無題

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編集者より通達

無題 はその性質上、全容の把握が非常に困難になっています。その為、記事内には誤った情報、及び未記載の情報が含まれる可能性があることに留意してください。


危険度: n/a
空間信頼性: 不明
実体信頼性: 不明
情報提供待ち

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無題 の非線形的空間を撮影した画像の一例。向かって右奥に扉が設置されているのが見て取れる。

無題 とは、バックルームにおいて知られている例外階層の一つである。

概要

無題 は非常に広大な非線形的空間と、その内部に点在する多様な空間とで構成される複合空間である。その外観や性質は他の階層と一線を画しており、非常に謎めいた空間として知られている。

階層内部は場所を問わず常時涼しい気候に保たれているようで、ややひんやりとした感触が肌で感じられるが、多少の誤差はあれど格別に寒くなるようなことはなく、身体に悪影響を及ぼすことはない。空気は乾燥しているらしく、通常と比べてより鮮明に音が周囲に響き渡っているように聴こえる。この空気の状態も階層全体に適応されているが、場所によっては、壁紙が湿っている、雨が頻りに降っている、といった矛盾が生じていることがある。

階層を構成する構造物は、その殆どが白や黒、灰色といった無彩色が基調となっており、またその構造物は例外なく静止している。その影響は壁や天井、床に留まらず、空や動植物、更には実体らしきものにまで至る。探索者及び探索者の所持品や着用品、また後述するモニターはこの影響を受けることがないようだ。

この階層では少なからず飲食物などの物資が存在しているのが確認されているが、これら物資は先述の影響を受け、無彩色化している。使用するにあたって悪影響を及ぼすことはないとされるが、不測の事態を考慮して使用は控えるべきである。

非線形的空間

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無題 の非線形的空間を撮影した別の画像。床がタイル張りになっているのが分かる。

無題 の大部分を構成するのは、Level 0 にも似た非線形的空間である。その体積は人智をとうに超えており、Level 0 と同等、或いはそれ以上の体積を有しているものと推測されている。

この空間は基本的には、ハム音を発する長方形の蛍光灯が備え付けられた天井、少しばかり汚れた無地の壁紙が貼られた壁や柱、そして同じような特徴のカーペットが敷かれた床で構成されている。床は偶に汚れが付着した、白いタイル張りの床に置換されることがある。その他、やや黒色の複数の窓や、天井が空いておらず意味をなしていない階段などの構造物が報告されている。

空間の形状は多岐に渡り、こじんまりとした部屋などのよくあるような構造ばかりでなく、滑らかなカーブを持った長い廊下、上下に果てしなく伸びる半径約4mの螺旋階段、何十、何百もの柱が不規則に乱立する大広間など、我々の常識から外れた超現実的な構造も複数確認されている。

空間内の構造は一定でなく、探索者の認識外では度々構造が目紛しく変化しているらしい。無論 無題 外にいる場合も同様の効果があるとされる。このような空間が大部分を占めている為、無題 の概要の同定は完全に不可能となっている。この通り千差万別の構造を呈する不安定な空間であるが、その一方で空間の構成物は安定して強固な性質を有し、損壊を与えた旨の報告は未だに上がっていない。

空間内では時折唐突に物品が配置されているのを確認することが出来る。それらは放棄されているようにも見える、その状態には変わった特徴はなく、新品であるかのような雰囲気がある。

確認された物品の例

座面の高いオフィスチェア
スパナの内包された工具箱
木製のフレーム1
「探しています」と書かれただけの紙
金属製のはしご
飾りのついた携帯電話2

空間内で探索を続けていると、偶に真っ白な扉が設置されているのを見かけることがある。扉の先はユニットバスや寝室、約1m四方の小部屋などといった部屋に接続することが多く見受けられるが、稀に後述の空間に接続することもある。

扉の先の空間

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無題 で確認された、日本の学校の容貌を呈する空間。

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無題 で確認された、屋外の路道の容貌を呈する空間。


先述した非線形的空間の内部には、様子の全く異なる空間が点在している。この空間群が全く新しい階層なのか、それとも先述の空間の副次階層なのかは判然としていない。

この空間群は不定期に発生、消滅しているのが確認されている。一度消滅した空間は再度発生することもあるが、そのまま戻ってこないこともある。消滅した空間の行方についてはよく分かっていないのが現状であり、また消滅以降は接続していた扉は何の変哲も無い部屋に接続するようになるらしい。

この空間の面積は外側から見た大きさとは決まって矛盾していることが多く、約6m四方の部屋かと思えば、果てしなく奥に向かって続いているホテルの廊下があった、なんてこともある。

これら空間の外観は実に多様で、室内の空間もあれば室外の空間も存在し、また内部の性質に関しても明暗や面積、実体らしきものの存在などの多様な点において差が見受けられる。但し、先述したように構造物が無彩色を基調としている点、またそれら一切が静止しているでは共通している。

以下に発見された空間の代表例を記載する。

学校の空間

詳細は不明だが、机の形状などから恐らく中学校或いは高校を模した空間と推定される。窓の外の風景が上下で反転しており、下側の空から上側の地上に向かって雨が頻りに降っている。教室の内部には、机と椅子の代わりに墓石が並べられている3。幼稚園児の書いたような絵が掲示板に沢山貼られていた。

森の空間

かなり濃い霧があたりを覆い、主にコンクリートで構成された廃墟が複数存在する。天高くまで伸びる電線の繋がっていない電柱が点在している。推定数百mにも及ぶと思しき巨大なクレーンが何かを吊り上げている様子が確認できるが、霧によってその正体は不明。遠くから廃品回収のアナウンスがノイズを伴って聞こえてくるものの、音声の発生源は掴めていない。

販売店の空間

ド♯の音を延々と流し続けるオルゴールの音色がかすかに店内ラジオから聞こえる。陳列棚には品物が一切並べられておらず、また商品の名札も掛けられていない。時折クマの人形が地面に乱雑に放棄されているのを見かけることがある。男性トイレの手前から3番目の個室の洋式トイレが天井に備え付けられていた。人形実体が存在するが、直立状態で静止している。

モニター

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無題 のモニターを捉えた画像。

無題 では、稀にモニターが設置されていることがある。

モニターの多くは扉の先の空間の内部に設置されているが、非線形的空間に設置されていることもある。設置方法は様々で、壁に設置していることもあれば、立て看板のように部屋の中央にぽつんと設置していることもある。モニターは現実世界の風景を映し出しているようで、とりわけ日本の住宅街を流す傾向にある。

特筆すべき点として、このモニターは階層内の他の構造物と違い、有彩色を基調としている。また、決まってモニターの画面が正面から見えるように出現する様子が確認されている。その様子はモニターがこちらを直視しているかのようにも見え、このモニターが実体であるという意見も見受けられるが、詳細は不明である。

備考

  • Level 0 が発見されてからというもの、 無題 と思しきは確認されており、無題 はかなり前から既に存在していた可能性がある。しかし、約30㎡の小さな空間である、といった報告もあるなど、その内容には矛盾が生じている。
  • 扉の先の空間が 無題 から消失した後に新たに発見された階層の中に、無題 と外観や性質が似通っている階層が確認された事例が幾つか存在する。しかし、依然として似た空間が 無題 内に存在しているにも関わらず発見された類似階層もあるため、これらの階層と 無題 との関連性は現状憶測の域を出ない。
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無題 で確認されていた空間の一つ。この空間が消滅した約3週間後に新たに発見され、Level 570 N としてナンバリングされた空間と類似している。

入口と出口

階層への入り方

  • どの階層からでも極稀に 無題 に辿り着くことが出来るとされる。

階層からの出方

  • 恐らくは全ての階層が 無題 から到達可能と推測されている。
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