初めてウィキに投稿された"黄色い待合室"の画像(2009年撮影)。
黄色い待合室 とは、バックルームにおいて知られている例外階層の一つである。
特記事項
黄色い待合所 に到達した放浪者は、いずれも「ある階層で脱出を試みようと何かに向かって外れ落ちた際に、本来の法則(到達先)を無視して到達した」という経緯をもつ。
概要
黄色い待合室 は、黄色い壁紙、黄色いタイル張りの床、黄色い照明を特徴とする、こじんまりとした待合室のような空間がパネルを介しておそらく無限に広がっている階層である。その独特な色彩は、長期間滞在している放浪者の精神に何らかの影響を及ぼす恐れがある。階層内には主に駅構内や空港の中などで見かけるような紺色のベンチの列が背中合わせにずらりと並べられており、放浪者はこれに腰かけて休むことができる。なお、ベンチのデザインは待合室ごとに微妙に異なっている。
待合室内は気温15℃・湿度50%とやや肌寒く、何か羽織れる薄手の上着などがなければ、天井を這うダクトを通って通気口から吹き出てくる生暖かい風にあたり、暖を取るほかないだろう。空間が全体的に明るいのは、天井に点在する黄色いLED照明が階層内を隅々まで照らしているためである。その光量は過剰といってもよく、これを肉眼で直視する行為は軽度のめまいや視界のちらつき、吐き気などを引き起こす恐れがあるため推奨されない。
なお、天井には照明の他にも駅や空港で見られるような電光掲示板が等間隔で取り付けられており、出発時刻や行き先、到着案内などが表示されている。また、特筆すべきことに、表示されている出発時刻は放浪者が外れ落ちを決行した時刻と一致しており、行き先は本来到達するはずであった階層の特徴とおおむね一致する1。このような電光掲示板には決まって「車両点検の影響で、列車に遅れがでています。」などと遅延情報が表示されているが、関連性は不明である。
階層到達時、放浪者がまず最初に耳にするのは天井のスピーカーからのアナウンスである。その内容は、「現在──は、─────での────の影響で、一部列車に遅延が発生しております。お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。」といったものである2。このアナウンスに対し不思議と怒りが湧いてくる放浪者もいれば、黙して次なる身の危険に備え始める放浪者も存在する。理由は後述するが、もしあなたの本来の行き先が危険な階層だったのであれば、この階層にいる今のうちに準備を進めておく必要がある。
黄色い壁面には、それぞれ異なるデザインの椅子の画像が印刷された白いパネルがいくつかはめ込まれている。その中から、今自分のいる待合室内にある椅子と全くデザインが同一のものを選び、軽く押し込むことでパネルは横方向に回転する。そうしてできた隙間は向こうの待合室につながっており、身をよじって隙間にねじ込むことで向こうへと移動することができる。ただし、向こうの待合室も同じような様相を呈しており、別の待合室に来たからといって特に何かが手に入るわけでも、何かが起こるわけでもない。せいぜい、後述する"発車"までの暇つぶしぐらいに思っておいても構わないだろう。
発車
黄色い待合室 で一定期間3滞在していると、ふいに天井のスピーカーから「ただいまから、────は、遅延していた運転を再開いたします。次の列車から、通常ダイヤでの運行となります。ご迷惑をおかけしました。」とのアナウンスを受けることがある。その途端に視界が歪みはじめ、空間が元通りになった頃には本来到達するはずだった階層へ移動している。
備考
- 黄色い待合室 は、前触れなく唐突に放浪者を招き入れる性質を持っている。にも関わらずこの階層では生存に寄与しうるような物品は手に入らないこと、長期滞在を強いられる場合もあることなどから、到達者の多くは「足止めをくらった」という印象を受けるだろう。また、この階層への到達を予期することは非常に難しく、準備が足りず、数日間のうちに食料が尽きて死亡してしまう放浪者も多い。
- 黄色い待合室 への到達者は2010年代まではちらほら見受けられる程度であったが、近年はその数が爆発的に増えてきている。また、到達者の平均滞在時間も増加傾向にある。これに関して「バックルーム自体が不安定になってきていることの表れではないか?」との意見もあるため、今後も到達者数の動向を注視していく必要があるだろう。
入口と出口
階層への入り方
何らかの階層で外れ落ちを決行した際、極稀に本来の到達先ではなく黄色い待合室 に到達することがある。これは空間信頼性の不安定な階層においてより発生しやすいようである。
階層からの出方
"発車"項に記載した通り、黄色い待合室 でしばらく待機していると再度アナウンスが鳴り響き、空間の歪みを経て本来向かうはずだった階層に到達する。

