Level 984 N
評価: +6+x
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危険度: 2
空間信頼性: 安定
実体信頼性: 不明
情報提供待ち

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Level 984 N で撮影されたシンプルな スタジオ の一室

Level 984 N とは、バックルームにおける 984 N 番目の階層である。

概要

Level 984 N は緑色の幕が取り付けられた撮影スタジオが廊下を隔てて四方八方に続いている空間である。空間の構造として廊下とスタジオ以外は存在せず、一見して会議室やトイレ、その他オフィスや休憩室のような特徴を持つ部屋であっても壁には幕が取り付けられ、カメラや照明等の撮影機材が設置されている。これは通路を除き例外無く見られる性質であり、探索した放浪者は「一挙手一投足に密着取材されるようで、心が休まらなかった」と報告している。

空間内の気温は常に 20℃ 前後で湿度は高止まりしているが場所によって変化が見られ1不安定である。天井に取り付けられた業務用エアコンは埃と共に暖気とも冷気とも取れる風を絶えず放っている。

空間内の壁は茶色系の壁紙や木壁が、床には焦げ茶色の絨毯が敷かれる傾向が確認されている。これらの壁紙や床は一部が漏水跡のように湿り、白く変色している。近づくと不快なカビ臭を放っており、一度吸い込むと咳が止まらなくなるため注意が必要である。また壁にはコンセントプラグが見られることがある。しかしその大半は漏水によるものか機能せず、最悪の場合使用を試みた道具が破損したという報告もあるため使用することは推奨されない。端末の充電不足等で差し迫った充電が必要の場合は、ライト等を点灯させている電源を使用することが望ましいだろう。

空間内は天井照明やビデオライトによりやや過剰なほどに照らされており、自前の照明を用いずとも探索は容易である。これらの光源は白熱電球からLED照明まで雑多な材質が見られるが、現在に至るまで故障していたという報告はなく、蛍光灯で見られるような低いノイズを吐き出している。また触れてもひんやりとしており、結露しているかのように湿っていることが知られている2

空間構造

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廊下の行き止まりの写真。壁面の劣化部分からは猛烈なカビ臭が発せられている。

廊下

Level 984 N 内の空間を接続する通路の総称。後述する 緑の幕 が存在しない空間であり、 スタジオ と扉や通路として直接つながっている。清掃や修繕が長く行われていないように見え、壁紙の変色が著しく見られる。床には空になったペットボトルや欠けたカッターの刃、折れた三脚等のゴミが散乱しており、裸足や靴底が軟い靴を履いている場合は注意するべきである。

この区画の壁際には稀に金属製の机が見つかることがある。机は全体に深刻な錆が見られ体重をかけるとグラつき、場合によっては倒れるほどに著しく脆く、不安定である。また周囲に椅子やラック等の併用されるような家具は報告されていない。これらの机の上には多くの場合コピー機、プロジェクターなどの器具や粘着テープ、ボールペン、台本と思われる紙束3などの文具が散乱している。電化製品の大半のものは錆や漏水が原因であるのか使用不能である一方、ボールペン等の文房具は正常に使用することが可能であり有用と言える。

廊下ではこれらとは別に脚立が非常に頻繁に確認される。大きさはスツール程度のものから最上段が天井と隣接するほどのものまで様々見られる。材質は例外無くアルミ製と見られ、比較的容易に持ち運びが可能である。また机や他のものに見られる錆や劣化、汚れは一切確認されず、さながら新品のような光沢を放っている。これらの要素から脚立は容易に運搬が可能であるが、現在において必要となる高所の報告は存在しないためそれらを使用する必要がないと考えられる。

スタジオ

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小規模なスタジオの写真。背面が緑の幕で覆われている。

Level 984 N 内で見られる部屋の総称。内装や規模は様々であるが例外無く撮影機器が設置され、緑の幕が貼り付けられている。床は廊下と比較して多くの スタジオ は埃やゴミが殆ど存在せず、そのまま横になれるほど清潔である。また幾つかのケースにおいて会議室や寝室のような特殊な設備が設けられた スタジオ も確認されており、特に寝室のベッドはつい先ほどまで炎天下で干されていたかのような熱と所謂「太陽の匂い」と言われる香りがしたと報告されている。

一部の例外を除く大半の スタジオ は数脚の椅子や机のみの極めてシンプルな内装であり、広さは大きくてもテニスコート程度である。ある程度の規模以上の部屋では撮影機材と撮影席以外の空間が存在する事があり、そこに 廊下 で見られたような机が設置されている場合がある。机上には上記したものと共に半分程度の「液体」4が入ったラベルの無いペットボトル飲料や菓子鉢に入った飴やクッキー、一口大のチョコレート菓子類等が置かれていることが多く、この階層における有用な食料源となるだろう。

スタジオ廊下 によりほかの空間と接続されているが、その境界には扉やシャッター等の仕切りが存在する。それらは通常、そのほとんどが開閉可能であるが後述するイベントにより突発的に閉鎖されるリスクがあるため可能な限り長期の滞在は避けるべきだろう。


投影

スタジオ 内に放浪者が存在する場合に発生が確認されている一連の事象の総称。このイベントが一度発生すると放浪者は部屋からの脱出が不可能となり、イベントの終了による外れ落ちを除いて別の空間への移動が事実上不可能になることが報告されている。イベントは以下の段階に分けて進展する。

段階1 - 閉鎖

音もなく スタジオ から 廊下 へ続く扉が閉まり、シャッターが降りる。シャッターの場合は別であるが扉は一見すると閉じられているとは感じられず、何も起きていないため気づくことが困難な場合もある。しかしこの時点でこのイベントからの逃避は不可能であることに留意すべきである。

段階2 - 消灯

スタジオ 内の全ての光源が示し合わせたかのように消灯し部屋全体が暗闇に包まれる。同時に湿度が急激に上昇し始め遭遇した放浪者は「水滴を吹きかけられているようだった」と形容している。この段階は短く、速やかに次の段階へ移行する。

段階3 - 投影

スタジオ の壁面に設けられた緑の幕が突如として発光を始める。この段階における緑の幕は「乱雑に光を放つのみで意味はない」または「万華鏡のように壮麗である」と言われており報告は一貫していない。

段階4 - 造影

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安定化途中の幕を移した写真。

霧散していた幕の写す内容が次第にピントが合うように集まる段階。煩雑だった幕は次第に何処かの屋内の映像へ変化し、似た風景を連続的に表示するようになる。

同時に湿度が急速に低下を始め、次の段階へ移行する頃には唇がひび割れるほどの乾燥した状態へ変貌している。

段階5 - 遷移

映像の鮮明さが高まるとともに部屋の四方から思わず耳をふさぎたくなるほどの音量で時報のような高く連続的なビープ音が響くようになる。

音は次第に吐き気を誘発し、吐き気は涙を誘発する。涙により画面が再び見えなくなるほどに時間がたった頃に音は突如として止み、放浪者が息を整えて涙を拭うとそこは既に Level 984 N では無い何処か別の階層である。

この一連のイベントの末にたどり着く階層の幾つかは既知の階層である。しかしそれ以上に未知の階層や副次階層へ移動するリスクが高く、知られていたとしても危険な階層へたどり着く可能性もあるため安易に行うことは推奨されない。


備考

空間的なデザインの特徴や出入り口故にこの階層は Level 0 の一部、若しくは副次階層として扱うべきであるという提案、空間の不安定で極めて特異的な性質より例外階層として、扱うべきであるという提案、空間の構造自体は判明していることから通常階層として扱うべきという提案の3種類が存在している。これらの案について現時点において明確な線引きは存在せず曖昧であるため今回は暫定的に通常階層であるという意見に準じてこの記事は作成されている。5

入口と出口

階層への入り方

  • Level 0 を探索中に廊下を通じて、 Level 984 N のスタジオに到達する可能性がある。

階層からの出方

  • Level 984 N の廊下は稀に Level 0 に通じている場合があり、撮影機器が見られなくなる/スタジオが見られなくなる等のこの階層の特徴が見られなくなった場合は既に移動している可能性が高い。
  • 最終段階まで 投影 による変化が進行すると投影された映像に吸い込まれるようにして不明な階層へ移動する。
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