Level 918 N

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危険度: 4
空間信頼性: 不明
実体信頼性: 友好
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Level 918 N とは、バックルームにおける 918 N 番目の階層である。

概要

Level 918 N は、どこまでも広がっている地上部分に、独立した地下構造を有する建物がぽつぽつとそびえているような二層構造の階層である。多くの場合において、他の階層から Level 918 N へ辿り着く場合、初めに目にするのは地上である。

Level 918 N から他の階層へ移動する手段は、偶発的な外れ落ちを除けば地下部分を介するもののみしか存在していない。Level 918 N の地上部分に長期間生存可能なだけの物資はみられないため、この階層の地上部分に到達した場合は、なるべく早く、体力の持つ内に地下へ入るための建物を見つけなければならない。

地上

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Level 918 N の地上。空模様はこのままゆっくりと回転しているようにみえる。

Level 918 N の地上部分は、長時間露光を用いて撮影した星の軌跡のようにみえるきらびやかな夜空の下に、天球に向かって首を傾けた巨大なパラボラアンテナが無数に佇んでいる、どこまでも広がる赤土の砂漠である。この場所の特筆すべき点として、5℃前後、時には氷点下を記録するほどの寒冷な気候と、止まることなく吹き続ける冷たい風が挙げられる。そのため、長時間ここに留まり続けることのないようにした上で、もし可能であれば防寒具を着用したいところである。

この場所を探索するにあたって、地下構造を有する建物は密集したパラボラアンテナの付近にある場合が多いので、なるべく何かしらの人工物がみえる方角へと進んでいくべきである。大きく道を外れた場合、またはこの階層に外れ落ちた時点で周りに星空以外何も見えない場合、この階層を脱出するためには意図的な外れ落ちに頼るほかなく、非常に困難であると言わざるを得ない。

探索の最中にて、大きく地形がせり上がってちょっとした小高い丘のようにみえる場所が見つかることがあるが、そういった場所では人工物が全く見られないか、発見されたとしても赤土の中にほとんどが埋もれてしまって中に侵入できないことが多い。

要約すると、ここを探索する際は、以下の3点を念頭に置くのが良い。

  • 低体温症に気を付けながら、なるべく早く建物を見つけるよう善処する。
  • 何らかの人工物が見える方角に向かって進むと良い。
  • 地形が大きくせり上がっている場所に、建物への入口は見られない。

この階層内にある建物は、正面に開きっぱなしの入口を有する点を除いては、大型の光学望遠鏡のような外貌をしている。その内部構造は、外観に反してシンプルな螺旋階段となっており、その先はこの階層の地下構造へと続いている。

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Level 918 N の建物。

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Level 918 N の建物内部の螺旋階段。



地下

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Level 918 N の地下通路。プロジェクタで銀河についての解説動画が上映されている。

Level 918 N の地下は、快適さにおいてその地上とは対照的な様相を呈している。室温が空調や電気ヒーターによって暖かく保たれているほか、随所に配置されたウォーターサーバで乾いた喉を潤すことができることが特徴的である。また、バックルームでは貴重である、清潔な温室トイレを使うこともできる。ここまで来れば、ようやくひと時の休息を得ることができる。

Level 918 N の地下構造はさほど複雑ではない。すべての場合において、Level 918 N の地下部分は、天文博物館の展示物のようなものがいくつか配置されていて、全体を群青色のライトによってほの暗く照らされている空間が、ごく単純に数珠繋ぎになったような構造をしている。

天井に配置されたプロジェクタから、天文学の知識について抑揚のない子どもの声で解説する動画が、この空間の壁に上映されている。ときおりプロジェクタから流れている音声が止まったとき、地上で風が吹き荒れる音と、低くうなるような空調のビープ音のみが空間全体に響き渡っている。

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Level 918 N の展示物の写真。巨大な月の模型。

Level 918 N の地下に展示されているものは多岐にわたる。天文学の範疇からはやや逸脱するようなものがみられることがあるが、自然科学に関する展示であることは概ね一貫している。

  • 画像のように、巨大な天体の模型が1~3個、天井から吊るされている。
  • 部屋の中央にボウルが置かれていて、その中にパッケージ詰めの飴玉が満たされている。この階層で手に入る貴重な食料である。飴玉は透明で、中に金粉が入っているようである。
  • 黒い壁に、星座がいくつか描かれている。
  • 部屋の隅に小さな段差があり、その上の床を注視するとビニールテープでいくつかバミリが貼られている。
  • 部屋の角から、細い電飾が絡まった紫色の綿のようなものが長く伸びている。壁に銀河系の画像が印刷されていることから、おそらくは天の川を模した展示であると考えられる。
  • 巨大なアクリル製の水槽に腐葉土が満たされていて、その中心に立派な金木犀が生えている。周りにはだいだい色の花びらが散っており、甘く芳醇とした香りが漂っている。水槽の下部には子どもが通れるサイズのトンネルがいくつかあり、木の根っこを観察できるようになっている。
  • 小学校のクラス写真の撮影に使うような、金属製のひな壇が置かれている。


プラネタリウム

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Level 918 N の投影機。至近距離での撮影のため回転がゆっくりになっている。

Level 918 N の地下で、展示のある部屋をいくつか通り抜けたのち、長い下り階段を抜けると、天井に白い布が張られたドーム状のプラネタリウムのような部屋に例外なく辿り着く。このとても広い部屋にはたくさんの座席が敷き詰められていて、さながら映画館のようである。すべての座席の背もたれがやや後ろに倒れていて、座ればドームの天辺を見上げるような姿勢になる。

そして、部屋の中央に大きなプラネタリウムの投影機が配置され、群青色に光りながらなめらかに速く回転している。これによって、この空間の天井に無数の星々が映し出されているが、投影機の回転が速いあまりに星を目で追うのがやっとなほどの様相である。星が素早く動くことにより発生する残像で、この階層の地上の空のように、色とりどりに光る無数の円環が天井を照らしているようにも、みえる。

投影機がこちらの動きや声かけに反応して回転するスピードを遅くした、頭をもたげて頷くような応答をしてみせたとの報告があり、何か特別に意思疎通を行うことができるわけではないが、この性質から実体に分類されるものであると仮定されている。



消灯

ドーム状の部屋の壁には、一般的な部屋にある照明のスイッチが配置されている。このスイッチを押すことで階層から安全に脱出する手段が確立されているが、一度押してしまえばトイレや水道などのインフラ整備が停止するため注意が必要である。

ひとたびスイッチを押せば、プラネタリウムの上映と地下館内の照明がぷつりと消える。このとき、どこからか太陽光のような暖かみのある光が差し込んでいるように感じ、わずかに辺りの様子を確認することができる。薄目がちに見えるプラネタリウムの映写機は力なく倒れ込んでいて、何ひとつ応答を返すことがない。ふたたびスイッチを押しても、状況が元に戻ることはない。

消灯時の Level 918 N では意図しない外れ落ちが発生しやすく、空間構造が不安定になっているとみられる。特に、陽光や照明によらず不自然に照らされている箇所や、逆に周辺状況に対して整合性のない影が落ちている箇所は空間の異常を起こしている可能性が高い。

暖かい光の差す方向へと歩みを始めれば、自然と先ほど下っていった道を逆走し階層構造を登っていく形となる。スイッチを消す前後で展示の様相は大きく変化しているようである。天井から吊り下げられていた巨大な月や火星の模型は地面へ落下しており、廊下に配置されたプロジェクタやその他の機器は停電したかのように駆動が止まっている。飴玉や袋詰めのお菓子が紙吹雪とともにまき散らされたようになっている部屋も確認できる。

進めば進むほどに届く明かりの光量が増していき、床や壁の日の当たる部分からほんのりと暖みを感じられるようになっている。Level 918 N の地下構造と地上を接続する螺旋階段を登っていったその先には、かつてあった満天の星空が嘘であったかのように、よく明るく照らされた朝焼けが広がっている。

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Level 918 N の地上。上記の写真とは異なり明るく照らされている。

地上の空全体が写真のように変化した旨の報告が何度もなされていることから、Level 918 N は訪れた一人ひとりに別々の空間を割り当てているようにみえる。

入口と出口

階層への入り方

  • 存在するかもしれない地上階を目指して Level 91 N の階段を登り続けていると、突然に Level 918 N の地上に到達する。
  • Level 343 N のエレベーター前で、上矢印のボタンと入れ替わって存在していることのある"8階"のボタンを押せば、いつの間にか自動扉が閉まりきった状態のエレベーターの中に立っている。とても長い時間をかけたのちに扉が開き、 Level 918 N の地上に到達する。

階層からの出方

  • Level 918 N の消灯時、周辺状況に対して光量が不自然にみえる箇所に足を踏み入れれば 、Level 962 N の暗色の布地が散乱した部屋に外れ落ちる。
  • Level 918 N の消灯時、投影機のある部屋より更に下の階へ接続する階段が見つかることがあり、その先は Level 314 N に接続している。
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