Level 874 N
評価: +7+x
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危険度: 2
空間信頼性: 安定
実体信頼性: 実体なし
情報提供待ち

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Level 874 Nの文学分類の書棚。奥に哲学分類の書棚と木、コンピュータが見える。

Level 874 Nは、バックルームにおける 874 N 番目の階層である。

概要

Level 874 Nは児童向けの読書スペースに似た小規模な空間である。窓や扉は存在せず、階層外部への通行および階層外部の視認はできない。気温は23℃、湿度は60%程度と快適な空気ではあるが、放浪者が発生させた音(放浪者自身の足音・脈・声、本がめくられる音など)以外は聞こえないため、一部の放浪者は快適感よりも無音環境への恐怖が上回るようだ。

Level 874 Nには鉢植えと合わせて高さ2.5mほどになる木が計2本、対面する位置に植えられており、葉がその周辺の天井を覆っている。四方の壁面は淡青色に塗られており、天井には雲を模したデザインが散りばめられている。床は淡緑色をベースに明灰、暗灰、黄緑色の長方形を、木を中心にして放射状に配置したような柄をしている。壁から離された書棚は12台存在し、それらは階層の中央を軸として点対称的に設置されている。

物品

リンゴ

それぞれの木には赤い球状の装飾が複数飾られているが、その中に種の無い熟れたリンゴの果実が混入していることがある。このリンゴはLevel 874 Nにて補給できる唯一の食料である。収穫してから約8時間後には既に別のリンゴが生っているようであるため、収穫したリンゴは鮮度が落ちないうちに食べてしまったほうがよいだろう。

コンピュータ

それぞれの木の付近に2台ずつ設置してある。初期状態では青い背景と、その中央に白い入力欄のある画面が表示されている。付属するキーボードを用いて入力欄に文字列を打ち込むと、その文字列を題名に含む本の一覧が表示される。

出力例は以下の通り。入力した文字列は「世界」。

1371 ある小さき世界からの覚書
8800 来世界面つねり行脚_1.93編
3001 来世界面つねり行脚外伝_27節
0778 第マイナス五世界の調味料
3163 「世界で使える前向きな」単語集
9874 世界で使える「前向きな単語」集
0734 来世界面つねり行脚_761.4+9i編
6174 世界開展
4731 世界の相対的真理_第8日

コンピュータは以下の問題点を有する。

  • キーボードのキーの配置がQWERTY配置ではなく、アルファベットを左から縦に並べた配置
  • 一覧に表示される並び方がランダム
  • 表示されるのは規則性の不明な4桁の番号と題名のみで、排架位置の表示が無い
  • Level 874 Nにあるどの本棚にも収蔵されていない本の題名が頻繁に混入する(例えば上記の例において、「来世界面つねり行脚_1.93編」という題名をもつ本は実際には収蔵されていない)

以上の点から、このコンピュータは操作性に乏しい上に、あまり役に立つとはいえない。

Level 874 Nには推定約5000冊ほどの本が収蔵されており、それらがジャンルごとに配置されている。配置は以下の通り。

片側の木の付近から時計回りに、

  • 哲学(約500冊)
  • 地理(約700冊)
  • 自然科学(42冊)
  • 絵本(約1400冊)

(この境界付近に反対側の木が存在する)

  • 言葉(約300冊)
  • 文学(約2100冊)

本の表紙及びカバーには作品名のみが記述されており、奥付は欠落している。このため、作者名など出版元に関する情報は一切得ることができない。内容は子供向けと思しきものから高度なものまで多岐に渡り、どれも主に日本語を用いて記されている。ただし、一部の本は一般に使用されない文字・単語・文法を含む「捲代月本語」1を用いて記述されているため、その内容の理解には数日、あるいは数週間の時間を要するだろう(「絵本」「言葉」に分類される本に多い)。

本の中には、読了すると別の階層に移動するものが存在する。詳細は階層からの出口項で説明する。

以下にLevel 874 Nに収蔵された本の一部の内容を抜粋する。一箇所を除き全て原文ママであることを確認済み。










入口と出口

階層への入り口

  • Level 430 Nでプレートに「-41.874 未知」と記された書棚の入口に向かって外れ落ちると、Level 874 Nに到達する。
  • Level 870 Nには稀に「未知、それ故の好奇」という題名の本が落ちていることがあり、それを開いて読んでいるといつの間にかLevel 874 Nの哲学分類の本の書棚の前に立っている。

階層からの出口

特定の本の内容を全て理解した上で読了し本を閉じると、別の階層への移動が発生する。このため、不用意に階層内の本を読了することは避けるべきである。

階層移動は、文字通り本を閉じた瞬間に発生する。最後の頁をめくり、背表紙をパタリと閉じる音を立てたそのとき、あたかもLevel 874 Nの空間までもが同時に閉じてしまったかのように、周囲の光景が一瞬にして置き換わるのである。

以下は階層移動が報告された本と移動先のリストである。

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