Level 86 N の写真
Level 86 N とは、バックルームにおける 86 N 番目の階層である。
概要
Level 86 N は、走り続けているバス内部のような有限の空間である。空間内はやや寒く、湿度は40%から50%程度である。また、この空間は常に夜であるものの、バスの前後に付いている点灯したライトや窓の外に存在する街灯によってある程度明るく保たれている。
この階層に放浪者が滞在する限り、バスは曲がることなく直進し続ける。バスはあたかも等速直線運動をしているかのように全く揺れずに進み、その速度は窓から見える景色をもとに、時速40kmから50kmであると推測されている。
この階層に外れ落ちてすぐの窓の外には都市のビル群の景色が映し出される。この景色は時間が経てば経つほど地方に寄っていくようなものに変化する。例えば、ビルはバスが進むほど低いものになり、しばらくするとそれは一般住宅に置き換わる。その一般住宅も数が減り、やがて映らなくなると、赤以外点灯しない信号機が約1分おきに映るのみになる。
階層内先頭右側には運転席が存在し、その左側には一席のバケットシートが存在する。運転席の後ろには3列から5列は窓に面したバケットシートであり、その左側は窓と平行の向きの長い座席となっている。最も後ろの座席は両窓に面した長い座席となっている。
運転席にはハンドルやアクセル・ブレーキペダルなど通常のバスにも見られるような設備が存在するが、どれも動かすことはできない。これらの設備は稀に動くことがあるが、バスの進行とは無関係に動作しているようであり、例えばハンドルが左右に動こうとも、バスが直進を止めることはない。
全ての座席の通路に面した部分には手すりとつり革、降車ボタンが設置されているが、押しても「次の〜〜〜〜1には停車しません。」というアナウンスが天井のスピーカーから流れるだけで、放浪者への直接の影響はない。
出入り口は写真左に写った一箇所のみであり、そこを開けると階層移動が発生する。ただし、この階層に移動してきた直後は開かず、2時間から6時間が経過した時にガタンという大きな音が発生するとバスが緩やかに減速するとともに停車し、出入り口が開くようになる。2
出入り口の外の写真。階層の性質上、撮影された写真はこの1枚のみ。
出入り口を開けた放浪者は、雨が降り始めていたことに気づくと同時に意識がなくなり、 Level 550 N に到達している。この階層には食料が存在しないため、できるだけ早く階層移動を行うことが推奨されている。
実体
へこんだシート
表面が不自然にへこんだバケットシートであり、既存のシートのうちの約3割がこの実体である。この実体を視認し続けると徐々に実体のへこんだ部分が黒ずんでいくため、一度シートを視認することによってそれが実体であるかそうでないかを判別することが可能である。
この実体に座った放浪者は、強烈な眠気を覚えることとなるが、完全に眠った放浪者の報告は存在しないため、実体の上で眠ることが失踪のトリガーとなる可能性が極めて高いと考えられている。なお、運転席だけはこの実体に置換されることはないという噂が存在したが、デマである可能性が高い。
物品
レジ袋
表面に 現実世界 には存在しない店の名前が印刷されたビニール袋である。大きさは縦40cm、横30cm程度であり、放浪者にとって有害な異常性は存在しない。稀に、内部に丸められた状態の同物品が存在することがあり、過去の報告例では1枚の袋に8枚の同物品が入っていたという3。
入口と出口
階層への入り方
- Level 180 N の車内に侵入した場合、車が急に走り出すことがあり、しばらくすると Level 86 N に到達している。
- Level 599 N のバス停の前で5分ほど待つと来るバスに乗ると、 Level 86 N に到達する。
階層からの出方
- Level 86 N にて出入り口を開けると意識が朦朧とし始め、次に意識が戻ったときには Level 550 N の机にうつ伏せていることに気付く。
- Level 86 N に存在する吊り革を力づくで外し、それで窓を殴ると窓が割れ、Level 845 N に到達したという報告が数件存在する。

