Level 81 N
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危険度: 3
空間信頼性: 不安定
実体信頼性: 実体なし
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Level 81 N とは、バックルームにおける 81 N 番目の階層である。

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Level 81 N の画像。

概要

Level 81 N は目がちらつくほどに豪華絢爛な装飾がなされた洋風な部屋が、大小の廊下を挟みながら無限に続いている、洋館か城の内部のような階層である。Level 81 N は 20℃前後の乾燥していて快適な気候と、安定した空間構造を兼ね備えており、加えて食料までも見出される空間であるため一見して居住に適しているかのような印象を与えられるが、そのような考えは階層内に常時鳴り響くけたたましい騒音によって実現困難とわかるであろう。致死的な危険こそ確認されていないが、この階層を探索している限りは後述する轟音に見舞われることで知られているため、可能であれば何か耳栓になるものを持参したい。

Level 81 N の空間全体を常に埋めつくしているものは、例えるならば馬が鳴いているようとも、電車が走り去り線路と車輪が擦れあうようとも形容される、不明瞭で非常に大きな不快音である。そのあまりの音の大きさ故にマイクで録音をしてもうまくいかず、その実情とは異なり大小の破裂音やブーーンと低く唸るようなノイズを映したデータが記録される。この轟音は階層の部屋内部を散策するあなたにとって、十分に耐えがたいものとするだろう。階層の空間を支配する轟音によって、階層内の食器や小物類は常にがたがたと小刻みに揺れている。おそらくはこのような影響によって、キャビネットの中に入っている食器類は整然とした部屋の中とは対照的に散らばっており、ワードローブの中で畳まれた衣類もやや乱れていることが多い。

この不快音が階層内のどこから鳴り響いているのかは全く不明である。この階層を探索する際に、轟音の鳴る方角へと次々と進んでいっても、理由はわからないが結局は同じ部屋や廊下を行ったり来たりするのみに終わることが知られている。一つだけ確かなことは、この階層にいる限り、例えワードローブに籠ろうが耳を直接塞ぐ以外に轟音から逃れるすべはないということである。

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Level 81 N の別の画像。

物品

食料

階層内では、時折バゲットやさまざまな洋食が丁寧に配膳された状態の食卓を見かけることがある。食事はいずれも十分に有用であるが、例えるなら電子レンジで不十分な加熱を行ったかのように、芯まで冷めているのに皿だけが熱々に温まっているような普通ではない加熱状態をしていることが多い。

食卓ではロールキャベツやミートローフなどの比較的家庭的な料理がロココ調の煌びやかな食器に盛られ、大小さまざまなカトラリーに囲まれて彩られている、欧風料理に造詣を持つ者にとってみれば少々不調和に感じられる状態である。加えて、ほとんどの食品が一口だけ小さく齧られている。階層構造全体の振動によって食器の位置が少しずれていたり、コップの縁ぎりぎりまで淹れられた紅茶がややこぼれていたりするが、摂食にあたってとりわけの問題はないだろう。


部屋のあいだ

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Level 81 N の部屋のあいだ。

Level 81 N では、まれに壁や床などが崩落している部屋がみかけられることがあり、その先は木製の梁が露出している空間に繋がっている。このような場所は他の部屋と比較して明らかに暗く、狭い。この天井裏のようにみえる粗雑な部屋の中のほとんどの物資にはほこりが薄く被っており、それはこの階層内を満たす轟音によって振動し、ダイヤモンドダストのようにたびたび中空に舞い上がっては再び空間内の床や壁を覆うことを繰り返している。この空間には他の部屋部屋と同じぐらいの面積のものもあれば、部屋の両端が地平線のように小さくみえるほどにどこまでも大きく広がっているものもある。

このような暗い空間の中に、遠くで白く光るものが見えることがある。少し目を凝らすと、白いレースのカーテンのようなものが大量にぶら下がっているようにみえる。このような場所に近づくと、心なしか轟音が小さく聴こえることがある。近づいてみれば、それはどうやら、宙吊りになった白いウェディングドレスの女性の足元のようにみえる。さらに寄って見れば、それらはすべてマネキンであった。マネキンの多く吊るされた足元には巨大な穴が開いており、それはどこまでも深く続いていて底が見えることがなく、落ちてしまえば助かることがないことがわかる。巨大な穴に落ちそうなほどに身を寄せれば、近づくほどに比例してもう少しだけ轟音が小さく鳴るように感じる。

この階層を長期間探索する場合、絶え間なく鳴り響く轟音を避けるために、このような暗くほこりっぽい空間で巨大な穴の付近に身を寄せて休息を取る者もいる。



入口と出口

階層への入り方

  • Level 504 N で円状に草花が枯れている部分に足を踏み入れると、階段を踏み外したような感触ののち Level 81 N の洋室へと外れ落ちることがある。
  • Level 0 あるいは Level 599 N の団地内で、不自然に壁紙の柄や色が異なる、周囲よりもパターンが大きく豪華な壁紙があしらわれた箇所の壁に触れると、気が付いたら Level 81 N の洋室内の椅子に座っている。
  • Level 32 N のアーチ状の構造が続いている暖色の廊下にて、まれに脈絡なく廊下を塞いでいる人の体躯ほどの大きさの馬の頭の彫刻を目にすることがある。そのような彫刻の真上、天井には穴が空いて熱湯が垂れてきており、それを額から浴びた馬の彫刻は少しずつ溶けていく。この彫刻が溶ければ溶けるほどに空間内に大きな音が鳴り響くように感じ、完全に溶けたときに気づいたら Level 81 N の食卓に一人で座っている。

階層からの出方

  • Level 81 N で時折窓枠を見かけることがある。カーテンを開け、窓の外を眺めても何もないように見える。その先へと飛び込めば、Level 499 N へと外れ落ちる。
  • Level 81 N でふと鏡を見つめていると、気が付いたら鏡ごと Level 895 N へと転移していることがある。
  • Level 81 N の暗い領域内、マネキンが天井から大量にぶら下がっているところで、ふと吊られたマネキンが一斉に落下しはじめ、目の前を通り過ぎて深い穴の底へと落ちていったかと思えば、それまで鳴り響いていた轟音がぴたりと止むと同時に自分まで落下しているかのような感覚を瞬時に味わい、気づいたら大量のマネキンとともに Level 240 N の夜の市街地へと外れ落ちていることがある。特筆すべきことに、自分の周辺に大量に外れ落ちた白いドレスを着たマネキン群は、突如まるで生きているかのようにその場に立ち、しばらくさまざまな方向に首を回してうろたえる仕草を見せたかと思えば、すぐに関節が外れてパーツごとにばらばらになり目の前で動かなくなった。
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