Level 789 N
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危険度: 1
空間信頼性: 安定
実体信頼性: 実体なし
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Level 789 N は、バックルームにおける 789 N 番目の階層である。

概要

Level 789 N は、大まかに屋内と屋外の2つの区域に分別される階層である。屋内空間、屋外空間はお互い干渉せずに無限長まで広がっていると考えられ、この階層の空間構造を正しく想像することはできない。屋外・屋内とともに日差しが少なく、20℃前後のおおむね快適な気温水準を維持している。総じて快適な空間が多い場所といえるだろう。

Level 789 N は常に定住にほとんど困らない量の水分と食料を補給できる階層である。そのため、この階層の屋内に定住したという旨の報告も散見される。

Level 415 N の司令室で Д-2 と書かれた気密扉を開けるとその先は Level 789 N の屋内、螺旋階段の中腹に接続していることで知られている。これが既知の唯一の Level 789 N への侵入方法である。

屋内

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Level 789 N 屋内の写真

Level 789 N の屋内部分は、ほとんどコンクリートブロック剥き出し、薄汚れた地下駐車場のような無骨さをかもし出す円筒状の構造となっている。ひんやりとした内壁には螺旋階段がぐるりと巻きつき、円筒上での立体的な移動を可能にしている。階段の踏み面は薄い金属板になっており、一歩進むたびに耳を突くような小高い音が辺りに響く。この構造の高さは目算で20メートルとそこそこではあるが、ほかの階層がそうであるように無限長まで連続しているようではない。この螺旋階段の中腹にある一つの機密扉は、Level 415 N からこの階層へ外れ落ちた際に経由したものであるが、再び開くことはできない。

この空間は最上部に窓がいくつかあるのみで、照明や光源となるものが少なくかなり薄暗い。足元には十分に気を配るとともに、可能ならば懐中電灯を用意できるとよい。

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最上部のドア

螺旋階段の最上部は鉄製のドアになっていて、外部から涼しい風が吹き込んでいる。この先はフェンスもない絶壁となっているので、ドアの外へ出るべきではない。外は少々藪が混じった一面の草原になっており、この建物を除いてほかに人工物のような構造がみられることはない。Level 789 N の屋内空間では、階数を上がるごとに湿度も気温も低くなっているように感じられる。一方でこの螺旋階段を下っていけば空気は湿っぽくなり、次第に鉄さびの香りが鼻をくすぐる。

床面まで下ればそこには出口となっている大仰な鉄扉と、さらに地下へと導く狭い階段がある。この場所には3対の蛇口が配置されていて、飲料水を得ることができる。

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地下階段

円筒構造の最下部より地下へと潜っていく階段は、先ほどまでの螺旋階段とは様子が異なり踊り場付きの狭い階段となっている。この空間は地上部と異なり、ときおり配置された蛍光灯で十分に照射されている。階段を踏みしめても金属板の特徴的な音はなく、代わりにコンクリート造りの硬い床に染みわたるような鈍い足音が空間に響く。この階段は無限長まで続いていると考えられ、どこまで下降してもきりがない。やはり、階段を下れば下るほどに空気の循環は悪く、徐々に冷えきっていてほこりっぽい雰囲気を帯びていく。時折、壁に設置された非常口のような構造を目にすることがある。この非常口のある階が、階段を昇り降りするたびに変化していたとの報告が見かけられる。

またしても金属製の重たい扉である非常口を開けば、突如として強い冷風と、往年のヒットソングのようなきらびやかな音楽がドアの隙間から溢れ出す。その先は、無限長まで広がる地下空間となっている。



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地下のゲームセンター

非常口の先、Level 789 N の地下深くには、先ほどまでの冷たい洞窟のような暗がりから一転して、鮮やかに点滅する大小の電飾に縁どられた異様な空間が無限に広がっている。空調が効いているために体感温度は依然として低いままだが、地下階段のそれとは見るからに違う人工的で透き通った綺麗な空気によってこの場所は満たされていることがわかる。明らかにこの空間は、現実世界 のゲームセンターを模している。

この場所のクレーンゲームの中には、大小さまざまなチョコレートやクッキーなどの飲食物で満たされている筐体もある。筐体に愚直に料金を投入しなくとも、アクリル板部分を鋭利なもので破壊することで食料は簡単に手に入る。この空間で得られるぬいぐるみを防寒具として転用することも可能であり、このようにしてその他さまざまな生活必需品を手に入れられる。

この空間は一見して Level 789 N とは全く異なる場所であるようにみえるが、ここから別の階層に移動した・別の階層からこの空間に移動した旨の報告がみられていないため、便宜上この階層の空間の一部分とされている。壁沿いにときおり配置された非常ドアから、再び Level 789 N の地下階段に戻ることがいつでも可能である。


屋外

Level 789 N の屋内部分、大きな円筒構造の最下部であり、地下階段の入口である階から、あなたの背丈の倍ほどもあるだろう巨大な鉄扉のかんぬきを外し、体重を乗せて引きずり開ければ、目の前はまばゆい光と草原の香りとともに Level 789 N の広大な屋外空間へ通ずることとなる。

Level 789 N から他の階層へ移動する今のところ唯一の方法は、この屋内空間を塔が見えなくなるまで進み続けることである。

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Level 789 N の屋外空間から撮影した、屋内空間の出口

Level 789 N の屋外空間には、ただひとつだけ円筒状の構造物、まさに先ほどまで滞在していた 場所であった高い塔が鎮座している。その周囲には、電柱やフェンスなどいくつかの取るに足らない構造が散乱する。ここでの太陽の位置は低いところに固定されており、やや暗く夕方とも青空とも判別できないような絶妙な空模様を呈している。ややひと塊の大きな雲は高速でうねるように動いており、その雲が突如霧のようにじわりと散乱することも、再び渦巻いて固まりだすような場面も、みかけられる。常に風が吹いており、草木はその吹きつける方角へ横倒しになってなびいている。

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屋外

屋外では、ときおり激しい追い風が吹き込み、草木が強くぶつかり擦れあう高いノイズ音がこちらへ進み寄り、駆け抜けていく。草原全体が揺れ動く水面のように大きな波を形成しているようであり、その波の頂点に弱い太陽光が照り付けて白色に輝いている。風が打ち付けるに合わせて、草原全体に爽やかな青い香りが漂う。強い風に足を飲まれないよう、一歩一歩足元を確認し強く踏みしめながら進むこととなる。

Level 789 N に塔を除いて目立った構造物はなく、振り返れば常にあの建物が視界に入り続けることになる。この塔が見えなくなるまで、肌感覚で 4キロメートル ほどの直線距離を歩き続けることになる。

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屋外

Level 789 N の塔がある場所はゆるやかに小高い丘のような地形になっているが、それでも高低差としてはほとんど歩いていて感じられない。Level 789 N からこの写真のあたりまで進んだ箇所は、少し藪が多くなっており注意が必要な場所である。生命の危険を及ぼすものではないが、細かい棘のあるような草木も自生しているので、注意が必要である。小さな植物の種が衣服の端に食い込んで煩わしく感じられることもあるだろうが、平地へ抜けてから軽く掃ってしまえばいい。

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屋外

これは Level 789 N の屋内空間から最も離れた場所で撮影され、コミュニティに投稿された写真である。したがって、もう少しあの塔を離れればこの先の階層に外れ落ちることができると推測される。心なしか、空模様もやや暗く赤くなっているように感じられる。あなたがここから別の階層へと進みたいのなら、まだまだ歩き続けなければならない。

このまましばらく塔へ背を向けて歩き続ければ、突如として Level 177 N に外れ落ちる。



入口と出口

階層への入り方

  • Level 415 N の司令室にある予備電源を入れた上で、Д-2と書かれた気密扉を開けるとその先は Level 789 N に接続している。

階層からの出方

  • Level 789 N の塔から十分に離れた草原を歩いているときに、突如として足を踏み外したかのように視界が沈みこみはじめ、目の前が完全に真っ暗になったのち両足が完全に地面から離れて落下する感覚を味わい続けることとなる。しばらくして、目の前が真っ暗なのではなく自分が目を瞑っていることに気付き、Level 177 N の車内にいる状態で眠気を覚えている。
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