Level 77 N の最初に確認された写真。
Level 77 N とは、バックルームにおける 77 N 番目の階層である。
概要
Level 77 N は、桜並木がどこまでも続く終端の無い河川敷である。常に空からの自然光が届かない曇天の夜であり、温度や湿度も例年の春季平均値で安定している。規則的な照明の点灯によって光源が無くとも安全に移動可能だが、消灯時は向こう岸から届く照明の光を加味しても周囲がぼやけて見えるほど暗くなってしまう。突風や濡れた地面も相まって、川や深溝へ落下する可能性が常につき纏う。その歩きにくさから消灯時は光源を用意していたとしても、不用意に動かずじっとその場に留まり続けることが推奨されている。
Level 77 N では向こう岸まで渡り切れるように見える鉄筋コンクリート造の橋が架かっている場合がある。それらは通り抜けて容易に向こう岸に渡れるように見えるが、後述の理由から橋を通っても向こう岸には到達不能と思われている。同じ理由で川を渡って向こう岸に渡ることも推奨されていない。
深溝
Level 77 N の深溝。視認しづらいがガードレールと地面との間に深い溝が確認できる。
川の反対側に延々と繋がる深い溝。深溝に設置されているガードレールが進入防止の役割こそ果たしているが、誤って侵入できてしまうほどの高さしかないので決して過信はできない。幅は2.5m程度だが、深さは判明していない。ロープを用いて深さを測定した放浪者によれば100m以上の深さだと判断されている。現在まで深溝に落下して帰還した放浪者は確認されていない。深溝の向こうには暗闇に包まれた閑静な住宅地が広がっているように見えるが、深溝を渡って住宅街に到達した時点で階層移動が発生するため詳細は判明していない。
橋架
Level 77 N の橋架を捉えた写真。Level 77 N とは異なり向こう岸の桜が満開である様子が伺える。
Level 77 N で度々確認できる目視で全長15mほどの鉄筋コンクリート造の橋。川を跨いで"こちら側"と向こう岸を繋いでおり、そこから容易に向こう岸に侵入可能に見える。しかし、向こう岸に近づくにつれて橋の長さが延長される空間作用が発生していると考えられており向こう岸まで到達することは不可能である。放浪者がこの橋を渡ると橋の半分の時点では通常の距離に思えるが、そこから向こう岸に近づくにつれて橋の全長が引き延ばされたような感覚に襲われてしまう。向こう岸まで数m1の時点で体感的に数十kmの橋を渡っているようになり、実質的に渡ることが不可能になってしまう。
物品
ぼんぼり
Level 77 N 内で頻繁に確認される人工物。川沿いに等間隔に設置され、5時間間隔で点灯と消灯を繰り返すので階層内での時間把握に役立つものの、消灯すれば階層内はほとんど見渡せなくなるので光源を別に用意したとしていても、消灯時に移動する事は推奨されていない。ぼんぼりをよく観察すると人名らしき文字が刻印されているが、汚損が激しく判読することはできない。消灯中のぼんぼりに外れ落ちる行為は危険な階層に到達してしまうので非推奨である。
備考
- Level 77 N は、突風で桜の花びらが散っている様子が確認できるが、地面が桜の花びらで埋め尽くされたり、七分咲きの桜が散り切ったりする様子は確認されていない。同様に雨上がりと思われる地面の水溜まりが無くなったり、地面が完全に乾いたりする様子も確認されていない。
- 向こう岸は Level 77 N とは多くの点で異なっている。常に桜が満開であり、前述の照明が消灯することもなく、奥には明るい街並みが広がっている点から向こう岸を Level 77 N の未知の副次階層と見做す考察や現実世界に通じているとする考察も存在するが、現在まで詳細は不明である。
- 土手は滑りやすいが護岸工事をされていないので食用の野草が群生している。川の水も煮沸こそ必要だが飲料可能である。
- 物体の投擲や棒を伸ばして向こう岸に届かせる試みは、向こう岸数m直前での墜落や見掛け上の棒の長さの縮小という形で失敗してしまうので現在まで成功していない。
- Level 77 N は Level 888 N と同じく数年前から別名が存在し、放浪者の間では『彼岸』と呼称されている。向こう岸を『彼岸』と見做しているか、"こちら側"を『彼岸』としているか、そのどちらであるかは現在でも不明である。
入口と出口
階層への入り方
- Level 7 N で新宗教を題材とした絵本を発見して、その絵本を読むと Level 77 N に外れ落ちる。
- Level 574 N で花見中らしき会話が聞こえる部屋の障子を開けると Level 77 N に到達する。
- Level 20.2 N で「桜井行き」と書かれた切符に触れると Level 77 N に到達する。
階層からの出方
- Level 77 N で消灯中のぼんぼりに向かって外れ落ちると Level 9 N に到達する。
- Level 77 N で深溝を超えて住宅街に侵入すると Level 34 N へと移動する。
- Level 77 N で橋架や川を向こう岸まで渡り切ると現実世界に帰還できるという噂が存在するが、前述の空間作用から検証不可能だと判断されている。

