Level 733 N で撮影された通路の画像。
Level 733 N とは、バックルームにおける 733 N 番目の階層である。
概要
Level 733 N は白い現代的なタイルやコンクリートで構成されたいくつもの通路によって構成される階層である。階層自体が非常に暑く、また有用な物資も発見されていないことから侵入する有用性は低く、また侵入する場合には極力早く脱出することが望ましいだろう。
階層内の気温は約40℃前後を推移しており、さながら現実世界の真夏の都心を想起させる程に常に高温で乾燥している。上空には肌を刺すような南中した太陽と思しき天体が階層全体を照らしている。頭上には天体を除き雲や飛翔体などは何一つ確認できず、また天体そのものも時が止まったかのように静止しており動いたという報告は存在しない。そのような環境のため長時間の探索は放浪者に重篤な熱傷や脱水症状をもたらす危険性が常に存在しており、後述する暗所を用いた休息や物資による飲食料の確保などを行いこまめな体力回復を推奨する。
階層内は非常に静かであり、一般的には自身の靴がタイルを叩く乾いた音や服の擦れる音、稀に後述するカラスの鳴き声が彼方から響くのみであるが、極一部の放浪者からはテレビの砂嵐のような音が風に乗って微かに聞こえるという報告も存在する。
通路
Level 733 Nの大半は写真のような白いコンクリート製の壁に挟まれた白い石材製タイルの床の通路によって構成されている。この通路はまっすぐに伸びるケースも見られるものの、分岐や蛇行や坂道など様々に変化し続いていることが報告されている。また壁や暗所によって通行が制限されることこそあれ完全に閉じ込められたという報告は現在のところ存在していない。1また階層内には大きな高低差が存在しており、それが普遍的に7-10mほどの高さの放浪者の行方を制限する壁として左右に現れている。これらの壁や通路は破壊が恐らく不可能であり、また壁の隆起が乏しいことからよじ登ることも不可能に等しいと言える。このような壁の性質から上方、あるいは下方の通路に能動的にアクセスすることは非常に困難である。しかし稀に公共プールに見られるような鉄はしごと共に大人一人が出入りできる程度の大きさの穴が正方形に開いていることがあり、この穴を使うことで上下の移動が可能である。2
Level 733 N の壁や床には電子機器に起こる不調や鉄製製品が地面に吸い寄せられる性質から強い磁気を発生させる何らかの作用、または材質が存在していると推察されている。この影響により電子機器による通信や時計、GPSなどの機能が使用不可能になることが報告されている。また磁気は壁や床に近づくほどに強くなるため休息を取る場合も電子機器類は地面に置かずに保管することが望ましいだろう。
Level 733 N の通路には時折構造物が発見されることがある。これらは多くの場合2.3種類がまとまって存在することが多くそれらの配置から何らかの意図が読み取れるのではないかと考察する放浪者も存在している。その一方で現時点においてそれらの構造物が何らかの効果や明確な意図を持っていたという報告や効果的な用途については発見されていない。
報告された構造物の一例
- 通気口 : Level 733 N において最も一般的に発見できる構造であり大半の場合、左右の壁に3〜9つの対で取り付けられた状態で発見される。多くのものは稼働していないように見えるが、極一部の通気口からはファンが発していると思われる機械音が見られる。
- カーブミラー : 比較的によく見られる構造であり、一様に橙のペンキで塗られた約 2m の支柱に楕円的な鏡面が取り付けられた形状を示す。他の構造が無秩序かつ無意味に存在しているように見えることに反してこの構造は通路が大きく湾曲している際にその湾曲の中間辺りに設置されていることが多い。3
- カラーコーン : 一度の探索で少なくとも一度は見る程度の造形であり、赤一色のプラスチック製の物が見られる。多くの場合において2.3個程度まとまって見られ、稀にコーンバーを伴っているものも報告されている。
暗所の入口。
暗所
Level 733 N の壁には稀に 暗所 が存在している場合がある。 暗所 はこの階層において数少ない太陽の光から逃れることのできるスポットであり、探索する放浪者が休息できる重要な場所である。
暗所の内部は Level 733 Nが高温で乾燥した環境であったことに反して常に18℃程度の心地良い低温が保たれ、外と比較して湿度が高いことが報告されている。また暗所 の内部は 暗所 そのものが持つと考えられる作用により非常に暗く、また手持ちの光源でも正常に照らすことができないため詳しいことについては何も判明していない。そのため失踪可能性や何らかの危険が存在していることも否定できず、この場所で休息を取る場合は奥まった所に入らないように注意を払いつつ辛うじて光の届く範囲で休息を取ると良いだろう。
実体
実体の写真。
カラス
一般的には独特の鳴き声で方角や距離、存在を知ることができる有用な実体である。
階層内でまばらに散見され、一般的なカラスと相違ない姿をしているように見え身体的異常が発見されないにも関わらず飛翔することはなく、疲労した放浪者でも比較的容易に捕獲が可能である。
ただ、この階層の熱によって体表面が非常に高温になっているため不意な反撃による火傷には注意して狩猟すべきだろう。狩猟したカラスの食品的な性質については下記の物品で詳しく解説するが、 その食品的な特異性やLevel 733 Nという超高温かつ餌となりうる一切が欠落した空間で生息しているという不可解な状況からこの階層のカラスは既存の生物とは根本から異なる実体の一種であると推察されている。
物品
カラス
上記の実体の項でも解説したカラスがこの階層で知られている唯一の食料かつ水分源である。この階層で捕獲できるカラスは一様に不自然なほどに無菌であることが何人かの放浪者による摂食によって判明しており、また表面が階層の持つ熱によって高温になっているにも関わらず内部の肉が変性している様子が一切見られないのも不可解と言える。このような性質によるものか現在のところ放浪者が持参した器具を用いての調理は肉が一切焼けることがなく失敗しているため、捕獲した際には生食することが一般的となっている。
備考
以前1人の放浪者が 暗所 に壁を伝って探索を試みるという書き込みを行われているが、その後この放浪者からの書き込みが途絶えたため本当に行われたのかは不明である。またこのような不自然な失踪から 暗所 は奈落の入口ではないかという考察が存在するが未確認である。
Level 733 N が探索されたと推察される2000年代の最古の報告では運良くすぐに脱出できたものの「階層内の気温は80℃を超える致死的な環境」であったとされている。また、「至る所にカラスが生息していた」という報告も存在する。このことからカラスの数と階層の気温は何らかの相関関係にあるのではないかと考察されているが未確認である。4
入口と出口
階層への入り方
- Level 194 N でガラスに勢いよく衝突すると、 Level 733 N に到達する。
- Level 504 N でマンションの扉を開くと、 Level 733 N に繋がる場合がある。5
階層からの出方
- Level 733 N で壁に開いた正方形の小さな穴を這って進むと Level 14 N に到達する。
- Level 733 N の 暗所 と類似しているが非常に明るい通路が出現することがあり、この通路を歩き続けると Level 683 N に到達する。
- Level 733 N で数十匹のカラスが群れている場面に稀に出くわすことがあり、この群れに向かって走ることで突如として外れ落ち、Level 800 N に到達する。

