Level 64 N とは、バックルームにおける 64 N 番目の階層である。
Level 64 Nの写真。
概要
Level 64 Nは、石膏で出来た通路が延々続いている階層である。通路は完全に無作為に繋がれている様であり、幾重にも分岐している事があれば何百メートルも直線状の通路が連続している事もある。通路の天井には一定の間隔で球状の照明が存在する。これらは微かにブーンというハム音をたてているが、聞き耳を立てよく聞かなければ聞こえない程1である。こうした照明は短い間隔で明滅する事が稀にあるが、理由は不明である。通路は全て石膏で出来ており、場所によっては非常に脆く、ナイフで壁を擦った際、壁は容易く削れ石膏の破片が床に落ちたとの報告もある。場所によっては建築から長い年月を経て劣化したかの様に壁に亀裂が走って、虚空を覗かしている事もある。
またLevel 64 Nの大きな特性として、照明の方向に関わらず Level 64 N内部では影が欠如する。この様な現象が発生する理由は不明である。
Level 64 Nは気温が常に肌寒い程度であり、微風が頻繁に吹いている事もそれに拍車をかけている。しかしながら、気温はLevel 64 Nを進めば進むほど上昇していき、最終的には快適か少し暑い程度に収まる。2
Level 64 Nの壁は音を良く反響させる事が知られている。ある放浪者はLevel 64 Nでなにか機械が動いている様な重低音を耳にしたというが、三時間以上音の方向に向かって移動しても音源に達する事は出来なかったという。また、Level 64 Nの壁は、叩くなどして強い衝撃を与えた際に太鼓の様に音を響かせる性質があり、壁の向こうには空洞が存在する可能性がある。Level 64 Nの壁を破壊して空洞を確認しようとする放浪者も存在するが、今の所成功したという報告は無い。
Level 64 Nでは基本的に物品が存在したという報告は無い。しかしながら、三例のみ物品が見つかった事例が存在する。以下にその詳細を記述する。
・ガラス瓶の中に入った、透き通った水色の液体を攪拌している機械。尚、機械と瓶の蓋は強固に接着されており、中の液体を取り出す事は不可能であった。
・黄金のアヒル。質感はとても良く、実際の純金である様に感じられるが、それに反し重量は極めて軽かった。
・赤地のシルク製のハンカチ。壁に着けられた突起に引っかかっていた。発見した放浪者によると、極めて手触りがよい様である。
洗面台
Level 64 Nでは稀に洗面台が存在することがある。洗面台には必ず鏡が付属しており、蛇口から水を補給する事が可能である。この水は問題なく飲用可能であるが、味は少し柑橘系の酸味がある。最も特筆すべき特性として、この鏡には放浪者が鏡の前に立った場合、鏡の中に影が現れ、徐々に分離していき、同時に立体的になっていく。この様な影は、完全に分離した際に放浪者と同じ外見になり、そして種々の方法で放浪者に危害を加える事が知られている。殆どの場合殴打等であるものの、ナイフを持っていた放浪者が鏡を見た際、影がナイフで放浪者を突き刺したという事例も一件だけ報告されている。この事により放浪者に直接的な危害が加えられた事例は存在しないものの、放浪者自身に強い精神的悪影響を及ぼす可能性が高い為、鏡を見る事は強くお勧めしない。
入口と出口
階層への入り方
- Level 7072 Nの昇降機に「K-711」の信号を送ると、稀にLevel 64 Nに到達する。この過程は可逆的である。
階層からの出方
- Level 64 N で、極稀に行き止まりがあり、砂岩の扉が存在する事がある。扉を潜るとLevel 125 N の地下室に到達する。
- Level 64 N で、極稀に壁にスイッチが付いている事があり、それを押すとLevel 64Nの全照明が消灯し、数十分が経過して再び照明が灯る頃にはLevel -1 N の下層に到達する。

