Level 598 N

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危険度: 3
空間信頼性: 不明
実体信頼性: 混雑
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Level 598 N のウィキに初めて投稿された画像。

Level 598 N とは、バックルームにおける 598 N 番目の階層である。

概要

Level 598 N は、家具屋のような空間が無限に接続された階層である。気温は28度前後、湿度は55%前後であり、丁度快適な程度となっている。空間は全体的に白や薄橙などの落ち着いた色を基調としており、空間全体に張り巡らされた多種多様な日用品が並んだ陳列棚と、それらと共に無数に配置されている家具が特徴的である。

Level 598 N に存在している多くの日用品は非常に有用であり、一部の家具は一時的な休息を取るためにもうってつけの物品と言える。ただ、食料が一切入手出来ない点や、空間の性質・その他の環境や実体による影響などにより、長期的な滞在にはあまり向いていない。そのため、当階層に滞在しているのであればあまり長い間滞在せず、用が済んだのであればすぐに立ち去る事が良いだろう。

空間

売場

売場の空間は、日用品の並んだ陳列棚と、それらと共に無数に配置されている家具が傍に並んだ、通路が大部分を占める。この通路の幅はまちまちではあるが、主に1.5m〜2.5mほどであり、しかしいずれも進むのに問題は無い。また、通路はその状態で分岐や折れ曲がりを繰り返しながら、売場全体に張り巡らされており、そうして売場に到達した放浪者は、通路を進んで行く事となる。

売場の床は、リノリウムという床材で出来ているか、或いは木製で出来ているかの二つである。その床がリノリウムで出来ている場合、それは白く寒色様であるが、反対に木製である場合、それは薄橙の暖色様となっている。しかし、そのどちらでも光沢がある事は共通している。また、その床には天井の照明がいくつか反射しており、また陳列棚や家具の影がくっきりと床に落ちている事もよく見られる。

売場の天井は、白く塗装されながら不規則な虫食い穴の空いた、所謂トラバーチン模様のものとなっている。この天井には、照明がおおまかに規則的に設置されており、それが辺りを白や薄橙で照らしている。設置されている照明の形状は一様ではなく、小さいスポットライト状のものや、細長い蛍光灯など、複数のものがある。また、照明はその全てが点灯しているという訳ではなく、一部が消灯している。そのため、売場は全体を通して明るすぎず、また一部は薄暗くなっている。

売場の壁は、白い素材で出来ている。この壁は、主に50m幅ほどに出現するようであり、売場全体が壁に囲まれている。この壁には、「従業員専用」「避難口」などと書かれた扉や、また稀に「出口」などと書かれた自動ドアなどがいくつか設置されている。それらは別の売場に接続されているようであり、それらを通り抜ける事によって他の空間に移動する事が出来る。なお、このような互いに壁で隔てられた空間を、当記事ではまとめて「区域」と呼称する。

売場の柱は、下部は木製で、上部には白い壁紙が張られている。この柱は、売場で度々見かけられ、そのまま天井を支えているように見える。しかし、柱の殆ど存在していない区域も確かにあり、実際には売場の天井がどうやって維持されているのかについて、詳しい事は判っていない。

売場では、吊り下げ看板を多々見かける。この吊り下げ看板は、白か黒の色で天井から垂れ下がっており、「キッチン用品」「バス用品」「洗面用品」などの文言が書かれているようである。これは一見、その先に何があるかを示しているように見えるが、実際には書かれている文言に準ずる物がその先にある場合は殆ど無く、またそもそも進める空間が広がってもいない場合もある。他にも、「化粧室」や「お会計」など、売場に存在しないであろうものが書かれている場合さえもあり、それらの事から、吊り下げ看板にはそこに書かれるであろう適当な文言がランダムに書かれているだけだと思われる。

売場の空間は、「蠢き動く」ように絶えず変化しているようである。そのため、先程までの空間ががらりと変わっている事も多く、売場では遥かに迷ってしまいやすい事には充分に注意すべきである。 しかし、どうやらこれは陳列棚や家具に限った事であるようであり、天井の照明・吊り下げ看板や、柱・壁などの位置は一切変わっていないようである。そのような特殊な空間性質のために、売場の空間信頼性は「不明」とされている。

売場には、常に音楽が流れている。この音楽は、主にクラシック調のインストゥルメンタルの、軽快でありながらも穏やかなものであり、これに耳を傾けていると落ち着きなどが感じられるようである。また、売場にはこれ以外に空気が循環するような僅かな音しか鳴っていないようであり、そのどちらもが発生源は判っていない。

売場には、独特の匂いが漂っている。この独特の匂いは、しばしば「段ボールの匂いと香水の香りを混ぜたような匂い」などのように形容される。また、この独特の匂いには一定の精神影響が存在しているようであり、これを嗅いでいると、得体の知れない郷愁感・床をぼんやりとしか踏めていないかのような浮遊感・それらに伴う超現実感などが感じられるようである。それらの精神影響も相まってか、この独特の匂いを好んで嗅ぐ者も、一定数居る。

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売場にあるモデルルームを写した写真。

売場では時折、モデルルームを見かける場合がある。このモデルルームは、基本的に一つの壁に沿う形で連続して出現し、一般的な家庭の日用品や家具の配置を模したようなセットが、小洒落たライトで上から照らされているものとなっている。しかし稀に、通常のものから逸脱した、特異なセットが見つかる事もある。以下は、その例である:

寝室を模したセットの、布団が掛けられたベッドの中に、ルービックキューブやガラガラなどのおもちゃの塊が入っている。そのおもちゃの塊は、接着剤のようなツンとした臭いを放っており、その一つ一つに"544311412120-N"と黒いマーカーペンで書かれている。

食卓を模したセットの、いくつかの食器が並べられたテーブルの上に、一台だけ古びたラップトップが置かれている。その画面には、"DVD"の文字が画面内を動いている、所謂スクリーンセーバーが映し出されており、その側面には「たけちやん たけちやん たけちやん」と書かれた付箋が大量に貼り付けられている。

売場では、コンセントを見つける事が出来る。このコンセントからは、問題無く給電が可能である。コンセントは主に壁の下部に設置されているが、稀に壁のそれ以外の場所や、柱・床・天井などに設置されている場合もある。また、コンセントには既にコードが挿さっている場合がある。このコードは基本的にどこにも接続していないが、稀に陳列棚同士の狭い間や、天井に開いた小さな穴などの、非常に僅かな隙間に伸びて行っている場合がある。その場合、コードをいくら引っ張ったとしても、引っ張る度に「延長する」ようにして、どうやっても引っ張り出す事は出来ないようであり、またそれが一体どこに伸び、また接続しているのかも、定かではない。

物品

商品

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売場の陳列棚に並べられた、商品。

売場のあちこちには、陳列棚に並べられた日用品と、それらと共に無数に配置された家具からなる、商品が置かれている。この商品の例としては、日用品の場合: 食器類・キッチン用品・バス用品・洗面用品・掃除用品・文房具・インテリアなどが挙げられ、家具の場合: 寝具類・机類・収納類・椅子類などが挙げられる。

これらの商品は、無数に存在しながら有用な物や休息に適した物も多く、時には陳列棚から日用品を回収してみたり、家具でくつろいでみるなどの事も良いだろう。また、商品を使用した放浪者は、その多くが「とても使い心地が良かった」と述べている事も分かっている。

商品は基本的にそのままの形で置かれているが、段ボールの中に収められた形で置かれている場合もある。また、商品は基本的に整然と置かれているが、稀に日用品が陳列棚から落ちていたり、家具が転倒しているなどの場合もある。また更に稀にはなるが、通路のど真ん中に、日用品や家具がぽつりと置かれている、というような場合もある。

実体

店内放送

売場では、店内放送が流れる事がある。この店内放送は、主に5時間に1度ほどの頻度で突然放送されるようである。その店内放送の内容は、前後の軽快なチャイムの音声と共に、その後機械音声で時刻のお知らせや迷子のお知らせが放送されるというものである。

しかし、この店内放送は微妙に音質が悪く、またその内容もどこかよく分からないものとなっている。それに加え、その内容には必ず放浪者の本名が含まれる、という事も特筆すべきだろう。そのような複数の特徴により、店内放送を不気味がる者も少なくはない。以下は、店内放送の内容の例である:

本日もご来店いただきまして誠にありがとうございます。
ご来店中のお客様に、時刻のお知らせをいたします。
只今を持って、[放浪者の本名]様は59号となりました。
サービス865は、只今を持って終了となります。

本日もご来店いただきまして誠にありがとうございます。
ご来店中のお客様に、迷子のお知らせをいたします。
[放浪者の本名]は、今も迷います。
もしもお心当たりである場合は、またもやお越しくださいにましょう。

Wi-Fi

売場では、安定したWi-Fiの利用が可能である。SSIDは"NICE_FURNITURE"であり、パスワードは設定されていない。

また、このWi-Fiに接続すると、メールの送受信の出来るアプリケーションへ、不定期に不明なアカウントより奇妙なメールが送られて来るという特徴がある。その送られて来るメールは、主に特定の店舗からのお知らせメールのように見えるものの、その本文はほぼ全てが極度に文字化けており、件名のみがかろうじて読む事が出来る。

しかし、その件名も誤植のようなものが多くあったり、意味不明な語が見えるなどして、またよく分からないものばかりであり、それにもどのような意味や意図があるのかは不明である。以下は、その例である:

滜玖より新生活応キャンペーンーンセールフェアに関するお知らせ

葉厽鉁より価格海底298,901に関するお知らせ

堂吳婁蟲より入荷産地直送のFURNITUREに関するお知らせ

動く家具

売場を長らく探索していると、稀に動く家具と遭遇する。この動く家具は、外見こそごく普通の家具のように見えるものの、それは身体をくねらせうねらせながら「動いて」おり、そのようにして売場をただ徘徊している。その非現実的な様相により、動く家具は多くの放浪者にとって非常に異様なものに映る。

動く家具は、通路上のみを歩き回っているようである。その挙動は、おおまかに通路の導線に従っているようであり、動く家具の挙動は整然と見える。また、動く家具は何らかの場所へ向かおうとしているようには見えず、ただ宛ても無く徘徊しているように見える。かつ、放浪者に興味を示しているようにも見えない。

動く家具は、大きな雑踏のような音を発している。この雑踏の音は、実際そこに多くの人々が居るかのように鮮明なものとなっているようであり、それは足音・話し声・けたたましい幼児の泣き声などで構成されているようである。また、この雑踏の音には一定の精神影響が存在しているようであり、これを聞いていると、得体の知れない孤独感・身動きが取れず前も見えないかのような閉塞感・無数の人混みの中に迷ってしまったかのような焦燥感などが感じられるようである。それらの精神影響もあり、この雑踏の音は多くの者によって「非常に耳障り」であるとされる。

しかし、その動く家具に何とか接近し、そのまま接触する事が出来れば、その雑踏の音は忽然と鳴り止んでいる。それと同時に、今までその場を動き回っていた動く家具も、何事も無かったかのようにその場で静止しているようであり、いつの間にかただの家具と変わっている。その様は、しばしば「長い長い悪夢から醒めたかのよう」とのようにも言われる。

ただし、実際に雑踏の音を長らく聞いていた事によって、広場恐怖症に類似した症状が発症した例もあるように、結局のところそのような動く家具へ無理に接近したところで良い事は無いため、もし遭遇したとしても大人しくその場を離れる事が賢明である。

備考

  • 売場の壁際には、赤文字で「消火器」と書かれた消火器ボックスが設置されている場合がある。一見、その中には消火器やそれに準ずるものが入っていそうに見えるものの、実際にはそうではなく、商品の一部・破けた値札・段ボールの欠片・切断されたコードなどの塊が詰め込まれているようである。しかし、これらは全く役に立つ物ではないため、わざわざ開ける意味は皆無である。
  • 売場の天井には稀に、監視カメラ・避難口誘導灯などが場違いにも設置されている場合がある。そのようなものは、突然天井から千切れるようにして落ちて来る場合があり、そうなった場合、それはビープ音・ノイズ音・プリンターの印刷音・電話機の保留音などのような音を、その場で延々と垂れ流し続けており、そうして1分間程経過すると、それはそのまま床に沈み込むようにして消えて行く。
  • 売場に於いて、通常の家具がおもむろに、動く家具として歩き出し始めたところを目撃した、という報告が一定数存在している。これについては、実際動く家具が通常の家具と変わる事があるように、通常の家具と動く家具の間には、何かしらの相関のようなものがあるのではないか、とのように推察する者も居るものの、どれも確証は無く、結局のところそれらの事が何を意味しているのかは、定かではない。

入口と出口

階層への入り方

  • Level 0 で、"FURNITURE LABYRINTH"と書かれた白い扉に入ると、 Level 598 N に到達する。
  • Level 105 N で、通常に比べて巨大なエレベーターに乗り込むと、10秒ほどでドアが開き、 Level 598 N に到達する。
  • Level 112 N で稀に見つかる、「従業員専用」「避難口」などと書かれた防火扉を通り抜けると、 Level 598 N に到達する。
  • Level 461 N で、場違いに置かれた椅子に座ると、 Level 598 N に到達する。
  • 現実世界 で、家具屋をただ歩き回っていると、ごく稀にいつの間にか Level 598 N に到達している事がある。

階層からの出方

  • Level 598 N の床の上に横たわり、そのまま数分間ほど天井を見つめていると、 Level 243 N の「廊下」の床に横たわりながら到達する。
  • Level 598 N で、陳列棚同士の丁度入れるほどの間に入り、そのまま進んで行くと、 Level 946 N に到達する。
  • Level 598 N で、何らかの物体に外れ落ちると、それに対応した階層に到達する。以下は、既知の外れ落ちによって到達可能である階層の一覧である:
物体 到達先の階層
Level 14 N
Level 19 N
扉や自動ドア Level 343 N
Level 510 N
モデルルーム Level 91 N
陳列棚 Level 110 N

また、家具に外れ落ちた場合には、同階層の別地点に到達するようである。

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