Level 574 N
評価: +21+x
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危険度: 2
空間信頼性: 安定
実体信頼性: 実体なし
情報提供待ち

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Level 574 N内の廊下にて撮影

Level 574 N とは、バックルームにおける 574 N 番目の階層である。

概要

Level 574 Nは障子戸が連綿と続く廊下に似た空間である。本来、障子戸の用途には間仕切の他に採光、もしくは遮光があるが、当階層では両側に部屋が面しているために外光が届かず、その用を成していない。それ故に階層は全体として薄暗く、視界はやや不良である。危険な実体や障害物の存在は確認されていないものの、移動の際は足元に注意されたい。

廊下に面した各部屋の壁は入り口である障子戸を除き、すべて板張りとなっている。そのため、通常の和室のように隣合った部屋間を行き来することや、奥の間へ侵入することは不可能である。これは日本家屋としてかなり異質な構造であるといえよう。

Level 574 Nで非推奨とされる行為は、聞こえてくる声に対して怒声をあげること、またはそれに類する反応を返すことである。理由については後述する。

当階層は先に述べた非推奨行為を行わない限りにおいて、比較的に安全な空間である。加えて物資が豊富であり、かつ快適ではないものの気候は安定しているため、負傷している場合等はこの階層に留まり治療と休息に専念することをお勧めする。

しかし、精神的な不調を抱えている場合はこの限りではない。現在の階層がLevel 574 Nと判明した際は「出口」の項目を参照し、速やかに脱出を試みるべきである。

また、階層の大きな特徴として、Level 574 Nでは複数人の人間の会話や笑い声等が絶えず響いている。おそらく、階層を識別する上では、この点が最も良い判断材料となるだろう。現象の具体的な詳細については後に別項で紹介する。

会話の内容は基本的にポジティブなものであり、放浪者へ直接的な恐怖を与えるものではない。しかし、それ故に孤独感を深める一因となり得ることには留意したい。さらに、冒頭で述べた非推奨行為をすることにより会話内容が放浪者に対する誹謗中傷に変容することが確認されている。これもやはり身体的な害はないものの、精神的な負荷を考えれば、こうなった段階で速やかに当階層を脱出するべきであろう。

最後に気候についてだが、当wikiの掲示板にレポートを残した放浪者は皆一様に「蒸し暑く、茹だるようだった」と記している。当階層で頻繁にみられる扇風機や団扇といった雑貨と併せて考えるに、おそらく、この階層の季節は夏季に固定されているのだろう。なお、湿度の高さと気温から若干の息苦しさを感じるものの、こまめに水分を補い休息を取りさえすれば命の危険はない。ただし、非常に不快である。

現象

先にも述べた通り、Level 574 Nでは不特定多数の人物の声が聞こえるという現象が、ほぼ常時発生している。

声の発生源はおそらく部屋の中である。その大部分は会話だが、声音から推測される話者の性別や人数は部屋によってまちまちである。共通する要素は楽しげな雰囲気であることで、言い争いの類いを耳にしたという証言はない。話題についても、誰かの結婚、入学を祝うものや旅行の計画等、日頃の生活に関するポジティブな話題が多いようだ。会話の他には笑い声、手拍子、食器の擦れる音等の生活音が時折、混じる。

また、この声は放浪者が障子戸を開けた時点で止まり、戸を閉めることで再び発生する。なお、部屋の内部に入った者の証言では「完全に無人」であり、家具・雑貨等は「使っている途中で放りだした」かのように乱雑に配置されていたという。同様の現象は放浪者が会話に割り込んだ際にも発生しており、その場合は放浪者の発言後、沈黙がしばらくの間(体感的には 4 、 5 分ほどか)続き、それから徐々に談笑が再開される。

以上のことから、孤独感から逃れる目的で件の声との会話を試みることは、非常に不毛な行為であるといえよう。さらにいえば、その行為は単に無意味であるだけに留まらず、現象の悪化に繋がる危険性すらある。実際に、ある放浪者がこの無視ともとれる反応に激昂し、大声で会話の中止を求めたところ、数秒の沈黙の後、会話内容が明らかに放浪者を中傷するものに変化したという報告がある。

なお、この際の会話はひそひそと囁くような声量で行われるため、長時間晒されていたとしても鼓膜等に影響を与えることはない。しかし、過剰なストレスにより、耳を刃物で突く等の自傷行為に及んでしまった放浪者も存在するため楽観はできない。

物品

食品類の状態はおおむね良好であり、温湿度の高い環境下にあるにもかかわらず腐敗する様子は見られない。しかしながら、道具類は一部を除いて破損や錆びなどが激しく、状態の悪いものが多い。また、電気・ガスが通っておらず、それらを動力とする設備は使用不可である。

以下に、Level 574 N内で発見された物品の内で使用可能な状態のもののリストを記す。

・パック寿司 8 人前
・宅配ピザ 2 ホール
・ビールと思わしき缶入りの酒類
・薬缶に入ったアーモンドウォーター
・団扇
・体温計(水銀式)
・腹帯
・裁ちバサミ
・薬箱(胃痛薬、ガーゼ、消毒薬、風邪薬、傷薬)
・スナック菓子 4 袋
・瓶ジュース(ラベルに不明な黄色い果実のイラスト)
・ボールペン

入口と出口

階層への入り方

  • Level 500 Nに存在する団地内のポストに稀に入っている、三回忌のお知らせと書かれたハガキを読む。
  • Level 1 N の構内に落ちている種々のお守りのうち子宝祈願のお守りを拾い、一定期間携帯する。

階層からの出方

  • Level 574 N の廊下側から、閉まった状態の障子戸に指で穴を空け、部屋内を覗き込むとLevel 888 NLevel 500 NLevel 75 Nのいずれかの階層へ高確率で到達することが出来る。

到達先は覗き込む部屋やタイミングに左右されるようだが、詳しい条件は不明である。また、『だるまさんがころんだ』をする声が部屋から聞こえている状態で上記の手順を踏んだところLevel 609 Nへ到達したという者がいる。

上記は比較的、容易かつ安全な階層へ到達する方法であるが、それ以外の脱出方法として次に述べるものが存在する。しかしながら、この方法は労力を要する上にこれといったメリットがなく、また、発見された経緯から条件もあやふやであるため、特別な事情がなければお勧めはしない。

  • Level 574 N の居間で刃物を振り回し、家具、壁、床等を執拗に破壊している最中、気がつくとLevel 1 N の線路内に立っていた。

この方法によって脱出した放浪者は当時、過度のストレスから一時的に錯乱しており、衝動的に部屋内で入手した裁ちバサミを用いて凶行に走った。

そのため、脱出時の記憶が曖昧であり、具体的に何を破壊したことによって別階層へ到達したのかは判然としない。放浪者は脱出直前の記憶として、ふと顔を上げた際、目に入った障子がいつの間にか真っ赤に染まっていたことを覚えているという。

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