Level 549 N
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早急に脱出してください

もしもあなたが今 Level 549 Nこれを読んでいるのであれば、

あなたの端末が故障するのは時間の問題です。

可能な限り早急に必要事項を把握し、階層から脱出してください。


危険度: 5
空間信頼性: 不安定
実体信頼性: 不明
情報提供待ち

Level 549 N とは、バックルームにおける 549 N 番目の階層である。

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フラッシュ撮影された Level 549 N の居室。階層内で発見されたデジタルカメラによる。

概要

Level 549 N は、完全な暗闇に覆われた不明な規模の屋内空間である。後述する光源の異常と特有な空間の不安定性によって周囲の空間が絶えず変動を続けるため、Level 549 N では周辺状況の把握が困難である。不安定に流転する環境を暗闇が覆い隠すことによって、放浪者の精神にかかる負荷が大きい階層の一つとして数えられる。失踪者も少なくないため、慎重な行動が必要である。

Level 549 N の構造は集合住宅の内部に類似しているが、屋外空間や窓の類は一切発見されていない。部屋と通路や階段は非合理的に配置されており、集合住宅の間取りがコラージュされたかのようである。水平方向にも上下方向にも明確な規模の限界は確認されていないが、どこにも繋がらず引き返すしかない部屋や通路がよく見られる。家具に遮られて隠れた扉や床下収納などが別の部屋へ通じていることもあり、このような脈絡の無さと暗闇の危険性が相まって、探索には相応の注意深さを要する。

光源の異常

Level 549 N に最初から存在する照明器具は、いずれも全く機能しないか、そうでなくとも起動するたびに一瞬から数秒間ほどしか点灯せずに消えてしまう。このような照明の異常は単なる機械の故障ではなく、Level 549 N 内部のあらゆる物体に備わる発光能力が、不明な機序によって奪われているようである。この異常な効果は Level 549 N が完全な暗闇であることの要因だと考えられる。この異常のために Level 549 N では実質的に火を起こすことすら不可能であり、いかなる手段で起こした炎もすぐに掻き消えてしまう。

放浪者が持ち込んだ発光する機器は、始めのうちは正常に動作するかのように見える。しかし、時間の経過とともに前述したような故障が高確率で発生する。物資への被害を防ぐためにも、この階層では早急な脱出を目指す必要がある。

空間の不安定性

Level 549 N の空間における不安定性は、認識されるたびにあらゆる物体が姿形を変化させるという特有のものである。この不安定性と光源の異常が併発していることで、視野を覆う Level 549 N の暗闇へと光を向けるたびに、全く様相の異なる屋内空間が照らし出されるという現象が発生する。カメラのフラッシュを焚けば二度と同じ光景は写らず、故障して明滅する懐中電灯の光が再び照らすのは見知らぬ部屋である。空間の変動前後で変化しないものは室内の大まかな間取りのみであるため、細かい構造や物品の配置が変化することによって放浪者の行動が阻害されやすい。そのため、Level 549 N では慎重な行動が求められる。

Level 549 N の不安定性は視覚のみに依存するものではなく、触覚や聴覚等においても常に発生する。Level 549 N を手探りで移動すると、触れるたびに壁の位置が十数 cm ほど移動したり、先ほど接触したテーブルに手を置こうとして空を切ったりと、時間的に一貫しない物体の配置や形状、質感に翻弄されてしまう。暗闇へ落下した物体は床で跳ねるごとに別々の材質による衝突音を鳴らし、時計の秒針が立てる音は毎秒を異なる響きで、かつ一貫しない位置から告げる。

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Level 549 N の共有空間。扉の先は、居室のほかに同様な共有空間へ通じていることもある。

物品の位置や形状が常に移り変わり、出現と消失を繰り返すが、その影響範囲は Level 549 N にて出現した物品に留まらず、放浪者が持ち込んだ物品などにも次第に同じ現象が発生するようになる。暗闇の中で手放してしまったものはやがて姿を変え、最後には消失してしまうため、物品等の管理については非常に注意深く行わなければならない。同行者と共に Level 549 N へと入ってしまったという報告の内容から、この変動が及ぶ範囲は文字通り「自身以外のすべて」であると仮定すべきである。この報告者が侵入してから、しばらく同行者に異常は見られなかった。しかしその後、報告者が暗闇の中で同行者から一瞬手を離してしまう瞬間があった。直後に報告者が同行者を照らしたとき、そこにいたのは全く面識のない他人の姿であったという。動揺して目を背けた報告者が再び周囲を探すと、辺りはすでに無人であった。

心身の変調

Level 549 N の暗闇の中で長い時間を過ごしていると、次第に平衡感覚が曖昧になっていき、立っていることが難しくなると報告されている。この状態が進行すると光源を探すことすら難しくなると思われるため、光源の確保は最優先事項である。また、平衡感覚に異常をきたすと同時に幻覚を感覚したり、異様な妄想や思い込みに囚われるようになったとする証言も存在する。これらの異常は明るい空間に居ることで軽減される可能性が高いため、定期的に光源を使用する必要がある。

物品

多様な日用品が存在しており、床や家具の上へ無造作に放り出されているものも多い。これらの物品は総じて生活感を感じさせるような配置であるが、机の上へ積み上げられた雑貨類の間に飲料が入ったままのグラスが埋もれているなど、不自然な配置が散見される。物品は空間変動の影響を強く受けるため、見失った物は二度と見つからないと考えた方がよい。この不安定性によって、必要な物資の調達はやや困難である。

機器類は照明機能を除いて正常に機能するものが多く、特に冷蔵庫などは食料の入手元として有用である。テーブルの上で皿に盛り付けられた食事を見つけることさえあるが、そのどれもが冷め切っていたと報告されている。

入口と出口

階層への入り方

  • 暗い場所でライトを短い時間だけ消灯し、次に点灯した時には既に Level 549 N へ移動していたとする報告が比較的多い。移動が発生した場所として、Level 213 N の物置部屋や、Level 303 N にて発生した極端に暗い夜の屋外、Level 317 N における照明も映像も真っ暗な上映室などが報告されている。このような移動の発生に法則性は見出されていない。
  • Level 500 N から Level 549 N へ移動したという報告が複数存在する。この移動の前兆であるかのように、Level 500 N に存在するいくつかの照明設備が故障して機能しなくなったと証言されている。

階層からの出方

  • 頭ほどの高さに黒い円形が描かれた木製の白い扉を見つけ、これを開くと Level 50 N へ移動する。
  • フラッシュが機能するカメラを見つけ、これで写真を撮ると Level 550 N へ移動する。
  • Level 549 N から夜間の Level 513 N と思わしき場所へ移動したという報告が存在する。報告者がまもなく失踪しているため、移動条件などは不明である。
  • 唐突に発生した大量の眩しい光に目がくらみ、数分をかけて目を開いたところ、Level 30.3 N へ移動していたとする報告が存在する。
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