Level 52 N
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危険度: 3
空間信頼性: 不安定
実体信頼性: 混雑
情報提供待ち

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Level 52 N の最上層。

Level 52 N とは、バックルームにおける 52 N 番目の階層である。

概要

Level 52 N は、どこまでも無限に広がる水槽を区切るように水族館のような通路が立体的に張り巡らされた構造をしている空間である。その水槽の中には淡水魚から海水魚・熱帯域のものから寒帯のものまで数えきれないほどの種類の海洋生物が展示されており、枚挙にいとまがない。

Level 52 N の縦方向の構造は大まかに水平に区切られており、通常の建物の階層構造のようになっている。この階層構造をエスカレーターで下へ下へと移動するごとに、空間内の照明は暗くなり、次第にはわずかに光る魚の目や鱗の模様程度しか見えなくなる。空間の気温は概ね24℃前後を保っており、快適で湿潤な気候になっているが、それも階層構造を下れば下るほどに保てなくなり、寒く乾いた空気感へと変遷していく。この階層内の水は、懐中電灯の灯りを完全に遮ってかき消してしまうような特徴を持っていることが知られており、見通しが非常に悪い。そのため、灯りをもっている場合は、そのような暗闇の中を足元を照らしながら慎重に進むこととなる。

この階層に立ち入った者が、それきり突如音信不通となることがたびたび起こっている。それぞれの途絶えた報告の記録から、水槽の近くに滞在し続けること、不安定な空間下で探索を続けることは不意の外れ落ちを発生させる─あるいはそれ自体がなんらかの危険を孕んでいると考えられており、なるべく早く階層から脱出することを推奨する。特に、無闇にそれぞれの水槽に近づくこと・触れることは避けるべきである。

この階層内の案内表示や魚の図説は、時折その文字が本来はそこに存在しないような意味合いの漢字や記号に変容し、読解が困難な状態になる現象が知られている。具体的には、魚の生態や生息域が「予」や「甩」など同じような漢字の羅列になっていたり、電光掲示板の文字であるのに印刷が滲んだかのように光が拡散して読めなくなっていることがある。文字の変容がみられる場所では不意の外れ落ちが多く報告されており、したがってそのような場所では空間が不安定になっていると思われる。ふと気をそらした隙にその場の文字が変化していくようなこともあるため、周囲に十分に気を配って行動すべきである。




各階の詳細

Level 52 N は大まかに下記6種類の階層で構成されており、それぞれは空間内のエスカレーターを使用することで移動可能である。

大水槽(6階)

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6階の大水槽。

水槽内には上空から陽光が射し込んでおり、穏やかな光で包まれている。その光によって輝くイワシの魚群や縦横無尽に泳ぐマグロなどの千差万別の魚が自由に泳ぎ回る姿を見る事ができる。水槽はこの階よりさらに下、この空間全体を貫くようにどこまでも深く続いていて、その異様な大きさやその中を泳ぐ無数の魚の量は現実世界の水族館ではみられないようなものである。太陽の光はゆらいでいる水面を通してこの階全体へと拡散しており、青みがかった落ち着いた明るさを空間全体にもたらす。

この階の大水槽から少し外れた廊下の先にはエスカレーターが配置されていることがあり、そこから更に下の階へ移動することが可能である。エスカレーターのある空間の壁には画質の良いさまざまな魚群の写真がプリントされている。

淡水魚エリア(5階)

5階には、現実世界でみられる一般的な淡水魚が各水槽に分けられ展示されている。このエリアでなにか奇妙な現象が起こったという報告はなく、空間も安定しているため、特に事情がなければここに滞在することが推奨されている。

ひとつひとつの水槽には丁寧に砂利や海藻が敷き詰められており、魚の生態に合わせて小さな土管や岩礁なども配置され綺麗に展示が整えられていることがわかる。床に配置された水槽の蓋がなく、上から手を突っ込んだり足を踏み入れたりして魚に触れ合い楽しめるような展示も配置されている。

この階のエスカレーター沿いの壁は嵌め込みの窓になっており、その先は6階から見えた大水槽に繋がっている。

熱帯エリア(4階)

4階には色鮮やかな南国の海で見られる魚が数多く展示されており、水槽内には青や黄色、赤などの鮮やかな体色を持つ熱帯魚が泳ぎ回っている。水槽の中にガラスのトンネルがあったり、水槽を下から覗き込める展示があったりと、様々な場所にまるで海中にいるかのように見せる工夫がなされている。

このエリアは南国の気候を再現しており、階層内の他のフロアと比べて明らかに気温が高く設定されている。しかし、奇妙なことに、長時間滞在すると「暑いはずなのに寒気を感じる」と訴える者が少なからず存在する。背筋をなぞるような冷たい感覚が突如として走り、汗ばむ肌に不釣り合いな悪寒が広がる。

こうした現象に明確な原因は見つかっておらず、体調不良によるものと片付けられることが多い。しかし、一部の放浪者は「水槽の中から誰かに見られている気がする」「魚の影が奇妙に揺らめいて見えた」と語っており、それが寒気と関係しているのかは定かではない。

また、このエリアでは特に熱中症や脱水症状に注意が必要である。こまめな水分補給を心がけ、体調の変化を感じた場合は速やかに涼しい場所へ移動することが推奨される。

クラゲエリア(3階)

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クラゲエリアの水槽。

熱帯魚の展示されていた4階からエスカレーターを降りた先には、一転してクラゲのみが展示されたほの暗い水槽が続いている。先ほどまでと比べて小さめな水槽の中で、数えきれないほどのクラゲが黄緑・紫・青といった妖しい色を浴びながら泳いでおり、4階までとは全くもって異なる趣の展示となっている。さらに、この階からは4階までと比べて著しく照明の数が減っており、薄暗いもののそれがクラゲのなめらかな傘の動きを引き立てている。

このエリアでは、空間が不安定になることが多く、この階に行ったきり報告が途絶えてしまったり、あるいはこの階から別の階層へと外れ落ちてしまうこともある。各展示の説明欄に文字の変容が発生している、クラゲを照らす光の色が鮮やかな赤や黄色に突如変化する・さまざまな色に点滅するなどの異常は空間の不安定さを示していると思われるため、それらの現象を見つけたらすぐにエスカレーターに乗り他の階へ移動すべきである。

深海魚エリア(2階)

この階はクラゲエリアのさらに下に位置し、深海魚のみが展示されている。先ほどの階よりもさらに照明が暗くなっており、肉眼のみで空間の様子を把握することは非常に難しい。即席の対処法としては、スマートフォンの画面の明るさを最大にしてライト代わりにするなどがあり、これらの方法で最低限の光源は確保できる事だろう。しかしながら、強い照明を水槽に向けようとすると途端にかき消されてしまうため、床のみを照らして進むなど工夫して光源を確保する必要がある。

深海魚エリアの空間は常に不安定であり、このエリアでも不意の外れ落ちが一定数発生している。展示の説明を読もうとしても、ほぼすべての文字が不明瞭な単語のワードサラダに変容しておりまともに読むことができないだろう。ほの暗い空間の中で、水槽を泳いでいる深海魚のたくさんの目だけがぼんやりと光ってみえて、様々な場所から視線を感じる。

大水槽(1階以降)

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1階の大水槽。

深海魚の展示されている階からさらに下に移動すると、そこからは6階で展示されていたものと同じと思われる大水槽がみえ、その周囲を階段状の座席が取り囲んでいる。このエリアの水槽自体は6階で見た大水槽と繋がっていると思われるものの、ここまで深く潜ると太陽の光は一切届かず、ただ水槽内を雄大に泳ぎ回る魚群の鱗に反射する光のみがみえる。このエリアでは3階・2階までの展示に比べて十分な照明が確保されており、空間も安定しているため、水槽に近づかない限りは安全である。しかし、水槽に近づくにつれて徐々に照明が少なくなり暗くなっていき、大水槽の直下では3階・2階の展示とほとんど変わらないぐらいに真っ暗になる。大水槽を遠くから見上げればその全体を目に収めることができ、多種多様な魚が自由自在に泳ぎ回る様を眺めることができる。その魚達は大水槽のさらに底深くから湧き上がるように現れており、この階よりはるか下へどこまでも空間が続いていることが推測される。水槽を下から見上げようとすると、途端に水中で呼吸が取れなくなったかのように息が苦しくなり、心臓の鼓動も締め付けられて痛むように加速していくと報告されている。このエリアで大水槽の直下に留まり、水槽に触れて見上げ続けていた者もいたが、その連絡は途絶えてしまった。

このような空間の隅に非常口がみられることがあり、この先へと進むと Level 366 N といった別の階層へ外れ落ちることがある。この階からさらにエスカレーターで下の階へと降りることも可能であるが、これ以降地下19階まで確認されているものの、同じように大水槽と座席のある階が無限に続いているのみだと考えられている。現状、大水槽はどこまでも下へと続いているということだけがわかっている。

入口と出口

階層への入り方

  • Level 28 NLevel 366 N などの階層に稀に落ちている水族館のチケットの半券を切ると、その場で視界が光で包まれたのちに気づいたら Level 52 N に到達している。手元には半券の切られたチケットの片割れのみが残されている。
  • Level 52 N の 4階 や 3階 にてチケットかパスポートのような紙切れを見つけることができる。ほかの階層の探索時にこの紙切れを手に持っていると、階層から外れ落ちるときに再び Level 52 N に到達することがある。おそらくは、この紙切れを手に持ち続ける限り Level 52 N 以外の階層へと到達することはできないと推測されている。

階層からの出方

  • 1階の大水槽にある「EXIT」と書かれている扉から脱出すると、Level 28 NLevel 366 N などの水に関連する階層に到達する。
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