Level 403 N とみられる場所の写真。撮影年不明。
Level 403 N とは、バックルームにおける 403 N 番目の階層である。
概要
Level 403 N は、ショッピングモールや地方都市のスーパーマーケット等に併設されている小規模な子供向けのゲームコーナーや遊園設備が不規則に連接されたような階層である。 階層全体を通して色鮮やかであり、天井はゆっくりと絶えず変化する青空を模した模様が示されている。
Level 403 N では、暗がりや設置物付近等から時折楽しげな子供の声やアーケードゲームの稼働音が響いてくることがある。しかし Level 403 N には実体の姿はなく、代わりに赤白帽子やランドセル、遊び古したおもちゃ、飲み差しの水筒、ミルク入りの哺乳瓶など、直前まで子供がこの場所にいたかのようなものが転がっていることが多い。食べかけの料理などは新鮮であることがほとんどであり、全体的な発見例も多いため食料確保には事欠かない。ただし、階層内に Wi-Fi 等の外部通信が可能な存在は見られないため、当記事を事前に参照しておくことが望ましいだろう。
Level 403 N は Level 0 に代表されるように、視界外では空間が絶えず変化しているため、一度到達した場所が以前と同じ様相や構造であるといった保証は一切ない。この性質のため Level 403 N において複数人での探索は、探索者の恒久的な離散につながる可能性が高いため注意が必要である。
Level 403 N は、放浪者に対し強烈な記憶障害を引き起こすことが分かっている。主だっては「これまでの道順がわからなくなる」「物の名前や使い方を忘れる」「自分の名前や友人、故郷についての記憶が曖昧になる」といったものが挙げられる。このため、 Level 403 N の非線形特性も相まって無防備な状態での探索は相当の危険を伴う。
そしてこれに呼応するように急速なホームシックの発症もまた認められており、そこから転じて抑鬱、食欲不振、自罰、解離性障害、自傷、自殺衝動といった重篤な精神的障害も発生しかねないことは注意しなければならない。
ただし、これらの影響および Level 403 N で発生する多くの現象は最初に掲載した音声ファイルを試聴することで未然に防止、回復することが可能である。
Level 403 N の別の場所を撮影した写真。撮影年不明。
実体
Level 403 N にたどり着いた放浪者からは実体の存在は報告されていない。時折物陰や天井のスピーカー等から子供の笑い声が聞こえることがあるが、子供自体は見つかったという報告は上がっていない。
物品
Level 403 N ではいくつかの物資等が回収されることがある。比較的アーモンドウォーターが発見されたという報告例が多いが、他にも牛乳やパン、加工肉類、菓子類の発見も報告される。極稀な例では小学校の給食がそのまま発見されたこともある。
発見例は稀ではあるもののその他有用な物資として、未使用のラップトップや充電器、乾電池、懐中電灯、方位磁石といったものも発見されることがある。
設置物
アーケードゲーム
Level 403 N 内に点在するアーケードゲーム。中身はなく、アームのような固定された飾りが中に設置されている例がほとんどであり、物資の補給という目的で探すのはあまり意味がない。とはいえ、付近に食べかけの食品等が転がっていることがあるため、発見した場合はこれらを探してみるのも良いかもしれない。
クッション
Level 403 N の一部で見つかる壁や床や天井に埋め込まれたクッション。ナイロンや綿でできた布地の柔らかいクッションであるが、まれに暖かく、肉のような感触のするクッションが見つかることもある。いずれのクッションも切り開くと中身は何もなく、おそらく奈落に続いているであろう暗い穴となっている。クッションにより掛かるなどして眠りにつくと、稀に Level 8 N に移動していることがある。
信号機
常に "赤色" の点滅を繰り返している信号機。前述のクッションのある部屋の付近に出現することがある。さらに付近にはたいてい、暗がりへと続く通路が存在しており、赤色の点滅を繰り返している間に通路を通ると失踪する可能性がある。また、信号機は稀に "青色" の点滅になることがあり、この際に通路を通ることで Level 444 N へ移動することができると思われる。なお "黄色" のランプが点灯した例は報告されていない。
掲示物
Level 403 N に点在する掲示物。掲示される内容は子供向けの危険表示や保健だよりのような学内配布物、給食の献立表といったものばかりで、それ自体に何らかの意味や影響といったものは確認されていない。特筆する点はあまりないが、いずれも必ず "幼稚園" というクレジット表記がなされている。紙類の物資は不足しがちなため、剥がして使うと良いだろう。
電子音について
Level 403 N を探索していると、極稀に独特のテンポ感と浮遊感を与える電子音が鳴り響くことがある。この電子音が Level 403 N に鳴り響いている限り、 Level 403 N で発生するあらゆる異常現象や精神的影響が減少・緩和ないし停止するものと思われる。
さらにこの電子音は、 Level 403 N 以外の階層においても同様に異常現象や精神的影響を低下させる効能があることも分かっており、これを試聴している間は一切の外れ落ちさえも発生しなくなると思われる。これを利用し、より危険度の高い階層を安全に探索するための手段としてこの電子音がしばしば用いられることがある。
なお、この電子音については携帯端末等で記録したものを再生した場合でも効果は有効である。それゆえ、過去に Level 403 N から回収されたと思われる音声ファイルが当記事には掲載されている。必要であれば端末に保存して探索に利用するとよいだろう。
備考
過去の Level 403 N についての情報
Level 403 N は当初、その存在そのものを言葉として説明することが不可能な階層であった。というのも、口伝であろうと文章であろうと「Level 403 N として説明しようとした情報」を書き出そうとした瞬間にその記憶が少しずつ欠落し、その結果曖昧もしくは説明として破綻した、意味の通らない記録としてでしか伝えることが不可能だったためである。このため Level 403 N はその存在の確立を証明できるような情報がなく、長らくイレギュラー報告にて情報が保管されていた。
以下は電子音が投稿される前までの Level 403 N に掲載されていた階層情報の抜粋である。
「まどろみの遊び場」関連のイレギュラー報告ついての集積情報
以下は、イレギュラー報告や放浪者間の噂として度々見られる「まどろみの遊び場」に関して、情報精査スタッフが取りまとめた情報である。今後とも上がった報告は整理の上でここに随時掲載されるものとし、放浪者の皆にはこの不明な階層についての調査に協力していただければと思う。
- 階層への入り方はわからない。眠っているときに夢の中がそうだったこともあるし、いきなり外れ落ちた場合もある。
- 階層からの出方もわからない。一瞬で戻ってきてしまってることもあれば、長い間さまよっていたような気がすることもある。
- 子供部屋や遊園地、スーパーのゲームコーナーのような雰囲気のある階層である。
- そこに長くいると、自分や過去についてが曖昧になっていく感覚がある。
- 階層を歩いてる間、自分がどこを移動しているのかもわからなくなる。
- さらに長くいると、ひどく懐かしい気持ちが込み上げてくるようになる。
- しかし、その懐かしさに浸ってもどこか中身のない、空虚さのある懐かしさである。
- 全体的に硬さや柔らかさや手触りが酷く曖昧である。
- 壁や床の模様をよく見ると、画像を貼り付けたようで解像度が低い。
- ある種のチープな、ビデオゲームの中のような現実感のない感覚と言い表せられる。
- 実体かはともかく、階層内で誰かに会っていたような気がする。
- 階層から脱出したあとに思い返すと、その「誰か」は寂しそうにしていたような印象がある。
- 不思議な音を聞くことがある。それを聞いている間だけ曖昧だった輪郭がハッキリとする。
- しかし、その音は一瞬で聞こえなくなり、また曖昧な感覚に戻ってしまう。
- その音をもう一度聞こうとして歩き回れば回るほど、自分の境界線が曖昧になっていく感覚が強くなる。
「電子音」の出処に関する不明点
Level 403 N で発見された「電子音」について、バックルーム・ウィキ 情報精査スタッフの間では不可解な点がいくつか挙げられている。
まず、「電子音」を誰が、どのような方法で録音し、当ウィキに投稿することができたのかが不明である。前提として、 Level 403 N 内では 2024 年現在でさえも Wi-Fi の利用ができない階層である上、仮に当階層で「電子音」を録音し、他の階層から当ウィキに投稿できたとしても、あまりにも音質が良すぎる点は不可解である(これまで投稿された音声ファイルは必ず何らかのノイズが含まれているものがほとんどである)。
また、「電子音」のファイルは、 Level 403 N が情報精査スタッフの承認を得て正式に作成される前に当記事に添付・投稿されたものであることも不可解な点として指摘されている。記事作成に用いられたアカウントはある程度活動報告の見られる放浪者のものであったが、このような不審な投稿を行う可能性も低く、本人もそのような投稿は行っていないと主張している。なお、実際に投稿された内容は最初のリビジョンで参照可能である。
入口と出口
階層への入り方
- 外れ落ちる際、確認できうるすべての階層から Level 403 N に到達する可能性がある。ただし、 Level 403 N に意図して移動できたという例は報告されていない。
階層からの出方
- 階層内を移動中に突然、他の階層へ移動していることがある。また階層内で物理的に死亡することによっても他の階層へ移動できるとされる[要検証]。
- 階層内で発見されるクッションで眠ると、 Level 8 N に到達するほか、クッション内に入り込むと奈落に落ちる。
- 信号機が赤色で点滅している際に付近の通路を通ると失踪し、青色で点滅している際に通ると Level 444 N に到達する。