Level 400.1 N
評価: +8+x
blank.png

危険度: 1
空間信頼性: 安定
実体信頼性: 中立
情報提供待ち

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E5%90%B9%E3%81%8D%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB

Level 400.1 N の室内ホール(2004年撮影)。

Level 400.1 N とは、バックルームにおける 400.1 N 番目の階層であり、Level 400 N の副次階層である。

概要

Level 400.1 N は、幼稚園や保育園の園舎が四方八方にいくつも連結されてできた1つの広大な屋内空間と、その外に広がる森で囲われたグラウンドから成る空間である。室内ホール同士が廊下で接続されていたり、廊下の両脇に保育室が設けられていたりと一定の法則は見られるが、基本的にその空間的構造はいびつで、学校の教室ほどある広大な保育室と隣り合わせになっている保育室が路地裏の道幅ほど狭かったり、保育室の壁や天井が円形にくり抜かれてそこから螺旋階段が伸びていたりと、子どもが紙を切り貼りした作品さながらに無秩序である。

Level 400.1 N の園舎内では空調設備が稼働している気配こそないが、常に過ごしやすい気温・湿度が保たれており、加えて保育室では一定の物資が手に入ることから、この階層は概ね快適な環境といえる。また主階層とは異なり、時間帯は常に昼で固定されており、安定した明るさが確保されていることから探索に向いているともいえるだろう。

%E7%84%A1%E9%A1%8C178_20250719005243.png

束になった実体。

Level 400.1 N 唯一の実体として、"風船"が挙げられる。カラフルなゴムで覆われた体内はヘリウムガスで満たされているようで、通常の風船と同様に階層内をふよふよと漂っている。放浪者への実害はなく、物陰に隠れながらついてくるほど放浪者に興味を示す個体もいれば、放浪者を完全に無視してただ空中を浮遊する個体1もいるようである。加えて、ひもが絡まって風船の束になっている場合や、表面がクレヨンで汚れている場合、デフォルメされた人間のイラストと何らかの名前が書かれたネームカードらしきものを紐の先端に吊り下げている場合もある。ときたま、実体が室内ホールにある乗り物に乗り込み、不明な方法で乗り物を動かしている様子も見受けられる。


室内ホール

放浪者がこの階層を訪れてまず最初にいる場所である。円形または楕円形の空間で、内部には薄暗い天井と白い壁紙、緑色のリノリウム2の床が広がっている。中央には黒い鉄柵と白い石材ブロックでできた螺旋階段が捻じれながら天井に向かって伸びており、これを通じて2階との行き来が可能である。

室内ホールの壁や天井、柱の上部など、至る所に規則な配置で取り付けられている黄色い間接照明はどれも過剰な光量を有しており、近くで見ると非常に眩しい。このような照明の灯りは本来真っ白であるはずの壁面を黄ばんだ色に染め上げている。また、天井から多数のカラフルな風船がぶら下がっているのが特徴的である。これらは実体とは区別して扱われる。

室内ホールでは、補助輪つきの三輪車といったありふれた乗り物のほか、見たこともないような乗り物が園児に乗り捨てられたような状態で放置されていることがある。例を挙げれば、アヒルのおまる3から車輪が5~6個生えているもの、チャイルドシートの底面に車輪が16個取り付けられているものなどがある。逆に車輪が取り外されたベビーカーなども見つかっており、これらは椅子として使えるように改造されているようだ。

乗り物の他にも、ドアの前に大きなクッションが横たわって道を塞いでいることがある。このクッションの中身について、「クッションの裏面に薄い字で"食べられません" "小さな子供の手の届かない場所に保管してください"などと書かれていたため、興味本位で表面を引き裂いたところ、中から大量のビーズがあふれ出してきた」という報告が存在する。なお、このビーズは食用に適しておらず、少量であれば中毒には至らないものの、間違っても口にすべきではない

室内ホールでは、湾曲した壁面に沿うようにしてワゴン車が停まっていたりする場合がある。ワゴンの中は大抵カラフルなプラスチックボールで満たされており、中に手を突っ込めば、ボールに混じっていた小型ホイッスル入りのガシャポンカプセルが手に入るかもしれない。このホイッスルは実体を呼び寄せるのに有用だが、特にその必要もない。

室内ホールから分岐するように廊下が数本伸びており、廊下の両脇には各保育室へ通じる片開きドアがある。

保育室

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E4%BF%9D%E8%82%B2%E5%AE%A4

散らかった保育室。実体のしわざか、テーブルの脚の下に車型のレゴブロックが挟まっている。

Level 400.1 N の保育室の壁面にはきまって色付きペンキによる塗装が施されている。そのため壁面は多種多様な色をしていて、おそらくはランダムに塗装されているものと思われるが、いずれも横に走る一本のラインが壁面の色を二分割しているという点で共通している。こうした壁面には、画用紙をベースに上から絵の具やクレヨン、色鉛筆などを塗りたくる手法で作られた様々な作品が、四隅のガムテープでいくつも貼り付けられている。作品は壁一面どころか部屋全体・廊下まで侵食しかけており、場合によっては重要そうな保護者向けのおたより4がびっしりと貼られた掲示板を上から覆い隠してしまっていることもある。

保育室の床には、恐竜やロボットを模ったゴム人形やレゴブロックといったおもちゃが大量に散らばっていることがある。中でも、一部のおもちゃは予想に反して摂食可能で、その中身はクリームの層が中に入った、しっとりとして甘ったるいチョコレートケーキとなっている。とはいえ、運任せにレゴブロックにかぶりつく行為は危険であるため推奨されていない。本物とは違い、摂食可能なものは指などで圧力をかけると簡単に押しつぶせるうえ、きまって指にクリームかココアパウダーを付着させるため、この点をもとに見分けてから口にすると良いだろう。

ときおり絵本棚とともに見つかるプラスチックチェストの引き出しの中には、折り紙・おえかき帳・画用紙などの紙ものや、クレパス・クレヨン・サインペン・絵の具などの書きもの、糊・ハサミ・粘土などの製作教材に至るまで様々な道具が入っている。こうした道具の他にも、保育室内には室内環境を整えるためのものであろう家電製品もいくつか置いてある。例えば、流し台に冷蔵庫、掃除機、洗濯機、空気清浄器などである。また、稀に見られる天井すれすれに張り巡らされた物干しロープにはいくつもの園児用スモック5が吊り下げられている。

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E5%AE%A4%E5%86%85%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF

稀に見られる室内アスレチック。実体がアスレチックの中に入って遊んでいることもある。

園舎2階

園舎の2階へは螺旋階段を上ることでたどり着くことができる。

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E5%8D%92%E5%9C%92%E5%BC%8F

異常な垂れ幕。

2階の吹き抜けでは、「第49回 そつえん おめでとう」と書かれた赤黒い垂れ幕が数十mほどにわたって壁全体を覆い隠すように降りている。この幕をめくるとその奥からドアが5個〜15個姿を現すが、その先も1階と同様の保育室につながっている。ただし、1階と違って広さに限りがあるため、放浪者の探索範囲は基本的に1階となりやすい。


この階層を訪れる放浪者のほとんどは常時明るく照らされた園舎内部に現れることから、そこから敢えてガラス扉から外に出たりしない限り、放浪者が当階層の天候に悩まされることは少ない。しかし、安全上の観点から現在推奨されている脱出方法には屋外園庭を通過する必要があるため、ここでは園庭についても紹介しておく。

園庭

一階の保育室にある一部の窓やドアは開いており、そこから外に出ることができる。そこには晴れ渡る青空、そして広々とした園庭が広がっている。

その時、ついてきていた実体群が一斉に空へ浮き上がってゆく。実体群はみるみるうちに地上から遠のいていき、実体群はそのまま帰ってくることはない。ともに過ごすなかで実体に愛着が湧く放浪者も少なくないため、これは放浪者に精神的な苦痛を与えるかもしれない6

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E9%A3%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%91%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B3

空へ浮き上がってゆく実体群。

視線を下に戻せば、園庭は主階層と同じくグラウンドの上に成り立っているのだとすぐに分かる。だが、その様相は主階層のものとは明らかに異なり、一切の遊具が存在しないためどこか寂しげな雰囲気が漂っている。加えて整備が全くなされていないのか地面が荒れ放題で、背丈のある雑草が集まってあちこちで草むらを織り成している。園庭内では日差しが強く、日本の夏さながらに蒸し暑いが、グラウンドを囲うようにして鬱蒼と生い茂る森の木々の間からは、時折ひんやりとしたそよ風が吹いており、花畑を波打たせ、風下にいる放浪者を涼ませる。ただし、森の奥へ踏み入る行為はあまり推奨されない。これは、危険な階層であるLevel 203 N へ到達する危険性を孕むためである。

そんな森の入り口をふさぐようにして立っている小さなビニールハウスの手前では、小さな白や紫色の花々が咲き誇っている。

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E3%83%93%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%EF%BC%9F

木陰にひっそりと立っているビニールハウス。一部の放浪者からの愛称は"秘密基地"である。

開いたドアの向こうからはエアコンが出す冷風のようなものが吹き出してきており、放浪者は吸い寄せられるようにしてビニールハウスの中に入ることになる。ここで注意しておきたいのが、一度ビニールハウスに入ると中に閉じ込められ、他の階層へ移動しない限り出られないという点である。そのため放浪者は十分な物資・情報を確保したうえで中に入る決断をするべきだろう。

ビニールハウス

%E7%B1%A0%E3%82%8A%E5%94%84_%E7%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%AE%E8%AC%8E%E7%A9%BA%E9%96%93

ビニールハウスの内部。中では風の音すら聞こえない。

ビニールハウスの内部には、子どもたちの手作りと思しき作品が先述した園児用スモックのように数多く吊り下げられている、異質な雰囲気の空間が広がっている。中は一転して薄暗く、固かった地面はさらりとした砂に置き換わっており、振り返ると、入ってきたドア枠の奥にも同じような空間ができていて、実質的な無限大の空間となっている。ビニールハウスを構成する幕を持ち上げて外へ出ようとしても同様の結果に終わるため、通常の方法での脱出は不可能であるとされる。

ここから脱出するには、机の上に置いてある画用紙や絵の具セットなどの道具を使って自分の作品を作り、頭上のロープに吊り下げる必要がある。ただし、完成度もある程度必要らしく、自分が納得できる完成度の作品を作って吊り下げるとLevel 400 N の保育室内へ階層移動する。なお、園舎の保育室などから持ち出した他人の作品を吊り下げても階層移動は発生しない。あくまで放浪者自身の作品である必要がある。


備考

  • Level 400.1 N のビニールハウス内で作った自分の作品が、当階層からの脱出後、主階層のガラス扉に「ちきゅう組のみんなの作品」として貼られているのを見た、という報告が複数件にわたってなされている。明確な関連性がありそうに思えるが、詳細は依然として不明なままである。
  • 園舎内では、数時間おきに天井のスピーカーからオルゴールの優しいメロディが流れ出てくる。このメロディは放浪者を数分から数十分ほどかけて深い眠りへ誘うことが知られており、これは睡眠障害(いわゆる不眠症)を抱える放浪者にとって非常に有用である。メロディが流れ出した途端に間接照明の光が若干だが弱まるため、その間は室内ホールに横たわっているクッションに体をうずめ、睡眠をとる放浪者も多い。耳にした放浪者によると、これは「聞いたことはないはずだがどこか懐かしさを感じるような、聞き馴染みのあるメロディ」らしく、聞いた者の帰巣本能に直接訴えかけてくるようだという。
  • 実体との別れを惜しむあまり、実体のひもを掴んで無理やり他の階層へ持ち出そうとする放浪者も一定数存在する。しかし、実体は他の階層へ持ち出した時点で消失するためこの試みは例外なく失敗に終わる。また、一部の放浪者は園舎での長期滞在を決断しているが、この階層で得られる物資はせいぜいチョコレートケーキ程度であるため、物資が底をつく前にさっさと他の階層へ移動するべきだろう。
  • 屋外園庭では時折雨が降ったり雷が鳴ったりするが、そのような時に外へ出ようとするとなぜか窓が開かない。逆に、屋外にいる時に大雨や落雷に見舞われた場合は開いており、ずぶ濡れになって園舎に戻ると、いつの間にか目の前にふかふかのタオルケットとドライヤーが用意されてある。




入口と出口

階層への入り方

  • Level 400 N の保育室内で、背後にあった扉を開き、中に入ると Level 400.1 N の室内ホールへ到達する。入ってきた扉の先は Level 400.1 N の保育室に変化しているため、戻ることはできない。
  • Level 121 N でベビーベッドの上に寝そべって、ギターのみで奏でられるアンビエントフォーク調の館内音声を聴きながら眠りにつくと、いつしか Level 400.1 N の室内ホールの壁に寄りかかってオルゴールの優しい音色に耳を傾けている。なお、放浪者が室内ホールで目を覚ました際、知らないうちに何者かによって温かい毛布がかぶせられていたという。
  • Level 54.6 N の公園でテントが一切張られていない芝生の広場を見つけ、中でもテントの代わりに張り巡らされた物干しロープで大量の衣服が干されている区画に1歩足を踏み入ると、その時点で Level 400.1 N の大量に園児用スモッグが干された保育室に到達する。

階層からの出方

  • Level 400.1 N で空腹に苦しんでいるにもかかわらず敢えて保育室内の人形やブロックに手を出さずに我慢していた場合、空腹のピークに達した時点で Level 21 N へ瞬間移動し、椅子に着席した状態で目の前の紙皿に載った毒々しい色のケーキを見つめている。
  • Level 400.1 N でつい人形やブロックを食べ過ぎてしまい、腹を下してトイレを探しまわっていると、廊下に先ほどまで無かった「といれ」の扉が目に留まり、勢いよく中へ駆け込んだ途端に Level 419.4 N へ到達し、風船で満たされた個室トイレの便座に腰を下ろしている。
  • Level 400.1 N の園庭で森の奥へと踏み入り、10分ほど歩いて森を抜けるといつの間にか Level 203 N の階層内を貫く一本の線路の前に出てきている。この方法は到達先が危険な階層であるため基本推奨されない。
  • Level 400.1 N のビニールハウス内で、中にある道具を用いて自分の作品を作り、それをロープに吊り下げると Level 400 N の保育室内へ到達する。
特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License