階層内で撮影された写真。撮影者は後述する実体に追いかけられている。
Level 372 N とは、バックルームにおける 372 N 番目の階層である。
概要
Level 372 N は、放棄された起伏に富んだ草原のような空間である。階層内には小屋やフェンスなどの構造物が散見される。この階層は気温が約20℃、湿度は約30%と涼しく、また常に微風が吹いているため、過ごしやすい気候となっている。階層内は常に昼間である。
構造物
この階層には2種類の構造物が存在している。
フェンス
高さ約2メートルのフェンスであり、地面に垂直に立っている鉄の棒とそれと交差する細い鋭利なワイヤーから構成されている。この階層のフェンスは何かを囲っているわけではなく、ほぼ一直線の状態で存在しており、その長さは平均して100メートルほどである。
このフェンスの端はワイヤーで終わっているにも関わらず、そのワイヤーが端以外の部分と同じように地面と並行に存在している様子が報告されている。この階層では極めて一般的に見られる構造物である。
家
画像にも写っているような、日本で見られる一般的な一軒家よりも少し小さい大きさの構造物である。2つ以上の開閉可能な扉と3つ以上のガラス張りの窓が存在することが特徴である。この階層から脱出した放浪者は皆この構造物を見つけている。内部は数本の アーモンドウォーター や後述するラジオが見つかる他に物資は存在しない。また、内部は冷房が効きすぎた部屋のように寒く、内部の気温は15℃ほどであるとされている。
実体
この階層には原寸大のくたびれた麦わら帽子のような外見を持ち、表面が素手で長時間触れることができないほどに高温の敵対的な実体が存在している。遭遇頻度が高い、この実体に見つかった放浪者は時速25kmほどの速さで執拗に追跡され続ける、放浪者に付き纏っている実体は他の個体を惹きつける、などの理由から基本的には実体から隠れながら探索する形になるだろう。前述した「家」は実体から隠れるのに最適である。
実体は放浪者に付いている数によって行動を変化させる。付いている実体が10体未満の場合、実体は放浪者を取り囲んで圧迫し、攻撃を行う。この段階の実体は放浪者の行動に対してさほど致命的でない腰や背中などを好んで狙う傾向があり、この段階ではまだ動くことができる。また、カバンなど大きめの物品を振り回したり投げたりすると怯むような行動が観られるという。
10体ほど集まると、実体は放浪者の頚椎や膝、目などの急所をエッジを用いて狙う傾向が観られるようになる。この段階について実際に襲われた放浪者はしばしば、「カラスに襲われたようだ」と表現している。また、土下座などの急所を隠す姿勢は被害を抑える上で最適な行動である。
20体ほど集まると、実体は放浪者の体全体を取り囲んで圧迫するようになる。この段階は呼吸困難や熱中症を引き起こす可能性が高く、極めて危険である。この段階の唯一の対処法は、口を手で覆って呼吸できるスペースを確保し、できるだけ長く耐え続けることである。前述した「家」の内部は熱中症の症状を遅らせるのに有用である。
物品
ラジオ
電力源や電波の取得方法は不明であるが、不明な人間の様子を実況形式で説明しながら進むトーク番組が放送されている。このラジオは電源ボタンを除く全てのボタンが壊れており、チャンネルの変更などをすることはできない。
このラジオの音声はあらゆる実体を惹きつけると報告されているため、使用には十分な警戒が必要となるだろう。また、このラジオは階層移動の際に消えたり動作不良を起こしたりすることはなく、他階層でも問題なく使用することが可能である。
階層からの脱出方法
放浪者の唯一の脱出手段は、突如床が抜けたかのように自然に、地面に外れ落ちることである。この外れ落ちの確率は放浪者が階層に滞在した時間と比例して指数関数的に増加すると考えられている。この際に実体を纏った状態で脱出した放浪者は、移動先の階層にて実体が蒸発するように消えたと報告している。
入口と出口
階層への入り方
- Level 303 N に時折出現する麦わら帽子に触れると、 Level 372 N に到達する。
- Level 371 N で貝殻を耳に当てると、 Level 372 N に到達する。
階層からの出方
- Level 372 N で外れ落ちると、 Level 11 N に到達する。

