Level 303 N の一角を記録した写真
Level 303 N は、バックルームにおける 303 N 番目の階層である。
概要
Level 303 N は、生物を模したような脈絡不明な造形物が無数に点在する、郊外の住宅地である。造形物はいずれも場違いな違和感を想起させる形態であり、これらの至近では未知の危険性を伴う空間移動が発生する。この移動現象を回避するため、造形物とは常に一定の距離を保つ必要がある。
この階層に果ては見つかっておらず、住宅や施設、道路と小さな川や林の組み合わせが延々と続いている。空間には独特の不安定性が見られ、人工物や自然物の大まかな配置に基づき、その外観だけが頻繁に変動する。気候条件は概ね生活に支障がない範囲であるが、太陽の軌道と昼夜のサイクルが安定していない。この階層では物資を発見しやすく、ほとんどのインフラも生きているため、造形物による脅威にさえ対応することが出来れば継続的な滞在が可能である。
空間
空間の大まかな構造と地形は概ね一定だが、これを構成する家や街灯、家具や木々といった各要素の形態、材質、装飾や細かな配置などが変動することがある。具体的には、ある家屋と庭が常に一定の範囲に立地し、家具や木々の大まかな配置も同一であるが、これが時によって赤い木造の家と打ち捨てられた庭であったり、窓の多い白い家と手入れされた庭であったりするような不安定性である。人間によって移動された階層内の物品は変動によって元の位置へ戻ることが多く、外部から持ち込まれたものは変動によって移動したり消失したりすることがある。この現象のために、貴重品は常に携行する必要がある。
上記の奇妙な造形物だけが通常の空間変動から影響を受けないことは特筆すべき点である。これらは外見が不変であるだけでなく、その詳細な位置もほとんど変化しない。この特性のために、造形物は位置や方角の把握に利用できる唯一の確実な手掛かりでもある。
ただし、通常の変動よりも大規模な、造形物の消滅や出現を伴う空間変動が数例報告されている。このような造形物の変動は、周辺地形自体の変化を伴っている。よって、造形物の変化を確認した際は、周辺の家屋や道路、自然物の配置が以前とは全く異なっていることに気を付けながら、現在位置の把握を優先して行動するとよい。大規模変動に巻き込まれた物品は消滅すると思われるが、これに人間も巻き込まれ得る危険性が指摘されている。
造形物
頭部にビニル袋が被せられた動物の造形
奇妙な造形物へと極端に接近した物体は不明な領域へと外れ落ちる。ほとんどの場合で外れ落ちた者とは連絡が取れなくなり、後に重度の譫妄を患った状態で発見されることが多く、死亡例も存在する。他の移動先として Level 54 N や Level 100 N 、Level 444 N といった外部の階層が確認されており、こちらへ外れ落ちた場合には危険な異常が発生しないと思われる。
以上のような危険性のために、地理把握上の利便性にもかかわらず造形物とは一定の距離を確保すべきである。しかし、造形物の形態や大きさには一貫性がなく、一見してそれと気づくことが出来なかったり、逆に異常な造形物とほとんど見分けがつかない通常の物品も存在する。小さな置物と見える造形物が異常性を有している場合もあるため、屋内など視界の悪い場所では特に不用意な行動を避け、周辺にそれらしい物体が存在しないかを確認すべきである。
気候
太陽のような光源が存在し、通常は数時間から数十時間ほどの不安定な周期で昼夜が移り変わる。この遷移間隔に法則性は見出だされておらず、何百時間もの非常に長い期間、太陽の位置が移動しなかった事例も存在する。太陽の出没地点と軌道にも一貫性がないため、時間や方角の判断にこれを利用することが出来ないことに注意を要する。
設備
奇妙な遊具状の造形
水道や電気、ネットワークなどの生活基盤はほとんどの場所で正常に機能する。場所によって錆の混じった水が出たり電圧が異常であったりすることもあるが、外見が正常な家屋や公共施設であればインフラの質が粗悪であることは少ない。
階層内ではテレビやラジオを利用することが可能であり、現実世界において実在する番組が無作為に放送されているように見える。しかし、現実世界のものとは番組内容に齟齬が存在することが多く、実在が確認できない番組も放送されている。これらの番組には、一般的な放送倫理や法律に違反している内容が含まれることがある。
物品と実体
この階層で明確な実体は確認されていないが、屋内外を問わず何らかの生物の痕跡が変動によって出現することがある。ベンチに置き忘れられた鞄類や食事の途中で放棄された食卓、電源が入ったテレビやラジオ、主のいない蜘蛛や蟻の巣など、この町から生物だけが突如として消失したかのようである。木々に残された深い爪痕や、家屋全体を覆う有機物など、通常の生物によるものではない痕跡の報告も存在する。
入口と出口
階層への入り方
- Level 11 N で郊外へと続く道に迷い混むと Level 303 N に到達する。
- Level 216 N で突き当たりに奇妙な造形物が見える通路を進むと Level 303 N の地下道へ移動する。
- Level 500 N で首のない子どもが所持している玩具に接触すると、これに類似した特徴を持つ Level 303 N の造形物の前へと外れ落ちる場合がある。
階層からの出方
- 造形物に接近すると不明な場所へ移動する。この際の行き先には Level 54 N や Level 100 N 、Level 444 N が含まれるが、ほとんどの場合で Level 303 N の危険な未知領域へと移動していると推察される。
- 打ち捨てられた商店に挟まれた細い路地を進んでいると Level 26 N へと移動したとする報告がある。
- 屋内への扉が Level 149 N に接続している場合がある。
- 大量の監視カメラが設置された区画に入ると、やがて Level 240 N へと移動する。

