クレジット
タイトル: Level 192 N "ファイナルコールに急かされて"
著者: zoni999
作成年: 2026
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Level 192 N の廊下の写真。
Level 192 N とは、バックルームにおける 192 N 番目の階層である。
概要
Level 192 N は空港屋内の通路のような空間がどこまでも分岐し続く迷路のような階層である。空間内の通路は数十人が余裕を持って通れる程の広いものから、一人でも通るのが厳しい程に狭いものまで様々である。これらが複雑に乱れており、分岐が存在しない行き止まりに遭遇することは極めて稀である。また壁際や広いコンコース内にはエスカレーターやエレベーターが設置されていることがあり、上下空間への移動も比較的容易に行える。しかし、いずれの方向に進み続けたとしても構造の変化や特筆すべき構造は見られず、類似した構造が連続している。空港としての Level 192 N はチェックインカウンターやラウンジ、カウンター等の部屋や設備といった類の一切が欠如しており、あくまでもただ空港を模した通路の集積体と見ることが適切と言える。
空間内は壁面に取り付けられた多数の窓のような構造から差し込む光によって照らされている。窓の外には別棟の空港施設や滑走路、駐車場などが見える。看板などには 現実世界 に存在する空港の名称が確認でき、その様子から一見すると帰還したかのように感じられる。しかし窓から見える景色は通路を一つ隔てると全く異なったものが観察でき、風景は全くの虚構であると推測できるだろう。また窓の外の風景はどれだけ観察していても人間や動物は見られず、また何かが動く様子も見られない静止画のようである。
窓の外の時間はどの窓も同一に見え、おおよそ現実と同等の時間でゆっくりと暮れ、日が昇る。階層内が夜間に移行すると天井部分の照明が点灯し、日が昇るまでの光源として十分に機能するだろう。
幅が広いコンコースの写真。窓からは巨大な建物が垣間見えるが、どれだけ通路を進んでも接近することはできない。
室温は窓際に滞在するとやや汗ばむ程度であるが、全体的には涼しい。特に広い廊下では設けられた巨大な空調機器からの肌寒さを感じるほどの冷房が放たれている。湿度は滞在していると唇が徐々にひび割れる程に著しく低く、空気中には空調が冷気とともに送り出した森林を思わせるアロマが漂っている。
ゴミや汚れが見つかることは稀であり、上記した空間の特性も加味すると総じて清潔と言える。一方で注視すると壁や床の欠けやヒビ割れ、金属部分の錆、エレベーターの振動など劣化の兆候が空間全体に散見される。現在の所、実際に崩壊したという報告は存在しないが、万が一に備えての注意は払うべきだろう。
アナウンス
Level 192 N では数分に一度程度の間隔で天井のスピーカーよりアナウンスが行われる。内容は軽快なサインオンの後に定型的なアナウンス1や呼び出し2、離着陸の手続きを示すものである。離着陸のアナウンスに搭乗する航空路は現在地含め一貫性が見られず、実際に何らかの航空機が動いているようには感じられない。これらのアナウンスは通常、現実世界のものと同じく意識する価値の無いものとして聞いていたとしても耳に留まることは少ない。しかし出口を見つけられず滞在するにあたっては支障になる程度には大きく、苦痛となる。
カウントダウン
数日程度滞在した場合に発生する事象。前兆として、アナウンスは20分程度の沈黙をはじめ、マイクのセルフノイズのみが響く状態となる。その後突然に息を吸う音が聞こえ、「100」とアナウンスが始まる。その後は30秒程度の間隔で数値が減少し、最終的に6までカウントダウンが進んだところで再度アナウンスは停止する。以降はどれだけ滞在してもアナウンスが再開されたという報告は存在せず、空間は完全な静寂となる。
窓から撮影した夕方の滑走路の写真。眺め続けても航空機は一切動かなかった。
備考
通常、 Level 192 N に存在する窓の外は常に快晴であるが数例のみすべての窓で雨が降っていたという報告がある。この報告ではアナウンスは行われておらず空間内には雨が天井に当たる音のみが響いていたとされている。歩き続けた所、最終的に搭乗橋のような通路に遭遇し、その通路を進むと飛行機に搭乗することに成功。その後に階層を移動したと報告している。事象が発生する原因や条件は現在の所判明していない。
入口と出口
階層への入り方
- Level 72 N のテナント内等の細い通路を進んでいると稀にガラスが全面に設けられた通路に合流することがあり、そこを進むと Level 192 N に到達する。
- Level 124 N のカラオケモニターは稀に空中のような映像を映していることがあり、この時にモニターに触れると Level 192 N に到達する。
階層からの出方
- 稀に壁際にSTAFF ONLYのプレートが付いた扉が発見でき、内部に侵入すると Level 5 N に到達する。
- 夕方に比較的に開けた窓を見つめると、地平線の彼方に寂れた観覧車が見つかる場合がある。その観覧車に手を伸ばすと何かに引っ張られるようにして Level 156 N に到達する。
- 雨が降っている時のみに発見の報告がある、航空機に搭乗し眠りにつくと起床時に Level 138 N の座席に座った状態で到達する。

