Level 186 N の写真
Level 186 N とは、バックルームにおける 186 N 番目の階層である。
概要
Level 186 N は白一色の壁や床で仕切られた閉鎖空間にゲーム筐体が並べられた空間である。部屋の大きさはデパートのテナント程度であり、想定しうる外部構造の欠落や所狭しと並べられた筐体により圧迫感や閉塞感が感じられる。廊下、換気口、窓、コンセントの穴一つに至るまで本来存在するはずの構造は一切確認されず、完全な密室である。また柱や凹凸の類も一切存在せず、空間はほぼ完全な直方体である。
室温は薄手の長袖から半袖で快適な程度で、湿度は非常に乾燥している。空気は防虫剤に似た独特の香りがするものの多くの場合は数分で慣れ、感じなくなったと報告している。
床や筐体には子供ほどの大きさの靴跡や汚れが残され、壁には何かを画鋲で掲示していた跡のような穴が所々に密集して見られる。また筐体等には不意に油のようなぬめりが付着していたり、何処ともしれない店舗のレシートやクレープの包装紙などが床に落ちていることもあり、空間全体として清潔とは言い難い。
空間内の筐体は時折 "故障中" と描かれた張り紙と共に頭を下げる中年男性1の写真がプリントアウトされた紙が貼られているものを除けば概ね起動しており、色とりどりの光を放っている。しかしながら、硬貨を投入してもそのままお釣り返却口に排出されてしまい、使用できたという報告は現時点において行われていない。またこれらのゲーム筐体は音を発することが後述する一種を除き存在せず、階層内は蛍光灯の明滅する音や筐体の排熱や送電音がけたたましく聞こえるほどの静寂が流れている。
階層内に見られるクレーンゲーム等のプライズゲーム筐体の内部には一様にして同様の物体が景品として確認できる。それらは不揃いな球状の節々から綿やビーズが飛び出したクッションのようであり目や手足のような装飾がつけられている。色彩は筐体により大まかに2、3色程度が見られ内部に乱雑に積み上げられている。
筐体は機能しないものの、広めの排出口からの侵入やガラス面の破損により、景品を回収したという事例が報告されている。回収した放浪者によると、「外装は酷く使い古されたゴワゴワのタオルの端材を縫い合わせたようで、酢のような異臭2を放つ綿やビーズが詰め込まれていた。吐き気を催しながらも生地を裂き、深く手を差し込むと内部には生米、正体不明の錠剤、ビニール袋などが含まれていた」。と報告している。生米に関しては同様の放浪者により1例のだが喫食が行われており、現時点において健康への影響については報告されていない。3
他の筐体も階層の所々に見られ、キディライド筐体4、メダルゲーム5なども見られるがいずれもプライズゲーム同様に機能せず、何ら反応を得ることはできない。
起動
Level 186 N 内では不定期に中央の小型メリーゴーランドが起動する。この筐体は階層内で最大の音を発する存在であり、空間の静寂に麻痺した放浪者の聴覚をきり裂くが如く楽しげな音で刺激する。
放浪者が搭乗するとメリーゴーランドは緩やかに回転を初め、その軽薄で騒がしい音に抱かれながら眠りにおちる。目を覚ますと階層を移動しており、これが知られている Level 186 N からの唯一の脱出手段である。
備考
筐体のケーブルを辿ると壁の表面から生えるようにして伸びており、コンセント等の電源は見られない。ある放浪者がハサミでケーブルを切断したところ、「既に電気が流れていないにも関わらず筐体は変わらず発光していた」と報告している。
入口と出口
階層への入り方
- 屋内の階層で扉やシャッター等を閉めて自発的に密室状態を作ると、密室内が Level 186 N へと変化する場合が報告されている。6
- Level 414 N を探索していると稀に筐体の破損や個体差により比較的に"暗い空間"が形成されている場合がある。この空間に足を踏み入れると地面をすり抜ける形で Level 186 N に到達する。
階層からの出方
- メリーゴーランドに乗り続けていると次第に意識が遠のき、目を覚ますと Level 97 N の観客席に座った状態で到達する。

