Level 156 Nの廊下。奥で実体群が遊んでいる
Level 156 N とは、バックルームにおける 156 N 番目の階層である。
概要
Level 156 N は、夕暮れ時を迎えたテーマパークの休憩所の寂れた廃墟に、僅かに活気が戻ったような空間である。天井照明は機能しておらず、空調設備も動いていない。更には長期間整備されていないためか、床は薄い砂埃の層で覆われ、壁やカウンターの黄色い塗装はところどころ剝げたり黒ずんだりしている。案内看板に書かれているような「トレイン」といったアトラクションの乗り場はどこにも存在せず、休憩所や売店、トイレなどを内包する廊下のみがただ奥へと連続する構造となっている。
到達時の時間帯は、夕方である。廊下の片側の壁は全面ガラス張りとなっており、そこから暖かな陽光が差しこみ、うたた寝に最適な環境となっている。そこからゆっくりと日が沈んでいくが、脱出するには視界が完全に暗くなるまでこの廊下で待たなければならない1。幸い、階層内には至る所に座るものがある。日が暮れるまでは椅子やベンチに腰掛け、しばらく夕日を眺めているのも悪くないかもしれない。
窓ガラスの外に目をやると、観覧車やジェットコースター、フリーフォールなど、遊園地に見られるような様々なアトラクションが点在している。ただそれらは錆び付き動いておらず、静寂を生み出すことで過去に存在していたであろう来園者たちの"不在"をより色濃く感じさせている。逆光となる夕日を背に受け黒いシルエットと化したアトラクションは、役目を失い、同時に物言わぬ形だけのオブジェと化したのである。アトラクションのすき間から差しこむ夕日が、その傷つきひび割れたシルエットを際立たせている。
廊下の中を歩いていると、カウンターとテーブルに付随して、売店が見つかることがあるだろう。店の手前にある商品棚には、せんべいや回転焼きなど、色褪せたパッケージを身に纏う古めかしい土産物がずらりと陳列されている。賞味期限は5~15年ほど前のものになっているため、口にしないのが賢明といえる。どうしても喫食するというのなら、その前にカビや異臭がないか入念に調べるべきだろう。店のレジを破壊すれば、バックルームにおいて用途は限られるが、中から現実世界の現金を獲得できる。
また、店の奥には業務用のソフトクリームフリーザーが設置されてある。何故かこの機械だけは機能しており、備え付けのコーンを抽出口の真下に持ってきてからレバーを手前に引けば、新鮮でひんやりしたソフトクリームが抽出口からせり出てくる。そのままコーンの上に渦巻きを作るように盛り付けると、安全に食すことが出来る。レバーは横並びに3つ付いており、左からチョコ、バニラ、チョコ&バニラのWソフト用となっている。
店のバックヤード内にあるロッカーには、スタッフ用と思しき、動物や何らかのキャラクターを模ったようなユニフォームが数着ハンガーに吊るしてある。もしあなたが衣服に困っているのであれば、貴重な物資といえるだろう。なお裏口に通じるドアは開かないため、脱出するには日没を待つほかない。
実体
"影絵"
壁の中を自在に動くシルエット。サファリハットをかぶった女性のような実体や、ボサボサ頭の男性、それらを見下ろす鳥の3種類がこれまでに報告されている。女性はリズムに合わせて両手のマラカスを、男性はアコースティックギターのような楽器を用いて弾き語りをする様子が見られる。鳥はその演奏を高いところからじっと見つめ、時折羽を閉じたり広げたりしている。羽を休めている時はくちばしをパクパクと動かし、鳴いているように見える。
彼らとコンタクトを取ることはできない上、彼らの奏でる楽器の音色やその歌声はこちらに聞こえることはないが、その陽気な様子に元気づけられたという放浪者も一定数存在する。
彼らはこの誰もいない寂れた廃墟で、演奏を続けている。
入口と出口
階層への入り方
- Level 127 N の遊園地の第二区間で、休憩所に類する建物を見つけて中に入ると、 Level 156 N に到達する。
- Level 204 N の道の駅でソフトクリームを販売する飲食店に立ち入り、食券を購入すると Level 156 N の売店付近に食券機ごと到達することがある。
- Level 899 N の廃墟ホテルで客室に入り、テーブルに置いてある近場の遊園地「ゆ~とぴあランド」の割引券を手にすると、いつの間にか Level 156 N の中で呆然と立ち尽くしている。
階層からの出方
- Level 156 N で日没を経験し視界が真っ暗になると、自分は今までまぶたの裏を見ていただけであったのだと気がつく。そうしてゆっくりと目を開ければ、いつの間にか Level 92 N の寝具の上で横になっている。

