クレジット
タイトル: Level 143 N - Trinketcore: "1、2、3、4、5、6"
著者: anbrosia
作成年: 2025
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Level 143 N として最もよく知られた写真。
Level 143 N とは、バックルームにおける 143 N 番目の階層である。
概要
Level 143 N は、標準的な大きさの子供部屋のような空間である。壁には水色の交じった白い壁紙が貼られている。床は一部を除いて木材であり、天井には球体の照明が中央に一つだけ存在している。気温は約15℃、湿度は約40%であるためやや肌寒いものの、階層に存在する物品によって寒さをしのぐことができるだろう。階層の放浪者が侵入するたびに自己修復する特性は特筆すべきものである。
部屋の一方には、枕が2つ置いてあるシングルベッドが存在する。このベッドはシーツは赤色を基調としたチェック模様であり、枕や敷布団は青みを帯びた灰色である。ベットの下にはラグが敷かれている。そして、その反対側には、白い学習机と椅子が壁に向かって存在している。机はやや低く感じられる高さであるが、椅子に関しては高さを調整できるため、その限りではない。また、残りの2つの壁のうちの片方には、格子状の窓が棚と2つずつ交互に存在しており、窓の上側には薄黄色のカーテンが畳まれている。窓のない下側には引き出しが存在し、多くの物品が入っている。窓の外には一般的に"お屋敷"と言われる程度の大きな家が数棟並んでいるのが確認できる。
最後の面には、ドアが存在しており、後述する特殊な手順を踏むと開くようになる。これがこの階層を脱出する唯一の方法である。
物品
この階層には数多くの物品が存在するが、その種類によって見つけることのできる場所が異なっている。例えば、ぬいぐるみや玩具は主に棚の上や引き出しの中、剥き出しなど多くの場所から見つけることができる。ぬいぐるみは、動物や 現実世界 に存在するものを模したものが多いようであるが、一部は 現実世界 に存在しないキャラクターのようなものも発見されている。玩具は、プラスチックで構成された小さな器械である。ぬいぐるみと同等の見た目の特徴を持つが、ぬいぐるみよりも見つかる量は少なく、放浪者の接触によって反応を示すという違いがある。ただし、電池の交換口やコンセントの挿入口などは存在しないため、1週間も使えば動かなくなってしまう。
絵本や小型バッグは、棚の上からのみ発見できる。サイズはA5からA6程度で、10ページから15ページで構成されている。絵本が発見されるときには5冊から10冊がまとまった状態で存在している。ぬいぐるみとは異なり、絵本は全て、 現実世界 には存在しない内容のものである。小型バッグは、白い籠に取っ手の付いた小さなバッグである。階層には必ず一つだけ存在する。内部にはクッキーやキャンディーの中身の入った缶が存在し、劣化しない貴重な食料源となるが、階層内で消費し切ってしまう放浪者が多いようである。
入口と出口
階層への入り方
- Level 57 N で遠くから汽笛の音が聞こえたと思うと、放浪者の近くにはドアの開かれた、Level 57 N とはやや雰囲気の異なった部屋が出現している。この部屋に侵入すると、Level 143 N に到達している。
- Level 142 N の「勉強中なので入らないでください」と書かれた扉に入ると、 Level 143 N に到達する。
- Level 343 N の、任意の店舗の内部にはぬいぐるみが置いてあることがあり、それに呼ばれるようにしてそれの手を握ると、 Level 143 N に到達している。
階層からの出方
- 全てを終えると扉が開き、その扉を開けると Level 144 N に到達する。
- Level 143 N のベッドの下に潜り込むと、突如としてそこにあったはずの床面が消失する感覚に襲われる。放浪者は、一瞬の恐怖とともに、斜面に着地する。ふと上を見上げると、「LET'S GO」 と書かれたネオンサインが見える。それと同時、放浪者の乗った斜面を取り残して放浪者は30°程度の傾斜の滑り台を滑り出す。
どこからかうっすらと、楽しげな、懐かしさの混じったような、数種類の音楽が聞こえ始める。暗闇の中でいつの間にか湧き上がる高揚感や背徳感と、滑り台に身を委ねながら、木材とゴムの優しい匂いに包まれて、下って行く。滑り始めてから1分ほど経つと、目の前に光が出現する。滑り台の出口である。放浪者はそこに向かって滑って行く。どんどん強くなる匂いに一瞬鼻を覆おうとするが、気付いたときには匂いに慣れていた。光の中に入っていくと、何かに投げ出される。
放浪者が気がつく頃には、副次階層の 屋内ボールプール に到達している。
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屋内ボールプール
屋内ボールプール
屋内プール で最初に撮影された写真。
屋内ボールプール とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
屋内ボールプール は、大量の小さなボールで地面が埋め尽くされた、ボールプールの空間である。水平ボールプールの深さは場所によってまちまちであり、大部分は60cmから100cmほどであり、さらに一部のボールは潰れているため、放浪者がつまずきやすい原因と考えられている。空間内には滑り台などのアスレチックが点在し、どれも近くにあるように見えるが、前述の通り一度歩き始めるボールに過度に足を取られるため、そこに辿り着くまでには20分前後の時間を要することになるだろう。
ボールプールの先には、ショッピングモールのような景色が見られる。しかし、この景色は放浪者がそこに近づくごとに遠ざかっていくようであり、多くの放浪者はこれに対して「今は自分たちが行くべき場所ではない」などと述べている。
アスレチックの入口に辿り着いた放浪者は、目の前から垂れ下がった数段のはしごを登ることになる。このはしごを登ると、前と左右に3つの滑り台が存在していることが確認できるだろう。この滑り台は色こそランダムであるものの色同士の重複はないようである。
階層からの出方
- 屋内ボールプール のアスレチックの中に入り、3つある滑り台を一つ一つ覗いていくと、どれもボールがぎっしり詰まっていて、その中には木でできた兵隊の敬礼のポーズをとった片方の腕と笑顔を覗かせている。
無性にそれが気になってそれを引き抜いてみる。なかなか抜けなくて無理やり引っ張ったら、腕だけ取れてしまった。それと同時に、その積み重なったボールの先から、ゴロゴロという何かが転がるような音が連続して聞こえる。詰まっていたボールの壁が上から崩れていくのを見ると、何かやってしまったなという感覚に襲われる。
ボールの壁がすべて崩れたそれとほぼ同時、後ろからいくつかのボールが、足元から 流れてくると、つまづいて転んでしまう。抵抗することもできずに、滑り台を滑り落ちていく。ボールにダイブしてフィニッシュしたとき、積み木の入ったおもちゃ箱に顔を突っ込んで、リビング に到達していた。
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リビング
リビング
リビング で最初に撮影された写真。
リビング とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
リビング は、絵本や多くの種類のおもちゃ、背の低い机が存在する空間である。壁や天井は木材であり、床の一部にはカーペットが敷かれている。部屋の大きさはおおよそ10メートル四方であり、気温はやや冷たいと感じられる程度である。窓の外には雪が積もった森を見ることができる。また、天井にはいくつかの配線とそこからつながる電球が吊るされており、それが空間全体を暖かみのある薄いオレンジ色に照らしている。
おもちゃには、例えば鍋や調理台から構成されるおままごとセットや、木の線路と電車などから構成されるものなど計10種を超える物品が当てはまり、全て木でできている。これらのおもちゃで遊ぶことによって、放浪者は他者からの視線を感じるようになる。この視線の出処は不明であるものの、ただどこか一点からのみ感じること、感じ続けることによる精神的な悪影響がほとんどないことなどが知られている。この視線を気にすることなく遊び続けることによって、次の空間におもちゃを持った状態で移動することができる。
階層からの出方
- 放浪者が リビング で木でできた線路を敷き、そこに同じく全体が黒い木でできた電車を置くと、置かれた電車は線路とともに急激に線路とともに拡大し、部屋に存在する他のおもちゃをなぎ倒していく。電車の側面、あるいは上面に手をかけていた放浪者は自身の体重を失ったかのように、手の慣性をそのままにして自然に、その電車の1つ後ろに存在する貨物車の上に乗り込んでいる。放浪者が乗り込むと電車と貨物車は急発進し、1、2本しか敷いていなかったはずの線路は既存のものの先頭から矢継ぎ早に生成され続けているようである。電車は強い木の匂いと一緒に速度を上げ、一直線に走っている。放浪者が気付いたときには、 階段 に座って、正面の走り去る電車を眺めている。
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階段前
階段前
階段 の俯瞰的な写真。
階段前 とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
階段前 は、玄関ホールの空間である。目の前の上階への階段とその階段下のベッドスペースが特徴であり、残りの3方向は施錠されたドアで囲まれている。ベッドスペースの前のドアは開かれており、そこから柔らかい調子の明かりが漏れているのが確認できる。ベッドスペース内には様々な箱や人形などの小物が置いてあり、放浪者が望むならばここで一度睡眠を取ることも可能である。ただし、睡眠から一度目覚めるとベッドスペース外に、扉が閉まった状態で締め出されたような状態になるため、再びベッドスペース内に戻ることは不可能となってしまう。
特筆すべき特徴として、この空間が異常に静かであるという点が挙げられる。床は全て水色のカーペットで覆われており、意図的に強く踏むなどしなければ足音はほとんど発生しない。この特徴からストレスを感じる放浪者も少なくないため、この空間に到達したならばまずは睡眠を取るべき、という言説も存在するほどである。
睡眠を取ることを選択した放浪者は、僅かな寒気を感じ、ほとんどの場合で布団を深く被る。しかし、布団は冷たく、中々温まらない。そのため、放浪者は2つある枕のうち使われていない方の枕に抱きついて暖を取ることにする。すると、その枕からは暖かい感触が広がり、布団も足の部分を除いて温まる。足を縮めてCの形のようにしていると、急に眠気が襲ってきて天井を見つめる。薄目で見たその天井には、輪郭のはっきりしない影が映し出されている。それを最後に、放浪者は眠りに落ちる。目覚めた放浪者は疲労が取れていることを強く感じる。
どのような形にしろ、この空間から脱出する放浪者は階段を登ることになる。この階段は20段前後とやや多い段数を持つ階段である。角度はさほど険しくないものの、「まるで上側に存在するなにかに拒まれているような気がした」という報告が上がっているという。
階層からの出方
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ラウンジ
ラウンジ
ラウンジ の、優雅な写真。
ラウンジ とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
ラウンジ は、ビリヤード台とホッケーの台を備えた、小部屋の空間である。目の前には放浪者がこの空間に侵入するのに使用したドアが存在するが、既に施錠されている。そのドアの横には、ビリヤード球を突く棒 (キュー) が数本棚の上に立てられている。また、キューの下側の床にはいくつかビリヤード球が転がっている。
放浪者はこの球を視認すると、ビリヤードをすることへの欲求が生じるようになる。このキューを放浪者が握った場合、見かけ以上に大きく重く感じられるようであるが、結果として悪戦苦闘しながらも握り続けることになる。このとき、放浪者はみな「球を弾いて穴に入れる」程度のルールは既に知っているようであるが、それ以外のルールを知らない放浪者が球をキューで直接弾いてしまう事例も少なからずあるようである。もし放浪者がこの行動を取った場合、「見えないなにかに矯正される」という現象が起こるとの報告が数件挙げられているが、報告例が少ないために真偽は不明である。
どのような手段を用いたにせよ、放浪者の弾いたボールは数回、あるいは数十回の試行ののちに放浪者が弾いた球は穴に入ることとなる。その瞬間に、放浪者は今までにない達成感や優越感を覚えるという。それと同時に、画像奥左側のスペースに存在するドアが開き、次の空間に移動できるようになる。
階層からの出方
- ラウンジ の階段を登ると、 ボルダリングスペース に到達している。
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ボルダリングスペース
ボルダリングスペース
壁が高くそびえている。
ボルダリングスペース とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
ボルダリングスペース は、一定の広さを持つ屋内空間の真ん中に、50メートルは続くであろうボルダリングの壁が高くそびえている空間である。ボルダリングの壁に存在する突起(ホールド)はカラフルであるが、すべて色褪せており彩度が低い。ホールドの周りの壁には国旗のような記号のステッカーが貼られている。壁は突き出したり凹んでいたりと複雑な形をしているが、特段登るのに苦労するということはなく、むしろ一度手を掛けてしまえば集中力を保った状態で気付いたときには何十メートルも登っている、ということが一般的であるようである。
登り続けているうちに、放浪者の体には頭痛や目眩などの身体的な影響が現れるようになる。このような状態に陥った放浪者は、手を離したら死ぬということを直感的に理解しているため、手を離さずに、影響が現れる前よりも集中して、壁を登り続けていく。そうしている間にも意識は遠のき続け、やがて登るという行為のみが行われるようになる。これを続けていると、今度は意識の輪郭がはっきりし始め、放浪者自身が掴んでいるものがホールドではないことに気付く。
階層からの出方
- ボルダリングスペース で壁を登り続けると再び意識を取り戻したときには ツリーハウス に到達している。
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ツリーハウス
ツリーハウス
旅はもう少し。
ツリーハウス とは、Level 143 N に内包される空間の一つである。
概要
ツリーハウス は、一辺が約2メートルの立方体のような形を持つ、木材や竹でできた壁を備えた空間である。気温は約25℃、湿度は約70%であり、暑くはないもののあまり快い空間と言うことはできないだろう。前方には提灯のようなものが天井から垂れ下がっており、その真下にはハンモックが2段、重なるように存在している。
後方には完全に閉じられた壁が存在する。空間の入口として床に梯子などが存在するはずであるが、床にも何も存在しない。ハンモックには、誰のものとも分からない大きめの服が数着置かれている。その周りのテーブルには、未知の言語で書かれた小さな本と、ランプ、もう使い物にならないであろう埃を被った蚊取り線香とそれが入った入れ物が存在している。
外部とは格子や壁などで区切られているが、理論上そこから飛び出すことは可能であるとされている。ただし、外部に身を乗り出した瞬間に、おそらく40℃ほどにもなる熱気に襲われることや、底が見えない空間に飛び込む恐怖から、これを実行する放浪者はいないだろう。
上記のことから、このツリーハウスの内部のみが安全な空間であると悟った放浪者は、ハンモックの上に、気の向くままに横たわる。多くの場合、服をどかすこともせずに。乗ったのが上であるにしろ、下であるにしろ、放浪者が完全に体重を預けたハンモックは、ゆっくりと凹んでいく。やがて、はち切れたであろうそのハンモックは、おそらく床を突き抜けて、落下する。
階層からの出方
- 落下した放浪者は、重力を失ったような感覚に襲われる。周りを見ると、プリントされた星の模様が、落下する放浪者の側面全てに写し出されている。20秒ほど経過すると、急に視界が暗転し始め、 主階層 に到達している。 扉は開かれており、もう一度冒険に出かけることはできない。

