日照時間帯に撮影された、Level 140 N の建造物。
Level 140 N とは、バックルームにおける 140 N 番目の階層である。
概要
Level 140 N は、どこまでも続くコンクリートで舗装された細い道と、それを挟むように立つ白壁の建造物で構成される空間である。気温は10℃台後半、湿度はおよそ50%と、やや肌寒い冬の気候である。階層内の天気は常に晴れ、時間帯は昼で固定されており、降り注ぐ太陽の光を雲が遮りながら漂っていく様がよく見られるだろう。しかし階層内の地表付近では風が吹く様子が一切見られず、空気は固まったかのような透明さと沈黙を保っている。光は透き通り、晴れた冬空も相まって階層内は非常にすっきりとした様相を呈している。
Level 140 N で放浪者が移動可能な範囲は、東西方向に一直線に伸びるコンクリートの道のみである。この道は若干の高低差を持っているため、長時間の歩行には向かない。コンクリートは概ね滑らかだが、所々損傷が激しい部分や、そのような箇所を補修するためと思われる重ね塗りの跡が見られる。歩き心地は悪くないが、稀に凹凸があるため転倒には注意したほうが良いだろう。また道の両脇には排水路の石蓋のような構造物が見られるが、その下に空間は存在しない。このような構造物の隙間からは雑草が生えていることがある。階層内における数少ない緑である。
また、道の両脇には二メートルほどの空間が存在する。この空間もまたコンクリートで舗装されており、道側に向けて僅かに傾いている。しかし道と比べて概ね平坦であるため、歩行は幾分か楽である。またこの空間は後述の建造物と道との接続点である。建物の壁から降りてきたパイプや、室外機などの設備がまばらにみられる。
建物
Level 140 N の道の両脇には、白い壁をした三階建ての建物が存在する。両脇に比較的高い建物があることになるが、前述の空間のおかげであまり圧迫感は感じない。また建物には入口が見られず、どこまで行ってもひたすらに窓と柱の繰り返しである。窓はいずれも四つであり、柱を区切りにして規則正しく並んでいる。下二つの階の窓はまばらに耐震補強がされており、V字の支えが付けられている。これら窓は透明だが、その奥に設置されたブラインドカーテンの影響で建物の中を伺い知ることはできない。また建物の壁には前述の通り柱が等間隔で設置されているのを見ることが出来る。柱には一つ飛ばしでパイプが付いており、その下には室外機などの設備が存在する。これらは全て白く塗装されているが、所々色が落ちて錆びた金属が覗いていることもある。また設備は動作している状態で見られることはなく、沈黙を保っている。稀にパイプの先に設備が存在しない場合があるが、このようなパイプはそのまま道の端まで伸びている。中を覗きこんでもそこには何もなく、ただ白い筒がだんだんと黒く染まっていくのが見えるだけである。また建物の屋上には稀に、不明な用途のタンクや登り台などが見られる。
また特筆すべきこととして、太陽が沈んでいる間、これらの建物は右左どちらであっても影が出来ず、まるで正面から光を受けているような状態である。これは後述の空の様相が原因であると考えられる。
日の出
Level 140 N の空は常に昼間であり、晴れの状態を保っているが、太陽は現実世界と同様の日周運動を繰り返している。つまり Level 140 N には、太陽が見られる時間帯(以下日照時間帯)と、太陽が見られない時間帯(以下日没時間帯)の二つが存在する。階層内は冬であるため、太陽が見えない時間帯の方が長い。日没時間帯においては、光は空の全ての方向から降り注いでいるように感じられる。それによって影はほとんど見られず、また無機質かつ彩度の高い光によって階層内の全てがはっきりと目に映るだろう。
日照時間帯においては、光は太陽の方向から降り注ぐ。影は長く伸び、また縮む。光は彩度を減らし、代わりに透明感を増したように感じられるだろう。それは確かに澄み渡っているが、しかしその彩度によって若干曇っているような印象を受ける。天球は淡い水色に染まり、全てに曇ったかのようなフィルターをかける。しかしそれを透かし見れば世界は何も変わっていないことが分かるだろう。この現象に伴う気候の変動などは無く、ただ光の具合が少し変わるだけである。
入口と出口
階層への入り方
- Level 137 N で稀に見られる石灯籠に光を灯すと、Level 140 N に到達する。
- Level 138 N で空間が不安定になった際、北側の窓に向かって外れ落ちると、Level 140 N に到達する。
- Level 139 N の蒸気機関車で、窓の外に白い学校のようなものが見えることに気がつくと、いつの間にか Level 140 N に到達している。
階層からの出方
- Level 140 N の日照時間帯に、太陽の方角を向いて地面に外れ落ちると、Level ██ N に到達する。

