Level 138 N
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危険度: 1
空間信頼性: 不安定
実体信頼性: 中立
情報提供待ち

Air_sumwint

Level 138 N 内部の様子。全てのブラインドが開いた状態である。

Level 138 N とは、バックルームにおける 138 N 番目の階層である。

概要

Level 138 N は、一面の海と雲、そしてその上を飛ぶ一機の旅客機から構成される階層である。この階層への移動は常に旅客機の機内に出現する形で行われ、例外は確認されていない。階層移動直後の機内環境は夏に類似するものであり、20℃台後半~30℃台前半である。湿度はそれほど高くはなく、どちらかといえば乾燥した空気である。また移動直後は無風であり、後述の行動を取らなければエアコンなどが起動することは無い。更に時間帯は昼間で固定されており、夜が訪れることは無い。

飛行機の窓から眼下を覗けば、視界いっぱいに広がる青々とした海や、果て無く続く純白の雲海がみられるだろう。これらは常に太陽の光を受けて瞬くように、あるいは波打つように輝いており、長く見つめていると目に異常をきたす恐れがある。なお、窓の向こうに陸地や船舶が見えたという報告はこれまでなされていない。

航空機

放浪者がこの階層に到達した際にはこの航空機の機内に出現する。内部の景観は現実世界の一般的な旅客機に類似しているが、一切の生命が見られないといった点で異なっている。十数メートル毎に配置された仕切りによって区分けがされているものの、左右に二列、中央に三列の座席が永遠に続いている。座席は一般的なエコノミークラスのものと同一であり、ひじ掛け、折り畳み式簡易テーブル、小型スクリーンなどの設備が見られる。床にはカーペットが敷かれており、足触りはよい。歩いても音が立つことはほとんどなく、快適な探索が可能である。

両端の座席の上には、荷物棚が存在する。これは通常通りの使用が可能であり、何らかの理由によって大荷物を持っている場合はここに収納するのも手であろう。その場から移動する際に再度出すのを忘れないこと。また荷物棚の中には稀に、キャリーバッグやボストンバッグに代表される大型荷物が発見される。これらはたいていの場合は中身が空であるが、稀に衣服、飲食物、娯楽用品等が少数入れられた状態のものも見つけることができる。

また、階層到達直後は全ての窓にブラインドが下ろされた状態であるとされている。これらのブラインドを上げることには何ら問題がないが、窓から太陽を見上げると後述の事象が発生し、放浪者に悪影響を与えるような手段での階層移動の原因となる。しかしこの階層からの確実な脱出方法は現状これのみであるため、十分な対策を取ってからの行動をおすすめする。

海/空

旅客機の窓からは、どこまでも続く海が見られる。穏やかな風に吹かれて波立つ海肌は、飛行機の羽で撫でられたかのように進行方向に向かって流れ続けている。天頂は紺碧に包まれ、太陽は北の空に燦燦と輝いている。海と空の境界は無くなり、唯青の世界に取り残されたかのように感じられるだろう。夏の彩りがそこにあるが、それは飛行機の窓によって遮られる。窓には長旅を感じさせる汚れが所々に付着しており、全体として若干の曇りが見られる。ここから外を覗けば、ぼやけたフィルターをかけたような夏空を眺められるだろう。

水面には光が乱反射し、時折こちらに眩しい光を投げかける。海の深きを包むベールのような海原は鏡の如き煌めきを湛え、覗き込む視線に見つめ返すような光を返すだろう。海面には一切の生物が見られず、また空に飛行機以外の何かが飛んでいたといった報告も存在しない。海は穏やかそのものであり、耳に入るのはただエンジンの音だけである。

物品

スクリーン

各座席の背もたれには、スクリーンが搭載されている。表示されるものは不規則に変化を繰り返しており、内容に一貫性は見られない。しかしそれらはほとんどの場合静止画であり、更に脈絡のない複数の画像を組み合わせたものが表示されることが多いことが判明している。これら画像のうち一つだけが動画であったり、画面を構成する画像のうち一枚を見たら何故か涙が零れてしまったという報告がこれまでに数例のみなされているが、その報告総数の少なさなどから不確定事項として扱われている。

実体

機内販売カート

階層に滞在していると、ランダムなタイミングで1度だけ機内販売カートがやって来る。このカートは放浪者の前まで来ると勝手に停車し、その後20秒程経つと再び発車する。前述のように2度目は来ない為、その間になるべく多くの物資を確保することを推奨する。積載されている物資としては、主にソフトドリンクなどの飲料水、機内食等の食物、飛行機を模した玩具、アーモンドウォーターなどが報告されている。

発車したカートは自然な速度でスタッフルームに向かって行くが、不思議なことに放浪者が全力で追いかけても距離を詰められず、追いつけたという報告は存在しない。時間を置いてスタッフルームにカートを探しに行ってもそれらしきものは見つからないと報告されており、1度しか出会えない事も相まって詳細は謎に包まれている。

Wi-Fi

このlevel内で唯一インターネットに接続する方法であり、連絡を取るには必然的に機内Wi-Fiを利用する必要がある。階層内にはSSID「AetherNet」のWi-Fiが存在しており、現実世界のWi-Fiと同様のやり方で接続することができるが、接続してから使用が可能になるまでに最小で10秒程度、最大で数分のタイムラグがあることが多く、中には30分ほどのラグがあったと言う報告もある。

このWi-Fiは現実世界の機内Wi-Fiと同様に非常に微弱であり読み込みに非常に時間が掛かる他、時折接続が一瞬途切れることもあり、用途は当Wikiを開くことや最低限の連絡程度に絞られるだろう。画像や音声を読み取ることは基本的に不可能であり、頼り切るのは避けるべきである。

階層到達時、機内には窓から真夏の陽光が届いており、単なる光量だけではない明るさを感じさせる雰囲気を漂わせている。これは無機質な壁や床に当たれどその輝きを寸分たりとも失うことは無く、むしろそれらへの照射によって現れる反射光は、さまざまな光度の煌めきを視界に映し出すだろう。

この階層の太陽は、北側およそ75°の位置に存在する。これは通路などから外を見ただけでは視界に入ることは無いが、左側の窓に近寄って上を見上げるようにして覗けば容易に観察できる。しかしこの行為は不用意に実行すると放浪者に対して悪影響を及ぼす可能性を孕んだ現象のトリガーである。

窓から太陽を視認すると、その光は突如として弱まり、空の彩度も急激に薄まってゆく。海は若干の黒みをもってうねりだし、機外では風が吹き始めるだろう。機内に差し込む光は透明度を増したように感じられ、冬の気配が感じられる。光は決して暗いわけではないが、夏の持っていた明るさはもはや存在しない。光に当たればほのかな温かさが伝わってくるが、その熱は夏のそれではない。壁からの反射光はその無機質さを際立たせ、冷たさと寂しさが入り混じったような印象を受ける。また、若干の時間が経過すると、外部の風の音に紛れて違った空気の流れが耳に届いていることに気が付く。これを疑問に思った放浪者がその出所を探れば、天井に備え付けられたエアコンがいつの間にか稼働していることが分かるだろう。エアコンは冷房に設定されており、温度はどんどん下がってゆく。30分もすれば機内は冬と同じ気候となり、夏は幻想のように姿を消すだろう。この状態の機内は空間安定性が低下しているとの報告が多くなされている。数分もしないうちにいずれかの階層へ外れ落ちることになるだろう。なお、このようにして外れ落ちた先の階層は、冬に関連するものが多い傾向にある。

備考

  • 機内前方には電光掲示板が設置されており、通常は「東朧行き」という表示が見られる。しかし、 Level 378 N からこの階層に到達した場合、「西入道行き」と表示されることがあるとの報告が存在する。

入口と出口

階層への入り方

  • Level 22.4 N のかまくらで外を眺めながら眠りにつくと、稀に Level 138 N の座席で窓を覗いた状態で目を覚ます。
  • Level 48 N で、飛行機が頭上を飛んでいく音が聞こえたならば、一瞬の視界の暗転の後 Level 138 N に到達する。
  • Level 378 N で開け放たれている窓から外に飛び出すと、数秒間体が浮く感覚を覚えた後気絶し、 Level 138 N の床に横たわっている状態で目を覚ます。

階層からの出方

  • Level 138 N で、立ち並ぶ椅子の中に一つだけ墓石が紛れ込んでいることに気がつき、それに腰掛けると Level 524 N に到達する。
  • Level 138 N で、光項で説明したイベントが発生した場合、空間の安定性が急激に低下する。
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