クレジット
タイトル: Level 102 N - 不縁
著者: Hoojiro_san
作成年: 2023
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高台から撮影された Level 102 N の一角。
Level 102 N とは、バックルームにおける 102 N 番目の階層である。
概要
Level 102 N は、日本で典型的な霊園が延々とどこまでも広がる階層である。当階層を取り囲むコンクリートの壁の上に散見される民家以外に建造物は発見できず、事務所や本堂に該当する建造物も存在しないまま墓石だけが果てしなく並び続けている。立ち込める線香の匂い1と茹だるような暑さと風切り音やセミの声1つ聴こえない静寂だけが階層内を支配している。おおまかな地形は小さな丘と谷の繰り返しで平地は少なく、張り巡らされた通路や階段の助けがあっても移動するだけで容赦なく体力が消耗されていくだろう。
Level 102 N は、真夏の正午過ぎから夕暮れの時間帯を推移しており常に高温多湿な環境を保ち続けている。気温30℃/湿度70%を下回ることはなく、照り付ける日差しで活動せずとも階層に滞在するだけで常に熱中症のリスクが付き纏う。更に放浪者が崩落に巻き込まれれば致命的な怪我を負うであろう危険な構造体も散見されるため、積極的な侵入は推奨されない。従って放浪者は適宜確保した水分や食料を補給しながら速やかに当階層を脱出すべきである。
無縁塔
通常の墓石や石像に混じって時折見られる巨大な構造体。その四方を囲むように必ず高さ5m程度の巨大な五輪塔が設置されているため、巨大な五輪塔が見付かった時は注意すべきであろう。数百から数千の墓標を積み上げたであろうピラミッド型の構造体であり、高さはマチマチだが目測10m程度であることが多い。これらの無縁塔には大量の乱雑に砕かれた墓石が混入しておりバランスが悪く、たとえ放浪者が触れずとも前触れなく周囲に石片を撒き散らしつつ崩壊することが確認されている。もしも放浪者が崩落に巻き込まれれば全身骨折や脳震盪を含めた致命傷を負う可能性が非常に高い。ゆえに無縁塔を見つけた場合は、素直に迂回すべきだろう。
駐車場
墓石が並ぶ中で唐突に出現する四方をブロック塀に囲われた小規模な駐車場。入口さえ存在しない駐車場だが、1m程度しかない高さのブロック塀を登れば容易に侵入できる。軽自動車やトラックなどの車両が数台駐車されているが、階層内の道路から離れた位置に存在する不可解な立地である。これらの車両のドアは施錠されているにも関わらず、キースイッチには鍵が刺さっている。しかしながら、地面に置かれた車止めのコンクリートブロックなどで窓ガラスを割れば容易に侵入できる。後部座席では、稀に数個の野菜やトレー入り精肉2などが入ったレジ袋が見つかる。これらの食材は高温の車内に長時間放置されたことで野菜は萎びて肉は若干火が通りドリップ塗れだが、野菜はそのままで、肉も加熱さえすれば問題なく摂食できるようだ。なお、運転自体は可能なようだが、エアコンの動作しない車両で炎天下を運転するのは自殺行為な上に道路とも接しておらず入口も無いので駐車場から出られず無用の長物である。
壁
コンクリートの壁の上に存在する民家。
Level 102 N を探索しているとコンクリートの壁に遭遇することがある。これらの壁を攀じ登れば霊園から脱出できそうに見えるものの、その高さから登攀して脱出するのは不可能だと判断されている。コンクリートの壁を囲うように設置された鉄柵の向こうには数件の民家が見える場合もある。いずれの窓もカーテンが閉まっており中の様子を伺うことはできない。カーテン越しに民家の窓から強烈な視線を感じたという報告が複数存在する。
物品
用具入れ
霊園の通路や脇道を塞ぐように放置されている錆び付いたスチールラック。内部には十数個の金属製バケツや柄杓、タワシや歯ブラシ、線香やロウソク、マッチやライターなど墓参りに必要な用品が一通り乱雑に置かれている。中には放浪者が発見した時点で倒れている用具入れも存在するが、物品は問題なく利用できる。特に着火具はサバイバルにおいて重要な物資であるため、見つけ次第回収していくと良いだろう。また、用具入れの脇には必ず水道が設置されており、そこから新鮮な水をいつでも回収できる。日影がまばらに存在する樹影しか無い Level 102 N では、水を飲むだけでなく浴びることでも体温を下げるべきである。
供え物
墓前に供えられた食料が発見できる場合がある。メロンや林檎といった果実類、幕の内弁当やカツ丼などの弁当類、カップ酒やビール缶といった酒類、おはぎや羊羹といった生菓子など多様な飲食物が発見できる。しかしながら、これらの供え物は放浪者が発見した時点で数か月から数年間腐敗したような兆候を見せており3、腐敗しておらず安全に摂食できる供え物は少ない。有志による包括的調査によれば真新しい墓石の供え物ほど腐敗しており、数百年を経たと思われるボロボロの墓石の供え物ほど真新しい傾向があると報告されている。これらの傾向は献花にも反映されていると考えられているため、腐っていない食料を探す時は枯れずに青々と咲き誇る献花を目印に探すと良いだろう。
備考
- 階層内の暮石に刻まれている文字は大抵平仮名・カタカナ・漢字・数字をランダムに組み合わせた無意味な文字列のようである。基本的に意味が通る言葉が墓石で見つかることは少ないが、「放浪者と同姓同名の文字が刻まれた暮石を見つけて冥福を祈ると現実世界に帰還できる」という旨の噂が存在する。階層内に存在する墓石の総数を考慮すると非現実的だが、仮にこの方法で現実世界に帰還できた場合は帰還者報告スレッドで情報共有していただきたい。
- 「階層内を散策しているとどこからか大音量のラジオ体操第一がループ再生で聴こえてきた。不審に思って音源を探しているとコンクリートの壁の上に存在する民家から聴こえていることが判明した。上に向かってそこに誰かいるかと叫んで問い質したが、その瞬間にさっきまでの轟音が嘘のようにピタリと鳴り止んだ」という旨の報告が存在する。未確認の実体の存在が示唆されている。
- Level 102 N を脱出してから他の放浪者と出会う機会がほぼ0に落ち込んだという旨の報告が複数上がっている(2021年現在37件)。これが未知の階層影響によるものか、バックルームという無限の空間という条件下で起きる単なる偶然なのか現在でも不明なままである。
入口と出口
階層への入り方
- Level 9 N や Level 75 N など日本家屋の階層で仏壇の供え物を摂食すると、 Level 102 N の墓前に到達する場合がある。
- Level 17 N の満開の桜が咲き誇る場所で、桜の根元を掘り起こすと Level 102 N の墓前に到達する。
- Level 89 N で墓石を模したコンクリート塊が大量に砕かれて堆うずたかく積まれた山を発見したところ、既に Level 102 N の無縁塔の前に到達していたという報告がある。
- Level 333 N で線香の匂いが強く漂う方向にしばらく進むと、次第にセミの鳴き声が遠くなっていき、最終的に Level 102 N へ到達する。
- 現実世界でお盆に墓参りをしていたところ、 Level 102 N に迷い込んだという報告がある。
階層からの出方
- Level 102 N で場違いに咲き誇る満開の桜に触れると、 Level 77 N に到達する。
- Level 102 N で首のない地蔵を発見して祈りを捧げると、 Level 500 N に到達する。
- Level 102 N で首のある地蔵を発見して祈りを捧げると、 Level 513 N に到達する。
- Level 102 N で墓前に置かれた骨壺を発見して開封すると、 Level 763 N に到達する。
- Level 102 N で自分と同姓同名の文字が刻まれた墓石に冥福を祈ると、現実世界に帰還できるという噂が存在する。

