ウィキ内で最もよく知られたLevel 1.1 N の画像。
Level 1.1 N とは、バックルームにおける 1.1 N 番目の階層であり、Level 1 N の副次階層である。
概要
Level 1.1 N は、現実世界の地下鉄駅に見られるようなホームと線路を縦方向に無限に引き伸ばし、それらを横方向かつ交互に際限なく並べたフロアが、数段にも積み重なっているという構造を持つ。改札口や案内所、きっぷ売り場といった区画は何処を探しても存在しない。ホーム上のエレベーター・エスカレーターは絶え間なく稼働しており、乗れば上下フロアへ移動することが出来る。ただし、いくら移動を繰り返そうと地上に出ることは不可能である。
Level 1.1 N の駅構内の気温はやや肌寒く、時折吹き付ける冷風も相まって冷えこむため、探索時はなにか羽織れるものを着用すべきだろう。なければ後述するホーム上の無人販売店の中で暖を取るべきである。冷風は、放浪者のもとへ何らかの紙製の物品を運ぶことがある。ただしその物品は多くの場合日付がバラバラな朝刊やすっかり字の掠れた切符、期限の切れた通学/通勤用の定期券、ハンバーガーの包み紙といった、とても有用とは言えないものばかりである。切符は改札を通るのには使えないが、後述するように無人販売店で硬貨の代わりとして使えるのでとっておくべきだろう。
身体が冷えた際は、ホームのベンチにホットコーヒーが紙コップに入った状態で放置されていることがあるため、これを探してみるのも良いかもしれない1。なお、注意すべきことに、このコーヒーは通常量よりも多くのカフェインを含んでいるようで、口にした放浪者の中には「少量しか飲まなかったのに、そこから数日間寝つけなかった」という者も存在する。コーヒーが置いてあるようなベンチには黒の使い古されたコートがかかっていることがある。これは防寒具として問題なく使用可能である。
Level 1.1 N から脱出したいなら、そのままホームの奥の方へ進んでいくとよい。
プラットホーム
Level 1.1 N のホームのデザインは向かい合うもの同士であっても一貫しておらず、その様相は日本各地の地下鉄から借りてきたものをパッチワークのごとく無作為に貼り合わせたかのようである。辺りは静まり返っており、放浪者の靴がタイル張りの床を叩く音のみが虚空に反響する。主階層と比べれば階層内の環境は清潔に保たれているといえるが、柱や天井には現実世界のものと同程度に黒ずみといった汚れが見られる。
ホーム上の無人販売店。
ホーム上には一定の間隔を空けて画像のような無人販売店が設置されている。ホーム内は寒いが、ひとたび手動スライド式の重いドアを開けて中に入れば、暖房のきいた快適な空間が放浪者を出迎えてくれる。暖色系の照明の灯った店内には、お茶や清涼飲料水あるいはコーヒーを売り出す飲料自販機と、様々な種類の棒アイスを売り出す冷凍自販機、冷凍食品を売り出す冷蔵自販機の三種類が備え付けられている。これらの購入方法は少々特殊で、本来硬貨を入れるはずのコイン投入口に階層内で手に入れた切符を差し込み、希望する商品を選ぶことで商品が手に入るようにできている。手に入るコーヒーのカフェイン含有量はおおむね通常通りであり、安全に飲用できる。ただ、冷凍食品に関しては電子レンジのような設備がないため、食するには店内の暖かい空気でじっくりと自然解凍させる必要があり、かなり手間がかかる。
ホームから線路内に出ようとすると、頭上のスピーカーからガビガビな音質で「白線の内側にお下がりください」とアナウンスされるが、階層内に電車は通っていないため特段気にすることはない。また、何もせずにホーム上で立ち尽くしていると、不意に「ここは トイレです」というトイレへの音声案内が静まり返った無人のホーム上に響くことがある。この場合、自身の抱える尿意を認識したところでLevel 419.1 N のトイレへ続く通路内に瞬間移動する。まいごの案内であれば聞いた時点でLevel 204 N の道の駅へ移動する。
脱出方法
ホームの終端。視界の端は真っ暗である。
Level 1.1 N で一つのホームの上を長時間歩いていると、ふいに他のホームが自分から遠ざかっていくような感覚に襲われることがある。これは気のせいではなく、その時実際に他のホームは暗闇に包まれていていっている。最後には跡形もなく消えてしまう。虚空は底なしに真っ暗で、自身の吐いた息の白さが手に取るようにわかるほどである。その時、今自分がいるのはホームの最果て、終端である。
ホームの終端で放浪者が引き返そうと振り向いた瞬間、突如として電車の接近メロディが流れ始める。それは頭上のスピーカーから聞こえているわけではない。暗闇に包まれた虚空から、そこに壁が現れたかのように音は反響しあってこだましている。メロディは耳をつんざくほどの大音量である。メロディが流れてから2分ほどが経過した瞬間、カチという音とともに階層全域にわたって大規模な停電が発生し、階層内が暗闇につつまれる。
動揺していると、そこへ2つの眩い光が現れる。目がくらんでしまうが、光は両目で放浪者を睨みつけながらお構いなしに向かってくる。線路やホームを無視し、光は放浪者へ一直線に向かってくる。ぶつかるその瞬間、ファーンとけたたましい電車の警笛のような音が辺り一帯に鳴り響いたのを最後に、放浪者の視界は光に包まれる。気づけばLevel 200 N の車内で、頭上のLED照明に照らされている。
階層内で電車の通過音を耳にした放浪者が複数人いるほか、線路に立ち入っていた放浪者の一部はけたたましい通過音とともに線路のレーンから伝わる振動を感じ取っており、その際には死を覚悟したという。しかし電車そのものの姿は依然として確認されておらず、またいずれも命に別状はない。
備考
- ホームの電光掲示板に表示された「n番線」の表記には規則性がある。放浪者が到達時に立っているホームは「0番線」で、どちらかの方向に進むと「1番線」「2番線」「3番線」……と徐々に数字が増えていく。
- 以前、「178740593番線のホームまでたどり着いた」という旨の報告がなされたことがあった。発見当初はただのいたずらだと考えられていたが、報告者があとから「証拠」として新たに不可解な電光掲示板の画像を添付したことから、人間ではない何かが放浪者のアカウントを乗っ取っているのではないか、と考えられるようになった。しかしそれに類する実体の存在が報告されているわけではない上、階層発見時から現在に至るまで不審な形で失踪した者は見受けられていないため、当階層の危険度は「1」のままとなっている。なお添付された画像には、おびただしい量の数字が「番線」の文字の上を覆いながら電光掲示板の端から端までをびっしり埋め尽くしている、異様な光景が写っていた。
- 無人販売店の集まりからはぐれたかのように、時折ホーム上に孤立した自販機が設置されていることがある。こういった自販機には必ず張り紙がなされており、「調整中」「修理中」「繁殖中」などと書かれている。ダミーラベル2はすべて取り外されており、もともと何が販売されていたのかすらも不明な状態である。中にも飲料はなく、切符を差し込んだりバールなどで扉をこじ開けたりしたところで何かを得られるわけではないため無意味である。ただ、返却レバーをひねれば自販機下部から金属が跳ねるような音が聞こえ、コイン返却口を探ればほぼ確実に現実世界の硬貨を得ることができる。金額はさほど高くなくせいぜい1~50円程度であり、バックルーム内においては有用性が低いが、かさばらないのであれば取っておいて損はないだろう。
ところどころがガムテープで覆われている。
入口と出口
階層への入り方
- Level 1 N でホームの階層構造が枠から縦横にはみ出ている、異様な駅構内図を見つけ付近の壁に向かって外れ落ちると Level 1.1 N のホームに到達する。
- Level 256 N の広場でベンチに座って居眠りすると、目が覚めた時には元の服装の上から黒のコートを羽織った状態で Level 1.1 N のベンチに寝転んでいる。
- Level 366 N の地下鉄の駅ホームで過ごしていると、ごく稀に線路から水が引いていくことがある。こうした場合、水が干上がって露出した線路へ勢いよく外れ落ちると Level 1.1 N の線路に到達する。
階層からの出方
- Level 1.1 N のホームの終端で突然の停電を経験し、現れた2つの光にぶつかりそうになったその瞬間、 Level 200 N の車内へ到達する。
- Level 1.1 N でトイレの音声案内を耳にすると自身の尿意に気づいた時点で Level 419.1 N というトイレへ続く通路のみが連続する階層へ、まいごの案内放送を耳にするとその時点で Level 204 N の道の駅へ到達する。
- Level 1.1 N で階段を下っていると、明らかに長すぎる通路に出くわすことがある。こうした場合、そのまま下り続けることで階層移動が発生し最終的に Level 216 N の広大な地下道へ到達する。
階段の踊り場。隣にエスカレーターも写っている。

