「リミナル性」のガイドへようこそ
このページでは、 The Backrooms JP Wiki において執筆される階層記事、発見記録記事、実体/物品記事のより具体的な執筆方針について詳しくまとめられています。執筆を志すサイトメンバーは、このページの内容を熟読のうえで可能な限りこれを遵守することが求められます。
注意しなければならないのは、このページに書かれていることを遵守しなかったからといって直ちにサイトルール違反にはならないということです。記事が面白い・評価されうると解釈判断され、高評価(プラス評価)で記事が残ったのなら、当ガイドに多少反した内容でも許容されます。つまり、このガイドは他のガイドと違い、サイトルール的な効力を持ちません。
ですが同時に、このページの内容は当Wikiが目指す空気感や、当Wikiでしか表現しえないことに共感してくださっているサイトメンバーの評価基準を具体的に文章化したものでもあり、それはすなわち「このページにあからさまに反した記事を書けばほぼ確実に低評価(マイナス評価)をもらうことになる」と言ってもいいでしょう。当Wikiで執筆をしたいメンバーは、これらの点を十分留意した上で執筆に望んでください。
具体的な執筆方針の前に
各カテゴリの記事でやっても良いこと/やってはならないことを説明する前に、まずは当Wikiで何を表現することを目指すべきなのかを明確に示しておきます。いずれも The Backrooms という創作スタイルの根幹をなしえる重要な要素になります。
- 「リミナル性」を大事にする -
リミナル性 (Liminality) とは、際性などとも表現される、 The Backrooms の根源的な魅力や独自性のことを指します。これはリミナル・スペース (Liminal Space, 際の空間) という言葉から派生した要素で、言葉にすると難しいですが、簡単に言うと次のような空間に感じる孤独感・不気味さ・郷愁感・超現実感のことを指します。
- どの時間帯でも、血の色のように真っ赤な夕暮れを照らす木造の教室
- やけに青く薄暗い早朝のような、どこまでも延々と続く無人の住宅街
- 所々が薄暗く、スポットライトのような照明しかないカラフルな児童向け屋内遊園施設
- ただセール特価の宣伝だけが鳴り響く、閉店後のような無人のスーパーマーケット
これだけでも想像してみると、個人差はあれどなんとなく前述のような感覚を覚えるはずです。それもそのはず。
本来なら人が多少いてもおかしくないはずなのに誰もいないという
「孤独感」、そして「不気味さ」。
子供の頃の思い出の場所や、暗闇の先に対してほんのちょっと
怖い思いをした記憶などを呼び起こさせるような「郷愁感」。
普段の生活で見慣れているはずなのに、全く見慣れない/明らかに異常なものが
散りばめられているという夢の中のような「超現実感」。
これらを呼び起こさせるような画像と文章こそが、「リミナル性」という言葉の本質なのです。当Wikiではこのリミナル性という概念を第一に据えて記事の執筆をすることが求められます。
「リミナル性」を損なわせないために
さて、リミナル性という概念が、 The Backrooms JP Wiki においてどのようなものと定義されるかを説明しました。では、このリミナル性が高い記事を書くにはどうすれば良いのか。それを一番わかりやすく説明するには、「どのようにするとリミナル性が損なわせられるのか」を考えるのが早いでしょう。
ここでは、リミナル性を大きく損なうポイントをいくつか列挙していきます。
- 1. わからないものを解明しようとする -
The Backrooms での作品世界観の構築において描くべきリミナル性を損なう最も手っ取り早い最悪な方法はこれです。謎を謎のままにせず、高度な科学力や実験や探査を繰り返して、バックルームで発生する超常的事象や不安定な現象を解き明かそうとする行為。「わからない」という恐怖や不安感を拭おうとする人間の生存本能的な側面でこれを解明しようとする表現を取り入れることは、リミナル性を著しく落とします。「なぜその空間がそうなっているのか」がわからない、だからこそ魅力的である──The Backrooms JP Wiki ではそれを重視しています。それこそ、わからないものを解明したい、異常空間の研究レポート風の作品を作りたいというのであれば、類似したシェアードワールドサイトが存在しますしね。
- 2. 無駄に巨大な組織や国家やグループを登場させる -
これは本家 The Backrooms Wiki といった、M.E.G.に代表される組織が台頭することを前提としている The Backrooms 創作プラットフォームでよく描かれてきた(描かれている)ことですが、日本語版にあたる当 Wiki ではこの設定は基本的に受け入れていません。これは、前述の理由に加え、「何百人何千人何万人と人が暮らす・関わっている階層がある」という状況は、The Backrooms のリミナル性を構成する一要素である「孤独感」「不気味さ」を損なわせかねないからです。The Backrooms JP Wiki は作中世界的には「個人がバックルームという異空間に迷い込んだ体験をもとに、そこでのサバイバル情報を集めたウィキサイト」という体裁を取っています。多少の複数人で行動したり、一部の階層で集落を作ったりしている場合もあるでしょうが、無駄に大規模な集団は作らないほうがリミナル性を損なわずに済むはずでしょう。
- 3. キャラクターを登場させ、あからさまに活躍させる -
そもそも、多くのシェアードワールドや共同創作企画でオリジナルキャラクターが無制限に活躍する表現はよほど慎重でなければ煙たがられますし、「異常な空間に巻き込まれた人間のちょっとずつ見つけた生存法の模索の記録」の体を取る当Wikiの方針との相性はとてもよろしくない部分があります。少なくとも階層記事ではそのようなものは求められないでしょうし、実体記事においても同様のことが言えます。発見記録記事などであれば多少放浪者に固有のキャラクターが活躍していても問題はないかもしれませんが、覚えておいてください。「そのキャラクターは、得てして貴方自身と同じ立場や環境に過ごしていたかもしれない人間である」ということを。
以上の理由から、当Wikiでは(より厳密に言うと「階層記事」「実体/物品記事」においては)、以下のような要素を記事内に含めることは決して推奨できません。
- 「実験記録」「探査記録」などといった、特定の調査組織でなければできないような情報を含めること。
- 「非常に低い確率で」「特定の方法で確実に」といった、大規模な実験やリソースを割かなければわからないことを書いたり、それに断定的な表現を使うこと。
- 作中で出る実体や物品に明確な名称を持たせること。
- 作中で出る実体があからさまに怪物的であり、放浪者を残虐・残忍に殺害するために行動すること。
- 特定できるキャラクターの名前を含めて活躍させること。
- あまりに放浪者にとって有利な物品を何度も登場させること。
- あまりに大量に他の階層と接続させること。
もちろん、これに従わない記事を作ることはルールに違反するわけではありません。発見記録記事などであれば、あえてこれに該当する表現をすることも手法としてはアリでしょう。ですが、階層記事や実体/物品記事でそれをするということは、それ相応の手厳しい批評や、最悪の場合低評価削除という結果につながる可能性が跳ね上がるということを覚悟しておいてください。
最後に
ここまで長々と書き連ねていましたが、実のところ、この「リミナル性」という要素は非常に不安定で、なおかつ個々人の主観によってどこまでそれを感じられるかは非常に大きなばらつきがあります。もしかすると、このガイドに従って書いたはずなのに低評価の憂き目にさらされる記事も出るかもしれません。
しかしそれでも落ち込まないでください。仮に手厳しい批評や低評価削除を受けたとしても、貴方がその記事を書く上で感じた/記事として形にしたいと思ったリミナル性そのものが否定されたわけではないのです。また改めて記事としてブラッシュアップをして、めげずに投稿していただければ幸いに思います。

