一つ一つの表現に対する感想
一。段落を区切る時に、空行を入れていないのが気になりました。
もし、貴方が誤って世界から外れ落ちてしまえば、湿気を帯びた異臭を放つカーペット、狂気じみたモノイエローの壁紙、そしてハム音のけたたましく鳴り響く、果てしなくどこまでも続く空虚な空間 "バックルーム" に迷い込んでしまうことになる。
付近でなにかの気配を感じたならば、それは確実に貴方の声を聞いているだろう。不条理と不合理に呑まれた貴方に、あらん限りの救いを。
この記事では、このように段落を区切っています。しかし、この形式では、「どこから段落が始まるのか」をすぐに判別しづらく読みづらいです。
もし、貴方が誤って世界から外れ落ちてしまえば、湿気を帯びた異臭を放つカーペット、狂気じみたモノイエローの壁紙、そしてハム音のけたたましく鳴り響く、果てしなくどこまでも続く空虚な空間 "バックルーム" に迷い込んでしまうことになる。
付近でなにかの気配を感じたならば、それは確実に貴方の声を聞いているだろう。不条理と不合理に呑まれた貴方に、あらん限りの救いを。
このように段落の間に隙間を入れると読みやすくなります。
もし、貴方が誤って世界から外れ落ちてしまえば、湿気を帯びた異臭を放つカーペット、狂気じみたモノイエローの壁紙、そしてハム音のけたたましく鳴り響く、果てしなくどこまでも続く空虚な空間 "バックルーム" に迷い込んでしまうことになる。
付近でなにかの気配を感じたならば、それは確実に貴方の声を聞いているだろう。不条理と不合理に呑まれた貴方に、あらん限りの救いを。
もし、段落の間に隙間を入れたくないのであれば、このように字下げする方法もあります。
二。この文章を読んでいて、やや読みづらいと感じた部分がありました。もっと文を細かく区切ると読みやすくなるのではないかと、私は思います。
全体に対する感想
一。常に雨漏りしているオフィスというアイデアが、とても素晴らしいです。現在の Fandom Backrooms Wiki 英語版における Level 4 は、「窓の外で雨が降っており、それが部屋の中に侵入してくる」という内容になっております。しかし、これに対して私はファンタジーの色が濃くリミナリティの色が薄いように感じていました。ところが、この作品では雨の概念を導入しながらも雨の存在を明示しないことで奇妙な超現実感を生み出しています。
二。三枚の画像が良いです。特に、一枚目と三枚目のセピアな雰囲気が良いです。二枚目の画像は、他の画像と比べて、ちょっと明るいように感じたので、少し明度を下げる加工をしたほうが違和感を覚えなかったかもしれません。
三。飲みかけのコーヒーなどの描写が、突如、人間が消失したかのようで、良いです。メアリー・セレストの伝説を想起しました。
四。「廊下の中に開かない扉があり、その中から話し声が聞こえる」という描写が、良いです。
五。窓の向こう側の描写が、鏡と結びついた不気味さを醸し出していて、良いです。
六。パソコンの存在が自然に馴染んでいて良いです。古い時代のサイトにしか接続できないというのも郷愁感を生み出していて良いです。
七。「雨漏りが激しい箇所は危険であり、外れ落ちが発生しやすい」という描写が、この作品のイメージを自然に拡張していて、良いです。
総評
The Backrooms は際の空間の画像と文章が作り出す世界観に没入する感覚を楽しむ創作であるという主義を、私は掲げています。この作品は、「まず文章で世界観を提示し、その後で画像と文章により拡張していく」という変則的な構成でありますが、それが生み出す世界観は魅力的であり、その世界観にしっかりと没入して楽しむことが出来ました。
一つ目に、この作品の冒頭で提示する雨漏りが起きているオフィスという全体像が、とても素晴らしいです。雨の存在は欠けているにもかかわらず、雨漏りが起きているという奇妙さが、たまらなく The Backrooms らしいです。二つ目に、最初に提示した世界観を、しっかりと後の描写が拡張しています。一つ一つの描写が、この作品の世界観を壊すことなく広げています。
このため、私は Level 35 N に対してプラス票を投じます。